杉並区が待機児童の解消を目的に、区立公園の一部を保育園化することの発表とその住民説明会を受けて、ある意味わかりやすい絵にTVもネットもぼうぼうに燃え上がってます。
公園に保育園計画に住民反発 待機児童急増・杉並区(16/05/30) よりキャプチャ https://youtu.be/OFHO9LDJbpA
「ここにいる全員が反対」「賛成の方はどの会場にも必ずいる」のやり取り、ロックですね。
保育園=NIMBY?
“Not In My Back Yard”(自分の裏庭・近所以外なら)の略語で、「施設の必要性は認めるが、自らの居住地域には建てないでくれ」と主張する住民たちや、その態度を指す言葉である。日本語では、これらの施設について「忌避施設」「迷惑施設」 「嫌悪施設」などと呼称される
NIMBY-Wikipedia
お話を総合すると、「静謐な環境を守りたい老人vs自分の子どもを走り回らせる場所を確保したい専業主婦vs保育園落ちた日本死ね!共働き夫婦」の三国志になっていて、問題はなかなかこじれそうです。
たとえばTVでやっていた、久我山東原公園。ここは半分は保育園にしても、あとの半分は残ります。大反対しなくてもいいじゃん、と思う一方、もし自分が隣戸だったら、送迎による付近の混雑懸念や保育園児たちの声。嫌がる住民達の気持ちもわかるといえば、わかります。
Googleストリートビューを見ると、住宅街にぽっかり存在する公園ですね。。。
杉並区の公式Webページを見ると、この公園以外にも緊急対策の一覧がありますが、上記の久我山東原公園はまだマシなほうで、気の毒なのは公園の半分以上のこるところじゃなくて、ほぼ全部消えてしまうところとかもしれませんね。たとえば高井戸みどり公園:
高井戸みどり公園向きのマンションの運命は・・・自分チの裏庭に来るな!というお話も本音ベースではわかりますです、はい。現状都道14号に首都高速沿い区域ですんで静謐とは程遠いですけど(この場所について反対運動があるか私は知りませんが・・・)
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社会的ダイナミズムの話
結局、半永久的に保たれると思われていた公園も、時代によっては用途を変更しなくてはならず、杉並区のように人が多く住んでいるのに全体的に容積率が低く抑えられている場所ですと、社会的情勢の変化に対応するには、公的用地の用途変更しかないのでしょうね。こういった時に強いのは、容積率が高いところ(それは多くのお母さまがのぞむ”おひさまがさんさんとあたって、えんじがどろんこであそびまわれるひろいにわ”とは正反対になるのですが)で、千代田区の待機児童ゼロを筆頭に、中央区・港区は地価が杉並区より高いのに相対的に待機児童数は少なくなっています。これは社会的構造が著しく変化する時代にあって、地域がその実情に応じて変化できる柔軟性を持っているかどうかという問題ではないかと思います。
杉並区長は説明会で批判されていますが、私は今起きている問題をたとえ選挙民からの反発があっても強行するところに男気を感じますし、ぜひ推進して待機児童問題を解消していただきたい、応援したいです。また民主主義ですから、どのような主張にも一部の理はありますし、発言は自由だとも思っています(朝のTVニュースを見てむかついたのは反対派が賛成派のお母さんに罵声を浴びせて発言を封じたことです)。もし、反対運動が激しく頓挫したなら、それは待機児童を抱えるお母様方の大量離反を招くことになり、それはそれで東京全体での地域キャラのすみわけ、につながるでしょう。
同様の問題は杉並だけではなく、市川市などの高級住宅地で見られます。住む場所は自由ですから、自分達の利益のために移住してもまったくかまいませんし、「静謐な環境が保たれるお爺さん大事区」と「共働きカモン!推進区」と自然に分かれたほうが、全体効率良くなっていいですよね。僕はもっと移動が自由にできる日本であってほしいです。
杉並区さんはもちろん、公園を潰すのは本意ではなくこういうポスターも作っております、という紹介で今回は筆をおかせていただきます。あんまりマンションと関係なくてすいません。
P.S.
まったく別の話ですが、本当に働きに出て、0歳・1歳児保育を推進することが良いのか、それは別の疑問です。たとえば下の板橋区資料で見る園児1人にかかるコストを考えると、少なくとも専業主婦(主夫)家庭はこのコストを家庭内で吸収しているわけで、ソレに応じた発言権もしくは利益を得ても良いとは思います。だから教育バウチャー制度を0歳児から導入して、それぞれの家庭で選択してもらうほうがよいのかな、と思います。
地域のことは地域に住んでいる人しかわからない事情もあると思います。
ご存知のこととは思いますが、一概に反対している方々が不当ではないとも思います。
地域の中で意見を自由に表明して、区で決めていけばよい話ではないでしょうか。
P.S.
