家電や自動車のメーカー名であれば多くの人に知られているのに、一生の買いものであるマンションに関係する設計事務所や建設会社の名前は、必ずしもよく知られていないのではないか。
マンション選びでは、不動産会社の名前に注目しがち。でも、マンションの質を支えているのは設計事務所と建設会社でもある。
建築系業界紙「日経アーキテクチャ」20年9月12日号に設計事務所の、同年9月24日号に建設会社の売上高ランキングとともに国家資格の保有者数も掲載されていたので見える化してみた。
売上高ランキング
設計事務所
設計事務所の設計・監理業務に係る売上高の上位20社(19年度)の推移を可視化したのが次図。上位4社の顔ぶれは変わらない。
1位の日建設計(住友系)はダントツの300億円超え。三菱地所設計と日本設計が3位争い。
建設会社
建設会社の建築部門の売上高上位20社(19年度)の推移を可視化したのが次図。建築部門の売上高では大和ハウス工業がダントツで、16年度以降1.3兆円超をキープ。
第2グループは、スーパーゼネコン5社(大林・大成・竹中・清水・鹿島)と積水ハウスが1兆円前後でひしめき合っている。
1級建築士数ランキング
設計事務所や建設会社で技術力が高い会社はどこなのか。便宜的な方法として、「建築系の国家資格保有者が多く所属している会社ほど技術力が高い」とみなしてはどうだろうか。設計事務所
設計事務所の1級建築士数ランキング上位には、一つの設計事務所で、意匠・構造・設備・エンジニアリングができる「組織系建築設計事務所」が並ぶ(次図)。日建設計がダントツ。2位NTTファシリティーズ、3位日本設計。
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