いくつかご質問を頂いているもののうち、ご回答が手短になるものをいくつかまとめてピックアップしました。それでは宜しくお願いいたします!
マンションを購入したが、すぐに貸すか売却する可能性もある
差出人:さち
あとのことを考えず、勢いで新築マンションを購入してしまいました。
完成後、何年か自分で住む可能性もないことはないのですが、貸すか売却する可能性もあります。
インテリアオプションの期限がせまっているのですが、何を付けておくのがお勧めでしょうか?
個人的には自分で住むにも貸すにしても食器棚はあった方がいいのかと思うのですが。
あと、エアコンや照明器具も迷っています。
すぐに売却する可能性も考えると、何もつけずに方針が決まってからにしたほうが良いのでしょうか?
ご質問ありがとうございます。
当方からの回答といたしましては、「できるだけ何もしない」のが最適解かと思います。
以下の2パターンのどちらになるかで判断が変わるのですが、
(1)自己居住するのか?
(2)売却 or 賃貸に出すのか?
自己居住が決まって長く住むことが出来るなら、好きなオプションを付けて大いに快適な住まいを実現されるのが宜しいのですが、本件そもそもご自身が住むことも明確に決まっていなくて、例え住んだにしても「何年か」ですよね。2~3年?3~4年?ニュアンスとしては、これくらいですよね。
売却 or 賃貸に出して、住まない可能性も大いにあるなら、後からオプションに出したお金が無駄金になってしまい勿体ないので、(1)(2)どちらになるか決めるまでは何もしない方が無難じゃないでしょうか。
食器棚が付いていて困ることはないですが、これ逆に言うと、「食器棚が無いからこの物件は買いません」とか言う人はいませんし、「食器棚がないから借りるの止めます」って言う人もいません。「あればベター」程度のものです。
追加仕様はプラス評価されないことも往々にしてある(要するに人による)ので、分からないものに高いお金をかける必要はありませんし、なんなら食器棚分の費用を「値引きの原資」として取っておいた方が、交渉を有利に進められます。
どうせ「価格安くしろ」「家賃安くしろ」って言ってきますから、必要ならそれに応えてあげた方が買い手・借り手はよほど喜びます。エアコンや照明の費用も、値引き原資で取っておきましょう。
最後の飛び道具で使うと、決まるのが早くなるんじゃないでしょうか。そんな話にならなかったら丸々懐に残りますしラッキーでしたね、ということで!
以上、ご参考になれば幸いです^^
では次の質問のご紹介です。
小型犬が2匹いる場合のマンション探し
差出人:さいたま市の民
いつも楽しくすむログを見させていただいています。
今付き合っている彼女との結婚を期に、新居購入を考えています(私は今現在アパートでひとり暮しです)。その彼女ですが小型室内犬を2匹飼っていて、結婚後も一緒に飼うつもりです。
犬を飼っている場合のマンション探しの注意点等があったら教えてください。また、犬が2匹いる場合はマンションよりも戸建ての方がいいのでしょうか?(まわりに迷惑がかかる?)
ご質問ありがとうございます。
そして、ご結婚おめでとうございます^^
ご質問ですが、ワンちゃんが原因で近隣に迷惑をかけないために、どこに注意してマンション探しをすれば良いかということですね。
回答としては、選ぶ段階では全く何も気にせず小型犬を2匹飼えるマンションから選べば良い、です。
大前提として、
・ペットを飼ってはいけない
・1匹までしか飼ってはいけない
・管理規約にペット飼育が定められてない
古ければこういうマンションもありますが、さすがにまずいので避けましょう。
ご心配されているのは、下階・隣戸への配慮ということかと思います。
飼っている2匹がどんなワンちゃんかにもよりますが、パタパタ走って忙しい子だったり、ちょっとした物音でめっちゃ吠える子だったとしても、それってお子さんがいるご家庭で、家の中で走ったり飛び跳ねたりキャーキャー騒いだりというのと大して変わりません。
何が言いたいかと言うと、将来お子さんを持つと、そういう騒音問題には否が応でも直面することになります。
これって単にしつけの話で、もちろん配慮は必要になりますが、住んだ「後」に配慮することであって、心配のあまり住みたい住戸なのに住めないという選択をするのは、とてももったいない話ですね。
音の問題って多分に受け手側の問題で、うるさくても気にしない方もいれば、小さい音なのに過敏に気にする人もいます。最近のマンションは遮音性が高すぎて部屋内が静かになりすぎ、上階・隣戸からの騒音がかえって気になってしまうという話も聞きます。
犬がいなくても、子供がいなくても、上階・隣戸の音をうるさいと問題にする人はどうしてもいます。これは共同住宅である以上、多分に運の要素がある問題でコントロール不能ですが、稀なケースで普通は起こりません。近隣同士お互い様ということで、入居前にそこまで過剰に心配しなくていいかなとは思います。
少しでも心配を減らしたいようでしたら1階住戸、下階がない2階、共用施設が下階の住戸、角住戸あたりでしょうか。または仰せの通りで戸建てが選択肢に入ってきますね。
マンションと戸建てを迷ってる方って実はあまりいなくて、今回の文脈ですとマンションが欲しいけどトラブル回避のために一戸建てもありかな?という話だと理解してます。