城北住まいですが、住んでいる地域を気に入っています。
歴史も人情もあるし、交通の便もよいです。
杉並区や湾岸の方に、「都落ち」などと言われると、見下されたような馬鹿にされたような気持になってつらいです。
東原公園は元々市民農園だったところを周辺の住民が子どもたちのためにと区に要望を出して公園に整備されたところで、23年かけて今の形になった場所です。
また、近くに広い公園もないので余計反発が強いのだと思います。
くるねー。
小石川みたい。
子は宝。可能性は無限。老人は負債。
余命に応じて予算、選挙権のウェイト付けを早急にせねば。
泣いて訴えた保育ママは、「私はこの地域の住民ではありません」と言いました。
地域住民への説明会で地域外の人が賛成意見をしたためです。
地域住民が守りたいとしている公園を地域外の人が「ここに保育園ができたら嬉しいです。」とはおかしくないですか?地域外の方も保育園が必要なのはわかりますが、きっと自分の地域に保育園が出来た方が良いでしょう。
自分の地域に保育園ができたらそこに入園させたいでしょう。
この地域には広大な広場がありました。しかし杉並区は都に売りました。この地域には児童館がなく、学童は校内で行われています。学校の校庭では土日にスポーツ少年育成の団体が利用しており校庭解放も危険です。でも、この近所のスポーツグランド4面も使用できなくなりました。
子供達が走り回り遊ぶ場所を求め遠出するのも、道幅が狭く車との接触が頻繁に起きて危険だとテレビでも取り上げられたこの地域では心配です。
昔は道を塞いで遊ぶ事も出来た杉並区ですが、今はそんな事も出来ません。大人にとっては小さな平らなスペースが、この地域の子供達には限られた大切な大きな広場なのです。
地域住民でも賛成している家庭はあります。でも言えないです。賛成してると言えば村八分にされるのはわかってるから、反対派のフリをして保育園を探しています。
TV見た限り賛成反対それぞれ見た目でわかる。小さな子供を抱えたお母さんは賛成。それより上(小学生位の子供がいそうな人)の世代は反対。老人も反対。それぞれ正論を述べているつもりも結局は自分のことだけなんですよね。まさにNIMBY。賛成しているお母さんもあと数年したら反対するし、反対派のお母さんももう一人産んだら賛成するのでしょうね。
TVでは賛成派と反対派の住民同士の争いに見えるように作られていますが、反対しているのは利用率の高い地域の公園をいきなり奪うこと、怒っているのは説明もなく強引に計画を進めようとする区のやり方についてです。泣きながら訴えていたお母さんへのヤジも、説明会の流れの中ではおかしくなかったのですが、切り取って編集されるとすごいことになっていました。
保育園を作ることには誰も反対していないし、近隣の方々も静寂を求めて反対するような方たちではありません。むしろ保育園児なんかよりよっぽど始末の悪い小学生を毎日見守っていてくれる温かい地域なのです。現にここから徒歩5分以内にこの4月に保育園ができましたし、同じく今年度中にできる保育園には一切反対はしていないのです。
ただ、この東原公園は近隣の三保育園が毎日お散歩にくる場所であること、保育園、あるいはその後にいく学童を卒業した子どもたちが学校以外に集える居場所であることを考えると、長い目で見てこの公園を潰して保育園を建てることが、今保育園が必要な子どもたちにとっての幸せに繋がるとは思えません。
わがままや意地悪ではなくて、子どもたちのために公園を残してなんとか違う場所に保育園を建てられないかと、反対住民と言われてる皆が一生懸命考えていることを、報道してほしいものです。切り取られた一部の報道で違う解釈をされるのが残念で、コメントさせていただきました。
保育園用地の問題を、TVの対立構造を煽るような報道に影響され、単純に、現地の事情も調べずに記事を書くのはネット市民の悪い癖。
久我山東原公園に関しては、高齢者VS保育ママの対立などありませんし、住民が騒音を気にして反対しているわけでもありません。
20年以上もかけて、住民が大切に見守り、育ててきた公園を、実績を作りたい区長の鶴の一声で、
住民に何も知らせず、勝手に決めてしまったことに問題があるのです。
昨日、公園を見て来ましたが、4割程度を保育園に転用されると、事実上、公園としての機能を失うことになります。住民による子供たちのための工夫をこらした公園設計が皮肉にも仇になり感じです。
代替地も不可能ではないし、住民と十分に話し合いを進めて計画を進めていただきたいです。
反対したら、バッシングを受ける住民が気の毒。区内の保育ママさんたちでさえ、今回の公園転用は
区長の拙速な案だと述べています。