「マンションは管理を買え」というが、マンション管理会社の実態は、ほとんど知られていない。
通常は、売主の関連会社がマンション管理を行うことが多い。
だから、初期設定された管理費はお手盛り価格である可能性が高い。
そんなとき、低価格な提案(これを「リプレイス」という)があったからといって、管理会社を変更してよいものかどうか判断に迷うだろう。安かろう悪かろうでいいのか・・・・・・。
消費者は家電製品や乗用車を選ぶ際に、製品の良し悪しを判断する目安として、会社名あるいはブランド名を確認するものだ。
でも、マンション管理会社って、どこがどうなのか、業界関係者以外にはほどんど知られていないのではないだろうか。
そもそも、マンション管理業界の大手ってどこなのか?
業界関係者が知られたくない、マンション管理会社の勢力図を可視化してみよう。
【もくじ】
◇マンション管理受託戸数ランキングTOP20
◇大京アステージ、日本ハウズイングが2強
◇特にこの2年、寡占化が進んでいる!
◇マン点流!不都合な真実シリーズ
マンション管理受託戸数ランキングTOP20
2016年版(2016年3月末現在)のマンション管理受託戸数のTOP20社は次図のとおり。大京アステージと日本ハウズイングの2社が飛び抜けている。
「大京アステ、日本ハウズイングが2強!」より
大京アステージ、日本ハウズイングが2強
マンション管理戸数で、上位10社の過去7年間のマンション管理戸数の推移をまとめたのが次のグラフ。大京アステージと日本ハウズイングが2強。
第2グループは、東急コミュニティーに加え、この1年間で急激に戸数を伸ばしてきた長谷工コミュニティ・大和ライフネクスト・三井不動産レジデンシャルサービルの4社。
「大京アステ、日本ハウズイングが2強!」より
大京アステージ、東急コミュニティー、長谷エコミュニティ、三井不動産レジデンシャルサービルは、親会社が建設したマンションを自動的に管理受託しているから自ずと戸数が多くなる。
独立系の管理会社である「日本ハウズイング」がコンスタントに戸数を伸ばしているのは、建設系管理会社の受託戸数に侵食しているためなのであろう。
特にこの2年、寡占化が進んでいる!
「全国のマンションストック戸数」に対する「上位管理会社による管理戸数」の割合、すなわちシェアの変化を可視化したのが次図。「大京アステ、日本ハウズイングが2強!」より
特にこの2年で寡占化が進んでいるようだ。
新規マンション需要の激減に向けて(15年後の住宅着工戸数4割減の衝撃!ビジネスモデルを転換しないと生き残れない時代へ)。
大京など一部の大手デベロッパーは≪「箱の産業」から「場の産業」へ向かう不動産ストックビジネス≫への転換を進めている結果の表れであろう。
マン点流!不都合な真実シリーズ
(1) 間取図(2) 賃貸vs購入
(3) 内覧会
(4) 今は買いどき?
(5) 新築vs中古
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