これから長く住むのですから、ワンちゃんのために選択の幅を狭くしなくて良いんじゃないでしょうか。今はどの新築マンションでも犬は飼えるんですから、シンプルにルール上OKだったら大丈夫!で良いですし、他のワンちゃんがいるご家庭もそうされてますよ。
買いたいエリア、好きな間取り、快適な広さ、価格、ご勤務先へのアクセス、将来の子育て環境など、より優先すべき条件で絞り込んで決められた方が、結果として納得いく物件選びが出来るのではないでしょうか。
その上で、一戸建ての方が良さそうであれば、その選択をされると宜しいかと思います。
以上、ご参考になれば幸いです^^
それでは、最後のご質問です。
内覧会でおさえておきたい確認ポイント
差出人:ちり
スムログメンバー様
いつも楽しくブログを拝見させていただいています。契約しているマンションの内覧会が実施されます。
内覧会に参加するのは初めてなので、最低限ここは抑えておきたい確認ポイントを教えて頂きたいです。
(既に記事化されているなどありましたら、URLを教えて頂けると幸いです)
よろしくお願いいたします。
ご質問ありがとうございます。
あまり気負うこと無く、普通に気がついたところを指摘すればOKですよ^^
内覧会は、ここを必ずチェックしないとヤバいということはあまりなくて、
・機能面は大丈夫か
・気になるキズ・汚れがないか
を見ていれば大丈夫です。
内覧会の注意事項とかでググればいくらでも情報が出てくると思いますが、プロの人が書くような記事だと、素人にとっては確認が難しかったり、その場でしか使わないような道具が必要だったりで、ちょっとハードル高いですね。
機能面
電気、水道、ガスなど生活インフラが問題なく利用できるか確認します。チェックできるところはやる、出来ないところは入居後で大丈夫です。あとは扉や窓を開けて閉めるとか、鍵をかけてみるとか、ダウンライトやキッチン照明をつけてみる、床暖房やインターホンなど機械設備を使ってみるとか、日常生活で必ずやることを事前に確認するだけです。さすがに機能しないなんてことは普通ないですが。
もし見落としがあっても、定期点検で指摘すればアフターサービスで無償修理してもらえます。(3ヶ月、1年、2年点検)
最近は和室をあまり見かけなくなりましたが、襖が入居後に反るとかよくある話で、そういうのも取り替えてもらえます。入居後に機能面で問題が出てくれば、とりあえず指摘しましょう。
キズ・汚れ
見たままなので、気になったら指摘しましょう。ここは最初に指摘できないといけません。後で指摘しても、元からなのか入居者が付けたものかが分からないためです。ただ、細かすぎる指摘も考えものです。程度問題ですが、マンションは工場生産の精密機械ではなく、現場で職人の手で組み立てられたものです。パチンコ玉を持ってきて床に置く人とかいますけど、そりゃ多少は転がります、多少は。
また内覧会で細かすぎる指摘を何百個もして怒り狂う入居予定者の方もいて、(本当に施工が悪い物件もあることは前置きしますが)大量のダメ直ししてもらった結果、別のダメが出てしまうこともありますし、あまり良いことないです。細かいキズなどは、住み始めたらどうせすぐにつきます。
ほか
チェック項目以外では、家具家電を配置するための採寸でしょうか。カーテンのサイズを測るとか、冷蔵庫の幅を図るとか、間違えたらマズいものは計測しておきます。写真もたくさん撮っておいて下さい。今のご自宅の家具家電を持って行くにせよ新調するにせよ、色の感じや雰囲気が合うかどうかなど、写真がたくさんあると役に立ちます。写真は窓側から順光で撮って部屋内の色味が分かるようにしましょう。
確認ポイントがどうしても不安でしたら、内覧会の同行サービスを利用されてください。さくら事務所が有名で、費用もそんなに高くないです。
こういう住宅診断のサービスって、一戸建てなら(特に地場業者なら)強く推奨したいですが、マンションでやるのは「必要かなぁ?」という気はします。まぁ、選択肢の1つということで。
過去のスムログ記事ですが、はるぶー先生やマンマニ先生が記事をアップされていますのでご確認下さい。
それで私はよくやることなのですが、分からないことを人に聞いた時って、同じ質問についてどういう回答の違いがあったのかにフォーカスすることはとても大事です。
同じ回答が返ってくれば、どうやら確からしいということが分かりますし、違う回答やニュアンスの違った内容が返ってきた時は、意見の違いなのか、認識が違うのか、はたまた勉強不足で間違えているのか、その辺に考えを巡らせてみると面白いものですよ。
この記事を書いた後に、はるぶー先生のを読み直したのですが、100倍詳しく明快に書かれてますね。どうも失礼しました(笑)
上でご紹介した記事以外でも、スムログで「内覧会」と検索してみれば記事が出てきますので、時間があれば読んでみて下さいね。
以上、ご参考になれば幸いです^^
当方からのご回答は、過去にスムログに頂いた古めの質問をピックアップさせて頂いております。特定のケースについてご質問の際、その内容を一般化して多くの方に関係する内容とさせていただく場合があります。また本記事は、当方の個人的な見解・意見であり、その内容に関していかなる責を負うものではありませんので予めご了承下さい。