じつは小さくなっているのは専有面積だけでなく階高も…という話「マン点流!不都合な真実を解説(階高も小さく)」の続編。
23区の新築マンション(全858件)のデータを用いて、さらに違う切り口で分析してみた。
【もくじ】
◇超高層マンションは階高が大きい
◇階建てが増えるほど階高が大きくなる
◇大手と非大手の階高はどのくらい違うのか?
超高層マンションは階高が大きい
都が公開している「マンション環境性能表示の一覧」に掲載されている新築マンション全1,107件(データ欠損した数件を含む、18年3月27日現在)のうち、23区の新築マンション(全858件)を対象に、横軸に工事着手時期、縦軸に平均階高(=建築物の高さ÷階数)として描いたのが次図(前編の再掲)。超高層マンション(20階以上)のほうが総じて、非超高層マンションよりも平均階高が大きい傾向がみられる。
そこで、階建てと平均階高の関係をもう少し具体的にみてみよう。
階建てが増えるほど階高が大きくなる
横軸にマンションの階建て、縦軸(左)に平均階高、縦軸(右)に物件数として描いたのが次図。マンションの階建てが増えるほど、階高も大きくなる傾向がみられる。
超高層マンション(20階建て以上)のほとんどは、平均階高3.4m以上あることも確認できる。
もうひとつ違う切り口で分析してみよう。
大手と非大手の階高はどのくらい違うのか?
23区の新築マンション(全858件)のうち、いわゆる大手といわれる4社(住友不動産、野村不動産、三井不動産レジデンシャル、三菱地所レジデンス)が売主(JVを含む)となっている物件(331件)と、売主に大手4社が含まれていない物件(527件)の平均階高の推移を描いたのが次図。大手、非大手で特に階高の違いはみられない。あえていえば、非大手の一部の物件の階高が極端に大きいということ。
大手4社の階高の平均値は3.19m、非大手の同平均値は3.18m。ほとんど違いがないのである。
あと、大手4社別に階高(平均値、最大値、最小値、中央値)のデータも算出し、グラフを作成したのだが、ここは武士の情け……。
マン点流!不都合な真実を解説シリーズ
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