昭和の団地、50平米2DKでも家族4人は暮らしていけたわけです。
私も前回のエントリで60平米3LDKの新築マンションの登場を「そりゃないでしょ」と批判してみましたけど、予算の制約があって無い袖は振れないし、暮らすことはできるじゃん、と言われればたしかにそのとおりです。
ただ、普通の家具屋に行くと、少し前のゆとりある部屋で使うことを想定しているので、ちょっとでも大きいテーブルと大きいソファーを買ってくると椅子を引くスペースが無い\(^o^)/ってことになりかねません。例えばIKEAのソファー、シーヴィグとか座り心地の割に安いんだけど、3人がけとかうっかり買って廊下面積込での”10畳のリビング”に入れようとすると、普通にテーブルが入らずに詰んじゃうよね、アレ。。。
カリモク60とか、昭和のスケールでコンパクトにまとまっていてその点よくできているので、それをリビングでまとめればなんとかなるとして、やはり快適性にしわ寄せが来るのは「2つめのベッド」と「収納」だと思います。だいたい1つめのベッドはなんとかなる。でも夫婦別ベッド、子どもは別ベッドとかになると狭小マンションは困ってしまう。
日本のマンションデベロッパーも、もう土地が高すぎてみんなが買える値段でつくると狭いのしか作れないよ!と開き直るんなら、空間を有効に使える家具を開発したり天井高2450mmな日本のマンション事情にピッタリなもの作ってくれませんかね。土地よりぴったり家具のほうがずっと安く付く。しばらく前のモデルルームと同じように、少しでも狭い部屋を広く見せようとするスタイルってもう限界が来ていると思うんですよ。
実は専有部が狭くなって困っているのは日本だけではありません。ロンドンもNYだって地価が高くなって困っています。彼らはどう解決しているのかを見ると、「からくり家具」とでもいうべきダイナミックな解決をしていてビビります。
たとえば、casa kids。ニューヨークのデザイン集団が作った家具です。狭い子供部屋を少しでも快適に楽しく過ごせるようにデザインされています。おしゃれで遊び心があって楽しそう。
こちらはIKEAがスタートアップと組んだスマート家具。6畳くらいのスペースでこんなことができる、という提案がされてます。
他にも普通のロフトベッドとは一線を画すくらい収納力増し増しの「Living Cube」。これで日本円で32万円というのだから、結構安い。
極めつけはMilano Smart Livingのupです。YouTube見ると吹き出しますよ。流石にこれはやりすぎ感ありますが。
上記に上げた家具は、日本で買えないものが多そうですけど、もうこういう提案していったほうがいいんじゃないかな・・・昭和の日本は茶の間に折りたたみの机と座布団、寝るときは布団を出すという、スペース効率が極めて良い生活を送っていましたが、今売り出されている60平米台の3LDKには畳はないし、布団を収納できる奥行きがあるスペースすら用意されていません。一体どうすれば、と。
専有部が狭くなっているのにも関わらず、椅子やソファー、ベッドといった西洋化した生活を前提とした商品として新築マンションは設計されています。そのスペースが十分ではない商品をリリースするなら、せめて工夫次第で快適になる、家具や生活スタイルもセットで売り出すというのがデベロッパーの良心ってもんではないでしょうか。
日本ではIP20というドイツのセミオーダー家具メーカーが備え付けの壁収納ベッドを販売しています。
日本では90年代から販売しているようで実績もあるようです。
IP20で検索すると出てきますので参考になれば。
ip20、15年ほど前ですが以前検討し、一部簡単な見積もりも出してもらったことがあります。
使い勝手は良さそうなのですが、かなりのお値段で、諦めました。
少なくとも、マンション購入時の、有償オプションの作り付け家具よりは明かに高額でしたので、これなら後々のリフォーム時に、他のオーダー家具業者や工事業者も含めて検討し、プランを練った方が良いとの判断からです。
当時は今の新築より専有面積が広かったので、とりあえず市販の家具でも何とかなったのですが、今の新築だと本当に家具選びが難しそうですよね。
子供のベッドと机なら、一体型だとりのきっずという商品もあります。
これは、言葉では説明しづらいのですが、ベッドが跳ね上げ式になっており、跳ね上げるとその下から机部分が出てくるというものです。
寝ている時にはベッドの真下に机の板部分が位置します。
かなり人気らしいですよ。2階建てベッドタイプもあります。
ただやはりお高めです
和室復活させて、ソファとベッドの生活やめるのが一番!