シニア世代のご夫人が築37年のお気に入り物件につきアドバイスを求めておられる。
他のメンバーからの回答がないようなので、マン点流回答をご用意しました。
【もくじ】
◇ベリーベリーさんからの質問
◇健康寿命とマンション寿命
◇負動産をつかまないために
ベリーベリーさんからの質問
はじめまして。私は50代半ば、主人は61歳です。息子が1人独立して三人家族になっています。
郊外の一戸建てに居住していますが、来年には駅近のマンションを購入したいと思っています。私達の予算で希望の便利な土地に広くなくても住みやすい大きさのマンション、しかもペットのかえる物件を探すのに困難を期しています。
先日築37年のマンションで価格もリフォーム代が出せるようなとても立地のいいマンションを見つけました。
ただ築年数と長谷工さんの物件であること、8階の物件であること、など、本当にこのマンションを買っていいのかなと自信がありません。
これから年をとっていくのに高い階。あと30年後には築67年になるマンションは建て替えになるのか、幽霊マンションになるのか?どうなるのかと考えらと不安です。
私達は今後これを売って別のところに移る資金もないのです。
マンションは150戸であり、駐車場の面積は広いです。
修繕積立金も駐車場の収益で安く抑えられているようです。
まだ、内見には行っておりませんが来週見に行くまでにはある程度の気持ちを固めておきたいと思っております。
今も売り出しを待っている方もいるし、先日出た部屋も2週間でうれてしまいましたので。
私達の年齢と今の状況からこのマンションを買うことについてアドバイスをお願い致します。
健康寿命とマンション寿命
ベリーベリーさんは「50代半ば」ということなので、仮に55歳の女性とする。23区の健康寿命は男性71.89歳、女性74.19歳(厚生労働科学研究「大都市の健康寿命(2016年)」)だから、ベリーベリーさんご夫婦が健康な状態でそのマンションに住める期間は、ベリーベリーさんがあと19年、ご主人があと11年ということになる(あくまでも統計的データに元づく平均値だが)。
したがって、ご主人が健康寿命に達するときには、当該マンションの築年数は48年になるので建て替え問題に巻き込まれる可能性がある。
ベリーベリーさんが健康寿命に達するときには、該マンションの築年数は56年になるので、建て替え問題に巻き込まれている可能性はさらに高くなる。
「今後これを売って別のところに移る資金もない」とのことなので、ベリーベリーさんが健康寿命に達するころにはお手上げ状態になる可能性が高いということ。
負動産をつかまないために
健康寿命が尽きる前にあきらかに負動産になるような物件を避けるためにはどうすればいいのか?UR賃貸を選択肢に入れてはどうか。
件数は少ないがペット共生物件もある
UR賃貸であれば維持管理がシッカリしているし、途中で追い出されることはない。
死ぬまで家賃を払い続けなければならないという経済的不安を煽る営業マン(ウーマン)は多いが、実際には死ぬまで家賃を払い続ける前に、介護施設に転居する可能性のほうがよほど高い。
それでも、中古マンションに拘りたいのであれば、築浅中古マンションを選ぶしかない。健康寿命が尽きる前に転売できる可能性が高くなるからだ。
ちなみに、ベリーベリーさんが興味を持たれたマンションは築37年(=1981年竣工)なので、旧耐震設計基準(1981年5月31日までの建築確認において適用されていた基準)で施工された可能性があるので、耐震診断によって耐震性能が確認されているのか(耐震強度が不足している場合には耐震補強工事が実施されているのか)確認する必要がある。
※本回答を参考にベリーベリーさんが行動したいかなる結果についても、マン点は責任も負わないことをご了承いただきたく。
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最初のマンションを買うまではUR暮らしでした。
綺麗に使ったので、出るときに敷金丸ごと返ってきましあ。
今は父が自宅を売って保証人なしで賃貸タワーに住んでいます。