差出人:でんでけでけ
みなさん、こんにちは。都心に中古マンションを購入し、入居予定のものです。
築2年と新しいので、大きなリフォームは必要ないのですが、部分的に手直しをしたい箇所がいくつかあります。たとえば、
・扉を引き戸に変えたい
・トイレの手洗いと壁紙を交換したい
・間仕切り壁を撤去したい
・納戸に棚を造作したい
などです。
新築であればオプションでいけそうですが、中古のため、自力で工務店等を探さなければいけません。ネットでさがしても、リノベーションの情報ばかり出てきて、このような小さな工事をどこに頼めばいいのか、よくわかりません。ある程度、高級物件に慣れていて、金額的には大きくない工事も請け負ってくれるようなリフォーム会社、工務店等の探し方を教えていただけませんか?
あるいは、おすすめの会社ズバリでもOKです!
今後も、住みながら不便な部分を見つけたらその都度プチリフォームをしたいと思っており、おまかせできる会社が見つかったらいいなー。。。と思っております。ちなみに、DIYをする時間も器用さもまったくありません。
あ、それから、資産価値的にリフォームはNGとかはわかっています。売却時には、もちろんプレーンな内装に戻しますので、その前提でお知恵をお貸しくださいませ。
よろしくお願いいたします。
ご質問ありがとうございます。ご回答させて頂きますね。
(※広く一般的なリフォームの進め方について記述させて頂くため、ご質問内容のテキストを一部削りました。ご了承ください。)
リフォームって難しいですよね。私もリフォームは何度か経験あるのですが、本屋に行って雑誌なり買ってきて読んでも、業者の選び方とか気をつけるべきポイントとかは教科書的なことしか書いてなくて、あまり参考にならなかったりします。
教科書的な内容は、読めば「うん、そうだよね。」なんですけど、正しすぎて何の参考にもならないといいますか、「じゃ、うちのこのケースだとどうなの?」というのはやっぱり分かりません。出版社側の立場に立ってみれば、間違えたことを一切書けないので教科書的にならざるを得ないのでしょうし、記事広告を出しているスポンサーの手前、本当にお勧めの業者だったり、お勧めの選び方があったとしても、大人の事情で書けないのかも知れません。
それで、めちゃくちゃ基本的なことや絶対正しいことは、専門の本や雑誌の特集でも読んで下さい。Webで調べてもいくらでも出てくると思いますので、そこはお譲りします。ここでは、過去に私がリフォーム案件で実践した内容も踏まえ、ご回答しています。
なお内容を一般化しました。以下のような属性の施主の方でも、再現性があるよう書いてます。
- 業者と全くコネクションのない、知り合いもいない
- 業者の良し悪しについて全く前知識がない
- 妥当なリフォーム価格が分からない
- できるだけ時間効率よく選びたい
https://www.homepro.jp/
過去事例の価格帯、室内写真とかかった費用が見られて、また実際に施工をしたユーザーからの評価も見られます。私の知る限りでは、このサイト一択ではないかと思います。(決め打ちでご紹介しましたが、私個人としてもスムログとしても、ホームプロと何の利害関係もありません)
実際の進め方ですが、ご自身の物件のエリアを選択いただくと、会社がたくさん出てきます。
大きめのリフォームをしたいなら(水廻りを変更するとか、壁を取ったり立てたりするとか、リノベで全部やり替えるとか)、最初にお勧めしたいのは、最大手の会社1~2社に来てもらって、担当者ととにかく話をすることです。とにかくここで大事なことは、ヒアリング、ヒアリング、コミュニケーション、コミュニケーションです。
リフォームしたいと言っても、何をどうしたいか分かりませんよね。プロの人に聞いた方がアイデアが豊富に出てくるので、さっさと聞いてしまいましょう。自分がやりたいこととヒアリングで聞けたことを融合して、考えをまとめておきます。
ご相談者様の場合は、すでに施工内容がはっきりしていますので、この段は飛ばして差し支えないかと思います。
リフォームする箇所が明確になったら、リストに出てくる会社のうち、実績がありそう、評価の高い会社から片っ端から問い合わせをします。評価の口コミ数も、多いほど信頼性が高いという意味になりますのでチェックします。(200-300件あれば十分だと思います)
次に、施主のこだわりがあるなら、まずそれを許容してくれるのかメールで質問します。
