すっかり間があいてしまいましたが、唯一のシリーズ2回目を書いたパークコート青山ザ・タワーの取材・考察がまだ進んでいないので、今回はゲストルーム訪問シリーズの2回目を。
私が勝手にパークコート 3A[青山・赤坂・麻布(十番)]ザ・タワーシリーズと名付けた姉妹の長女、パークコート赤坂ザ・タワーです(赤坂檜町は都合により除外)。物件概要は次のとおり。
所在地:港区赤坂4-14-14
交通:東京メトロ千代田線「赤坂」駅徒歩8分/東京メトロ銀座線・半蔵門線・都営地下鉄大江戸線「青山一丁目」駅徒歩9分/東京メトロ銀座線・丸ノ内線「赤坂見附」駅徒歩9分
総階数:地上43階
総戸数:518戸
構造:RC
築年月:2009年6月
施工;大成建設
売主:三井不動産レジデンシャル、新日鉄都市開発
実は呼んでいただいたのが3年半前の2013年1月の新年ワイン会で、かなり前かつ宿泊もしていませんがご容赦のほどを。
物件概要は、AllAbout 『パークコート赤坂 ザ タワー』好評の要因 などを参照ください。
ゲストルーム”スカイスイート”
当日はブログ化する想定がなく、写真をほとんど撮っていないため、ゲストルームをデザインしたLIAISONの写真を利用させていただきます。コラボレートデザイナーは、エリック・ジザールさんとのこと。ゲストルームは3Fにもあるようですが、この日はワイン会ということでやはり37Fへ。ゲストルームの扉を開けると、なぜかいきなり下り階段が。
実はスカイスイート自体は36Fに位置し、階段を降りたところはシースルーのバスという演出。果たしてビューバスと呼んでよいものやら。イメージCGを超える写真がないので使わせていただくとして、右奥に見えるディスプレイ(当時としては大型)に映像投影しながらパーティーもできる想定のようです。
眺望は、窓際まで行くと一体開発された赤坂ガーデンシティの屋上部が目立ちますが、一歩引けば眼前に高い建物がないので非常によく開けています。
正面が赤坂御用地、その奥に見えるヴェルサイユ風の建物が迎賓館、写真にありませんが左側は東宮御所と、時代が時代なら前々都知事になってしまった猪瀬さん著「ミカドの肖像」で述べられた東京海上ビルのように高さ制限を食ったのではと思うほど。
ミカドの肖像 冒頭 禁忌χ1より:
例年、学生の会社訪問解禁の風物詩として、東京海上火災保険(以下、東京海上)ビル前のリクルートルックの行列がテレビニュースに映し出される。しかし、その背景にある煉瓦色の地上二十五階建て(地下四階)のビルの高さが百メートルよりわずかに三十センチ足りない、ということを知るものはいない。”空虚な中心”を望む位置にあるこの東京海上ビルに、不可思議な風圧がかかった結果、合理主義ではわりきれない事態が生じたのである。
…あらためて読んでみると、バブル前夜な感じですね。
この日はたまたま超望遠レンズを持っていたので、ズームすると迎賓館の屋根の球体&鳳凰もはっきり見えます。
さらに右のほうに目をやると赤坂見附方面で、当時は丹下健三さん設計の赤坂プリンスホテル(ミカドの肖像つながり)の解体工事中でした。景観を崩さないダミーのスペーサが懐かしい。
スカイスイートのキーワードは「さえぎるものがない」ことです。次の写真の右奥がトイレなのですが、ドアがありません。先日、カテリーナ三田タワースイートにお誘いいただいたAさん(女子)もきていたのですが、トイレに行けなかったようです。
お風呂には入っていませんが、バスルームからの眺望はこんな感じ。外から見られる心配は少なく外が見えます。バスの上が吹き抜けという贅沢なつくりですね。
飲んでいるうちにすっかり暗くなると、赤坂ガーデンシティの屋上も気にならなくなってきました。赤坂御用地方面の暗さが贅沢。
さらに角度を変え、スカイツリー方面。
昼から飲んでいたためかなり良い具合になってしまい、誰も泊まらずに帰ったため、ゲストルームなのにバス、ベッド、アメニティのレポートは残念ながらありません。
残念といえば、あまりにも縁がないと思い、本物件はモデルルーム見学もしていません。最上階10億部屋が話題でしたが、いまから考えると安く感じるのがおそろしい。さて、一応請求したパークコート青山ザ・タワーの資料は届くのでしょうか。
エピローグ
とくにオチを用意せず書きはじめたので、ミカドの肖像で締めます。ミカドの肖像 巻末 解説より:
…確かにプリンスホテルは妙なホテルブランドだとは感じていた。同じ名前を冠するホテルひとつひとつのレベルが著しく違う。品川にある三つのプリンスホテルにしても(中略)村野東吾設計の新高輪、丹下健三設計の赤坂という、二人の文化勲章受章者によるプリンスホテルの最高峰にしても…
想定しなかった丹下健三さんの話も出てきましたが、ブランドとして基準が明らかでない点は、三井「パークコート」ブランドにも言えるのではないでしょうか?
https://www.31sumai.com/quality/page/brand/parkcourt/より:
街に溶け込む気品ある姿。
良好な住環境にたたずむ、静謐にデザインされた都会の邸宅、それが「パークコート」。流行を模倣することなく時を経ても決して飽きることのない品位をたたえる姿が都会の暮らしに心地よいやすらぎをもたらすマンションです。
都会に静寂をもたらす本格邸宅。
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