不動産経済研究所は7月15日、衝撃的な数字を発表。
「首都圏マンション市場動向 2020年上半期」という地味な見出しの記事に埋もれているので、気が付かなかった人もいるかもしれない。
(略)
当面はモデルルームの来場制限など新型コロナ感染拡大防止策を継続、年間供給は2万戸程度に。
- (1)下半期(7~12月)の供給見込みは1万2,500戸。前年同期(1万7,802戸)では29.8%減。
- (2)年間供給は約2.0万戸。2019年の3万1,238戸に比べ36.0%減。年間でも1973年の調査開始以降、過去最少に。
この年間供給2万戸という数字がどれくらい衝撃的なのか、可視化したのが次のグラフ。
16年に4万戸を下回って以来、20年にはいよいよ3万戸を切るのではないかと言われていたところに、コロナショックが襲い掛かり、一気に2万戸になるという予測なのである。
(不動産経済研究所の公表データを元にマン点作成)
新築マンション市場が失速しているからといって、価格が下がるわけではない。新築マンションのシェアが高い大手デベロッパーが相場を維持していることもあり、発売価格はいまだに上昇傾向を見せている(次図)。
(首都圏新築マンション市場動向(20年6月))より
もはや新築マンションは、庶民にとって高嶺の花。
IT長者やパワーカップルなど、新築マンションの高値づかみを気にしない人たち以外は、新築マンションより中古マンションを選ぶ時代……。
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