例えばですが、私の場合は、デザイナーズ系の建具メーカーを使いたいので、建具等を施主指定できるのか必ず確認します。
- 建具、キッチン、フローリングなど指定できるか
- 指定した建具の発注はリフォーム会社が代行できるか
- 施主指定したものも全てアフターサービスが付くか
会社によって反応が分かれますので、ふるいにかけていきます。
- そもそも施主指定の建具では、施工を請けない会社(メーカー系列)
- 請けられるが、施工費が割高になったり、アフターサービスを付けられないためお勧めしないという会社
- 請けられるが、施主支給になるため発注等はやって欲しいと言う会社
- 柔軟に対応してくれてアフターサービスも付く会社
- 返事すらない会社(笑)
問い合わせをした会社のうち、担当者に部屋を見に来てもらう段には、5-6社に絞っていれば十分だと思いますが、時間に余裕あるなら多いに越したことはありません。
各会社に質問する内容は、先に固めておきます。担当者には、分かっていても同じ質問をします。ここで返ってくる回答の納得度や、「○○は出来る/出来ない」という返答が各社けっこう違ったりします。ここも判断材料になります。
ひとつTipsで、質問者様は造作で棚を作りたいとのことですが、建具の造作は可能であれば避けて下さい。特に新築マンションに慣れてるとモデルルームとか見て「これは造作で取り付けました」みたいな話をよく聞きますので、なんだか家具・建具を造作することがまるで魔法の杖のように何でもできる方法と勘違いしてしまいますが、基本的に造作って、「コストの割に品質が悪くなりがち」「品質の割にコストが高くなりがち」なので、わざわざ選ぶ理由はありません。サイズを指定して発注できる既製品を使う方が無難です。
次は見積りですね。各社に持ち帰ってもらって、見積りしてもらって下さい。この積算はとても時間がかかります。だいたい10-14日待たされます。後から工事を追加して再見積もりすると、余計に無駄な時間がかかります。そのため、出来るだけ「やりたいこと全部盛り」で見積もりしてください。施工内容は、各社とも揃えます。(揃えないと比較ができません)
- どの施工にいくらかかるかは見積りが5-6社もあれば比較できる
- 施工を削る分には再見積しやすい(1-2日で再見積もりが返ってくる)
施工単価の適正価格とか、分かりませんよね?そこで各社の見積りを比較します。どの施工が、どれくらいの価格までネゴれるか自然と分かります。ここで安心を買うなら割高でも大手業者で良いでしょうし、コスパ重視ならホームプロの評価や口コミも見て決める、あとは担当マンの人柄も大切ですね。
施工前にせよ施工中にせよ、コミュニケーションは出来るだけメールでやり取りした方が無難に思います。これは言った・言わないを無くすためです。面倒くさくても、記録に残しましょう。
業者選びは、新聞の折り込みチラシなどで見つけた業者を選ぶのも良いかも知れませんが、評価・評判が分からないのと、時間効率が悪くなってしまうデメリットがありますね。間違えても、訪問営業しにきたリフォーム会社は相手にしないで下さいね。ドボンの可能性あるので(笑)
最後に、リフォームと物件の資産価値との関係性ですが、資産価値的にリフォームはNGということはありません。当たり前ですがリフォームで綺麗になればプラス評価されます。単に、自分好みにカスタマイズしたコストが加味されない(時にマイナス評価される)というだけなので、他人に譲渡する時にプレーンな内装に戻さなくていいケースも多々あるかと思います。(そこにまたコストをかけても仕方ありません)
特別なリフォーム、例えば3LDKの間取りをむりやりドデカいリビングのある1LDKにしたなどマニアックな変更などであれば、売却の際にターゲットに応じて原状回復など対策必要ですが、いずれにせよ、最初に仲介業者さんに「売りやすいかどうか?」をヒアリングして下さい。そこは業者さんが一番よく分かってます。売りやすいならプレーンに戻す必要ありません。
以上、ご参考になれば幸いです^^
当方からのご回答は、過去にスムログに頂いた古めの質問をピックアップさせて頂いております。特定のケースについてご質問の際、その内容を一般化して多くの方に関係する内容とさせていただく場合があります。また本記事は、当方の個人的な見解・意見であり、その内容に関していかなる責を負うものではありませんので予めご了承下さい。