モモレジの名作マンション訪問Vol.8です。
今回は、晴海に行ってきました!
「マンションの間取りや価格を言いたい放題!」の読者の方であればお分かりいただけると思いますが、晴海には分譲当時から私が意匠面を高く評価している物件があります。
それがここ
ザ・パークハウス晴海タワーズ
(2013・2016年築/49階/883・861戸)
ちょっと天気悪かった・・・、ららぽーと側からはこんな感じ。
左がクロノレジデンスで右がティアロレジデンス、そしてちなみにですが、右のタワークレーンのあるところでパークタワー晴海が建設中です。
パークタワー晴海の建築看板、当初は平成29年5月竣工予定でしたが、シールが貼られていることからもお分かりのように平成30年6月に延期となっています。早くモデルルームオープンしないかなぁ・・・。
さて、本題に行きますが、
このクロノ
とティアロ
どちらもぱっと見普通に格好良いデザインなのですが、ちょっとよく見てみると「普通ではない」ことがお分かりいただけるのではないでしょうか。
コーナー部(角住戸)にご注目下さい。階やどの向きの角住戸かによってバルコニーがあったりなかったりしているのがお分かりになるでしょうか。
このアシンメトリーなデザインは世界的建築家リチャード・マイヤー氏によるものでクロノのコンセプトは「Weave(織り布)」、ティアロのコンセプトは「Origami(折紙)」となっています。
ティアロもアシンメトリーなバルコニー設計ですが、クロノのバルコニーは特に細かな意匠が施されており、このようにかなり複雑なデザインとなっています。
一方、ティアロはクロノほどは分かりやすくはないのですが、むしろある意味こちらの方が凄いんじゃないかという、部分的に気持ち斜めに傾けたガラス手摺が施されています。
分かるかな~???
少し斜めにしていることで反射角が異なり外観デザインに動きを感じることが出来ます。この日は曇天でしたので、ちょっと分かりづらい感じでしたが。
エントランス前はこんな
そして
南側ツインタワーの中央部はこんなですし、リチャード・マイヤー氏がランドスケープにも携わっただけのことはある素晴らしいスケール感と開放感を併せ持った物件です。こういう物件を見ると建物を上に伸ばして空地率を高めることは理にかなっているとつくづく思いますね。何でもかんでも高くすればいいってものではありませんが、本当に素敵な空間です。
ちなみに、リチャード・マイヤー氏は住宅の他にも美術館や教会など世界各国で何十年にも渡り高く評価されている建築家ですが、最近だとハワイのワードビレッジ(10棟を越えるハワイ最後の超大規模再開発プロジェクト)内のゲートウェイタワーズという2棟のタワマンの意匠にも携わっており、白を基調とした透明感の高い意匠はザ・パークハウス晴海タワーズと共通するものがあるのではないでしょうか。
(画像出典:forbesjapan.com)
白は水と緑との相性も抜群ですし、リチャード・マイヤー氏は特に「白い物件」の実績が豊富のようです。
当物件の設計・施工に携わった鹿島建設も白が得意なのでリチャード・マイヤー氏とコラボしたこの物件はまさに究極の「美白」と言えるでしょう。
クロノの方は結構クリームっぽい色味なんですけどもね(笑)
ザ・パークハウス晴海タワーズは分譲当時「マンションの間取りや価格を言いたい放題!」でかなり強調して書かせていただいている通り、全熱交換器までをも備えた専有部の仕様も高かった物件です。
アベノミクス前でマンションの売れ行きが鈍い中、当時としては結構な高価格帯で売出し始めなければならなかったことが、このような高いデザイン性(リチャード・マイヤー氏を起用)と高い設備仕様に繋がったと言えるのではないでしょうか。
あの時代だったから生まれた、そう言っても過言ではないはずです。
まぁ、この時代に造られたがゆえにティアロの施工で一騒動起こしてしまったとも言えますが・・・。
こちらもど~ぞ。
マンコミュ検討版最新スレッド
ザ・パークハウス晴海タワーズクロノレジデンス
ザ・パークハウス晴海タワーズティアロレジデンス
パークタワー晴海
モモレジのマンションの間取りや価格を言いたい放題!1,800棟4,000室超を掲載。
【クロノにはなかった4LDK】ザ・パークハウス晴海タワーズティアロレジデンス9階87平米7,558万円【坪単価288万円】
【真北向きの4LDK】パークタワー晴海
名作マンション訪問を楽しまして頂いております。
パークタワー晴海なのですが、海外リゾートや都心部で良くある分譲ホテルみたいな方向も有るのではと想像しています。
今風に言えばフロント要件を満たした民泊対応マンションで、国内大手も沖縄などで前から分譲しています。
海外資産家目線で見れば、自分で滞在する時に掃除洗濯の必要が無く、それ以外の期間は稼いでくれる現物財産です。
三井さんが新形態に挑戦するのに適した立地・時期の気がします。
Kevin様
コメント有難うございます!
