11/12豊洲で行った勉強会プレゼンの書き起こしです。
前編はこちらからごらんください。
住民の愛であふれたマンションへ。6年間の集大成となった記念祭が終わり、理事活動を引退します。
自分自身やり切ったと思いました。
ブリリアマーレ有明の理事を完全に引退することにしました。
しかしですね、
僕の中の会長が僕にこう囁きます。
「足らない、全然足らない。まだできるはずだ、理事会の外に出たからこそやれることもある」と。
ここからは理事会を出た後のエクストラステージです。
まずは、
理事会に残した置き土産。
それが今年結実しようとしています。積極的な機械化です。
人が高級品になる時代。
有明は人がとにかく集まらない。清掃、警備、コンシェルジュ、管理人、どのジャンルもです。
だからこそ、代替できるところは積極的にしないといけない。まずは、清掃からです。
手始めに、ソフトバンクのロボット掃除機を導入することが決定しています。月額四万円ですが、使い所を考えれば実によく働いてくれる。
本音でいえば、250万円する床面を水吹き掃除できるハイスペックロボットが欲しかったけど、手始めとしてはこれから。
ピカピカに見える床も、これを走らせてみると案外汚いです。
ロボットは疲れを知りません、まずはロボットに集塵してもらい、細かいところを人にしてもらう。
清掃の業者には、分業体制を作ってもらいます。ロビーだけではなく、居住階の共用廊下でも使えることを確認しています。
このロボット掃除機の前に、最上階のラウンジでマキタの自動掃除機もテストもしました。清掃の時間短縮効果が認められました。
なお、ソフトバンクに聞きましたが、本格的なロボット掃除機を分譲済みの管理組合が導入したのは日本初だそうです。
他にも、外壁タイル調査にドローンを導入しています。こうしたところにはどんどん入れていきたい。
ただ、これはコスト削減の一環ではない、と現場には説明しないといけない。実際そう言ってます。
そうでないと協力してくれません。セットしたり、どれくらい集塵したかチェックするのは清掃の方です。
いままでの掃除ってほぼ床だけでした。掃除は左右の壁面もあるし、台の上もあるのだから、三面あるんです。機械に任せられることは任せて、人間はより高次の作業に移ってもらいたい。
そちらの方が現場もやる気が出ます。
こういう機械との共存、運営ノウハウをいち早く貯めると、清掃の人のキャリアアップや会社の別の受注につながるかもしれない。チャレンジはうちのマンションでどんどんしてほしい。
時間もないので次。
まだ足らないって言う。
いま自分が深くコミットしているプロジェクトを紹介します。
理事会を辞める前、理事会の外にオリンピック・パラリンピック対策委員会を作りました。その委員長に就任しました。
情報収集すると、わかったことがあります。
これは有明。ブリリアマーレ有明はこの右上の四角いマンション。
北側の空き地は、親水公園と有明アーバンスポーツパークとなる予定です。
有明テニスの森と合わせて公園エリアと両側隣接するマンションだ、やった〜と喜んでいたらどうも様子が違うようなのです。
有明アーバンスポーツパークは、どうも暫定10年間らしい??
つまりオリンピックの会場をお金かけて整備しても、最終的には更地に戻す。オリンピック会場にいたっては、最初から残さないのでは?と。そうなると何のためのレガシーエリアなのか。
行政に取材すると、どうも「有明住民の理解が得られない」、そう危惧されているようです。
ご懸念はわかる。アーバンスポーツの人たちって話すといい人が多いですけど、見た目はやんちゃ。騒音やお行儀などで周辺住民が細かくクレームを付けていくと、行政は弱い。
しかし、せっかくのオリンピックレガシーなのに、住民とのあつれきで10年後に撤去されるなんて悲しすぎるじゃないですか。
有明住民の理解が得られないって?2019年のいま、我々ができることって何?と考えたんです。
それで出した結論が、
これです。
理事会では了解をとっているのですが、まだ住民総会前ですので、ここからはあくまでも予定として受け止めてください。
管理組合が主催者の一人になって、我々の公開空地を使って、アーバンスポーツの大イベントを開いてしまおう、それがいま我々ができることと考えますした。
3回に分けて開催する統一したイベント名を「ARIAKE UNPLUGGED」としました。
自分で言うと恥ずかしいですがこのポエム、よくできてませんか?
イベントプロデューサーと夜中1時に相談しながら作りました。
このまま、単にアーバンスポーツパークを作ってもらっても、利用者と住民との断絶が絶対に起こります。本心は残したいけど、行政はクレームが怖いと思っているのかもしれない。
だから、アーバンスポーツパークができる前から、有明の住民として、アーバンスポーツ愛好者達と交流をしよう、来年には選手だけでなく運営に関わる人、スポーツメーカーの人含めていっぱい来るはずなんですよ。有明のホテルに泊まるはずなので、言葉が違う彼らにも来てもらいたい。
その人たちと住民で交流できたらいいなと。
そのためには、ファーストコンタクトが大事。体験イベントをだんだんと回を重ねるごとに大きくしていきます。
2020Summerでは、2日間、ぶっ通しでイベントをする計画です。予算次第ですが。
最終目標としては、公開空地を飛び出して、有明アーバンスポーツパークで続きの第4回、5回と重ねていきたい。
第一回目は、東京建物が公開空地で開いたイベントと平行で開催しました。BMXは普通の自転車と違う乗り味で大好評でした。
ARIAKE UNPLUGGEDのプロデューサーは、クラブカルチャーに造詣が深い、池田次郎氏を招聘しました。
マンションのイベントで、クラブカルチャー?と思うかもしれませんが、コミュニケーションを取ってみると、最適な人物だと思ってます。
第一回目はBMX。第二回目はまた別のアーバンスポーツを取り入れます。第三回は、集大成にしたい。
有明エリアの子供の体験、そして大人でも言葉がわからない人でも楽しめる「CHILL&SPARK」なイベントにしたい。いまコンテンツを煮詰めている段階です。
仮ですがロゴも作ってしまいました。
サンディエゴのデザイナーに頼んで、イベントのイメージを共有してでてきたのがこのロゴです。
これからやります!Tシャツやグッズも作ります!
これはあくまでも管理組合主体のイベントですけが、入場は無料。有明の人だけでなく、誰でも入れます。
みなさんも近くなったら共有させていただきます、ぜひお越しください。
マンションのイベントとしては過去例を見ないほどのお金がかかります。スポンサーをいま絶賛募集中です!マンションの管理組合が将来の街を見据えてこうしたイベントを開くのは、日本で初めてのことだと思うんですよ。その初めてに乗っかってみませんか?
このイベント案が固まる前、オリンピック大会組織委員会に相談しに行きました。「マンションの管理組合からこうした相談を持ってこられたのは聞いたことがない、初めてです」とおっしゃってました。
私、その言葉を待ってました。日本で例がないことにチャレンジし続けたい。
次回に続く
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