こんにちは!のらえもんです。本日も名指しでお便りをいただいています。ご紹介します。
差出人のハンドルネーム:ピスタチオ
質問内容:
のらえもんさんに質問です。
20代女、都心に住んでいます。
賃貸住まいですが、かねてからマンション購入に関心があり、情報収集もしています。今が買うタイミングだと思っています。
ただ、会社から家賃補助が月6万ほど出ており、持ち家だと出ません。結婚するとさらに5万ほど上乗せされます。(彼と結婚の話も出ています。)
いつか買うなら早い方がいいと思うのですが、月10数万円をドブに捨てる気がして踏ん張りがつきません。
のらえもんさんもサラリーマンなので家賃補助があったと思いますが、どう考えて購入に振みきりましたか。よかったらご教示ください。
なるほど、まずは結婚を考えていらっしゃる方がいらっしゃること、とてもいいですね!特にこんな時代ですと、一人だと不安で潰れそうになったりもしますけど、二人だと乗り越えられることもあると思います(コロナ離婚も多そうだけど)。
さて、月の家賃補助が6万円+結婚していると更に5万円プラスというのは、世間相場からすると相当高額な方だと思います。私が勤めている会社でも家賃補助はありましたがそこまで高額ではありませんでした笑、そして家を購入すると、当然減額されます。それなりの手当がプラスでもらえる権利に未練がなかったわけではありませんが、捨てちゃいました。
なぜ捨てられたかといいますと、
- 住宅手当は課税所得になる。つまり、上乗せ分が純粋に手取りでもらえるわけではない。所得税や住民税、健康保険料が引かれて手取り額は下がる。一方、住宅ローン控除で、ほぼ消えた住宅手当の相当額は取り戻せる
- 早めに低金利で購入すれば、返済元本分を貯蓄とみなせる。賃貸だと無理
ぶっちゃけ、実質が同じであれば個人年収なんて低いほうがいいんですよ。サラリーマンは所得が完全に補足されますし、追加の所得に対する税金+社会保険料の懲罰的課税がかなり高い。低く抑えていたほうが児童手当もきちんともらえます。
といっても、これはピスタチオさんの素の年収にもかかっています。
もし、住宅手当なし素の状態で額面500〜800万円もらっていたら、住宅手当を年間130万円プラスされても、30〜33%は天引きされてしまうことになります。当時、私の年収だと、賃貸手当による実質手取り増加額よりも、購入して住宅ローン控除で取り戻せる額の方が大きかった。
そして、2点目の「返済元本分を貯蓄とみなせる」を実現するために、当時出せるお金の中でそれなりに資産価値が保たれそうなマンションを一生懸命探しました。結果的には、買った値段より売却想定額が上回っていますから、返済元本貯金作戦は成功しています。
・・・と2つ考慮しても、額面月11万円のマイナスを取り戻すのはかなり難しいですね。
まぁ、住宅購入は投資商品よりも、QOL向上手段の側面が強いです。ですから経済的な損得勘定もありますけど一旦は置いておいて、「マンション購入に興味がある」ピスタチオさんが住みたいマンション・街をまず探して、そこがご自身にとって買えるマンションなのか、そこに住むと幸せそうか、ワクワクするか?最後に経済的な損得はどうか?
という順番で考えるのはいかがでしょうか?
それでは!良いお買い物ができることを願っております。
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