すっかり月1更新状態になってしまったスムログですが、ネタ切れに苦しみながらもまだまだ続くんじゃ。
さて、机に向かったものの書くネタをどうしようかなと思って、本日5年位前の相談メールを掘り起こしてみたんです。そうすると、当時はマンションブロガー自体が珍しかったのか、湾岸妖精宛にも渋谷区とか港区のマンション相談も結構あってですね。ただ年収と貯金から逆算するに、候補のマンションはギリギリ買えるか、むしろアウトくらいの水準の人もいらっしゃいました。それは今でも変わらないんですが・・・
今でも印象的な事例がありまして、相談者のAさんは乃木坂駅から徒歩圏内のとある新築マンションを真剣に検討されていた方でした。ファイナンシャル・プランニング的に見ればキツいのは本人が一番よくわかってる。でも、惚れ込んだマンションだから買いたい。気になるのは駐車場がないことと支払いがキツイこと。のらえもんさんどう思います?資産価値的にどう?というご相談に対して、私の回答を確認すると、
「確かに、Aさんの今の年収からすればかなりギリギリのご判断かもしれません。でも、年収は未来永劫変わらないものではないし、自分の努力で変えられます。でも惚れ込んだマンションや立地は変えられない。多少支払いが無理と思うかもしれないけど、私なら買います。資産価値的にも固いと考えます。」
と書いてあって、1週間後に御本人からその後契約したというメールが来ましてね。
(私はこの一帯に思い出がありすぎて近寄れません。写真はGoogleストリートビューから。)
その後、Aさんの年収が伸びたのか、それとも支払えずに手放したのかは連絡がないのでわからないですが、都心マンションはご存知の通り急角度で値上がりしたので、もし手放したとしても宝くじに当たったくらいウハウハなはずです。このマンションと立地は間違いないと感じたAさんは大正解だったわけです。支払いを考えれば、家計を大事にするきちんとしたファイナンシャルプランナーなら絶対とめていた事案だと思います。その後、FPと住宅相談をセットにしたサービスをプロデュースしといてこんな事言うのもなんですが、FPはその後の本人の伸びしろまでは全く測れないんですね。今を基準にしたアドバイスは誰でもできるけど、最終的に自分がどこまでできるのか、信じられるのは自分だけです。
惚れ込んだマンションと、伸びしろのある街に住むこと。
それはときにお金以上の体験を生み出してくれます。
私は、居住用のマンションを検討するにあたっていろいろ考え、湾岸に伸びしろを感じて、なんだかんだ今も住んでいるんですが、もし最初のマンション購入時にAさんのように港区に買っていれば、ってたまに思ったりします。
めちゃくちゃたらればですし、私は湾岸の風景や雰囲気が好きなので、タワマンに住んで、のらえもんって名前でブログ書き始めてからずっと、楽しいお祭りみたいな毎日を過ごせたので大満足なんです。最終的には、自分が資本主義ゲームの中でどれだけ資本を積み上げたかよりもまず、限りある人生の時間でどれだけ楽しかったが重要だと思います。
新築マンションが冬の時代に入り、なかなか庶民がマンションを検討するのが難しい時代です。その後の選択肢の多さまで考えると、選定は難しくなる一方です。
ですが、いったん決断したら、自分の選択を肯定し続けるためにも、人生楽しみましょうよ。そのための応援も微力ながらいたします。
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湾岸派でも港区派でもない自分ですが、なんだか響きました。