第144回 こんな間取りに注意。家具配置を忘れずに!

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5日おき(5、10、15・・・)の更新です。

 

言うまでもないのですが、間取りは毎日の暮らしを快適に送るために無視できない検討項目です。筆者はかつての実務経験から、最近のマンションにいつも残念な思いを抱きます。

 

それはともかく、筆者はお届けするマンション評価レポートの項目に「間取り寸評」を設けて、長所・短所を簡単にコメントするのですが、意外な問題点に気付かないで選択してしまったらしい間取りが届くことがあります。

 

良い間取りの例は筆者のブログで多数紹介していますので、そちらをご覧いただくとして、下記の間取りは「気付きにくい欠点」の代表です。


 

Wベッドを窓に押し付けて置いています。このように置くと、窓側に寝る人は足元から這って行くか、手前の人が先に寝ない(乗らない)という気遣い、または寝る位置を交代することが必要になってしまいます。

 
Wベッドを置くときは、両脇を40㎝のスペースを取るのが原則です。
 

まあ、そんなことはどっちでもいいと考える人もあるので、この話はこのくらいにして、「家具配置を試すことは検討課題として必須」という話に移りましょう。

 

どなたも、冷静な状態なら「今持っている家具は納まるだろうか」という考えが浮かぶものです。マンションを設計し商品として送り出した売主も、買い手のニーズを意識して間取りを決めたはずです。ところが、実際は、おかしな間取りが数多く送り出されているのです。

 

間取りを見ない日のない筆者ですが、飽き飽きするほど「つまらない間取り」が多く、わくわく感はここ何年もなくなっています。たまに、中古物件の中に優れた間取りに遭遇すると快哉を叫びたくなります。

 

新築にせよ、中古にせよ東京圏のマンションは狭く、無理なレイアウトをしたものが多い実態にあります。LDKの合計で13帖、LDだけで10帖ちょっというもの、寝室が4.5帖もないものなどが普通にあります。

 

こうした間取りが検討対象になったとき、うっかりするとベッドがうまく収まらないということや、リビングダイニングのスペースにダイニングテーブルはおけるが、ソファセットが置けないなどという例は枚挙にいとまがありません。

 

クローゼットが申し訳程度にしかない間取りも多いのです。そうなると、多分洋服ダンスを購入して置かなければならないでしょうし、勉強机が置きにくいこともあり、ベッドが入らなかったりします。

 

一番の問題点は、憧れのリビングダイニングのセッティングが難しいことにあります。最も気を付けなければならないのは、真四角のリビングダイニングです。〇畳という表示だけ見て広いなどと思ってはいけません。畳数カウントはキッチン脇の通路部分も含んでいます。家具を置けるスペースは1.5帖以上差し引いてイメージすることが必要なのです。

 

柱が張り出していてもいなくても、建築基準法による面積計算は変わりありませんから、柱の出ていない方が広く使いやすいものです。

 

同じ10畳でも、長方形と正方形では家具配置がまるで違って来ます。真四角タイプは、家具が置きにくいので、いろいろ工夫しても最後はダイニングセットだけとなりかねないのです。

 

マイホームには誰もが夢を描くものです。こんな暮らしをしたい。インテリアはこうで、家具はこう、壁には絵画を掛けて、テーブルの上に生花を飾ってなどと思い描くはずです。それが、打ち砕かれることは誰も好みません。

 

狭いのだから仕方ないよ。工夫するのも楽しいはずだ。そう割り切ることもできますが、購入を決断する際には家具配置を検討しておきたいものです。

 

新築なら、家具配置を試す透明のプラスティックでできた「家具レイアウト用シート」が用意されています。ない場合は、自分で紙に書いて切り取ったものを作るしかありませんが、営業マンに提案してもらう手もあります。


 

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