地下工事のやり直しが原因でのそもそもの延期なので、大きな路線変更の可能性が低いと思っているのですが、もしそうなったとしたら凄いことですね!
デベ的に民泊対応を想定しても、管理組合結成後管理規約で「民泊利用禁止」とされてしまう可能性が高く、「そのような形態とする=ほぼ完全に実需層を排除する」ということになるので、三井さんにとってそこまでの大きな路線変更はかなりハードルが高いことが推測されます。
ただ、もしそのような物件になれば個人的にも凄く興味深い・・・。
レスありがとうございます。
既に湾岸地域と移住組の見込み客の多数は契約済みと仮定すると、居住用実需だけで晴海に加えて勝どき東と晴海選手村跡を最近の相場で売り切るのも、同様に容易ではなさそうな気がします。
旅家の大京のだけでは民泊規制緩和を押し切れる訳もなく、三井さんも何か検討していると推察し、パークアクシス、パークシーズンズ、ガーデンホテル以外の路線を空想しました。
弊は高価格帯ホテルに近い位置付けの、サービスアパートメントみたいに出来れば、国内外資産家の滞在時実需を狙えるかも?
都心部では、ホテルの潜在需要と期待収益が賃貸を上回っているので、マンションの領域を侵食し融合していくのは時間の問題かも?
もし下記が、レストラン無しでコンシェルジェやジムなどが共用なら、タワーマンションの新形態の一種と考えます。
住友不動産は大阪市中心部の梅田地区に200室のホテルを含む複合ビルを建設する。タワーマンションを計画中だったが、階数を従来計画の52階から56階へ積み増してホテルを追加導入する。
東京五輪が控えていることもありホテルの潜在需要は旺盛ですよね。
ただ、エアビーも凄いスピードで増え、東京五輪までにの間にも情勢はどんどん変わっていくでしょうし、そして終わってからのことや長い目で物事を考えると何がベストなのかを考えるのは簡単ではないでしょうね。
いずれにしろ住宅は晴海選手村が大量供給されるので一時的に供給過多となるのは避けられないかと思いますが、インフラ整備などを行い利便性を高めることで外から人を呼び込みホテル需要だけでなく住宅需要もより高めて行って欲しいものです。
販売再開の郵送物が届きました。
普通のマンションの様ですが、何を売り文句にするのでしょうか?
歩留まりの悪い価格と立地で、見込み顧客リストが短くかそうなので、地道に時間と広告費をかけ広域集客するのでしょうか?
ご返信遅くなり申し訳ありません。
いよいよ販売再開ですね~
売りはやっぱりオリエンタルランドによる外構コンセプトデザイン、つまりはイマジネーションランドでしょう!
価格さえ間違わなければかなり人気になるのではないでしょうか。
三井さんはパークタワー新川崎やパークシティ武蔵小杉ザ・ガーデンなどを見ていても分かるように最終的には冷静かつ欲張らない価格設定としていますし、このコンセプトであれば何ら問題ないと見ています。