このエントリの画像出典:家売るオンナ公式Webページと動画配信よりキャプチャ
一部マンションクラスタで話題になった日テレ系水曜10時ドラマ北川景子主演「家売るオンナ」。第一話を遅ればせながら見ることができましたがなかなか面白い!というか、この第一話の元ネタは完全に「狭小邸宅」ですね。
不動産営業マンの悲哀と思考がわかる小説【狭小邸宅】
売買仲介担当の庭野(工藤阿須加・下写真左)は先月売り上げゼロ。内見予定はぼちぼち入っているもののまったく売れません。
本日一件目の内見予約、勤務医夫妻は勤務地から程近い場所に、3LDK新築戸建てリビング階段付きを予算1億円以内の条件で探しています。庭野は奥様にちょっと条件にハズレたところを案内してしまい、ここは買わないといわれてしまいます。
新チーフ三軒家(北川景子)は、彼を見てはき捨てます。
「いまのあなたに、家は売れない」
庭野から運転を取り上げ、三軒家がハンドルを握り次の内見場所へ。表通りを通らず狭い道路を走ります。
「不動産屋は地図を見ない。幹線道路ではない誰も知らない裏道を使う。客はこんな裏道も知っている人は物件のある街も詳しいと思う。そして不動産屋を信頼する、その人の言うことなら信じてみようと思う」
次のお客さんは内見6回目となる夫妻「今日こそ決めましょう」とプッシュするも、「もう少し考えます」と相変わらず決めない。「即決する」と別のお客さんを連れてくる三軒家。
思わぬ展開に優柔不断だった夫妻は、別のお客さんに取られてたまるかと、購入を決断します。ちなみに即決客は三軒家が連れてきた仕込みでしたが、夫妻は購入を促されて感謝しているとの手紙を出します。
入社以来売り上げゼロのダメ女性社員白州美加(イモトアヤコ)に、サンドイッチマンを命じた上、課長命令で彼女が帰ってくると内見が取れるまで電話をかけ続けろとガムテープで縛ります。
細かな描写こそ違えど、太字で書いた部分はすべて狭小邸宅で書かれた場面です。これ原作まではいかなくても、”原案”くらいのクレジットがあってもよさそうな感じ。でも、著者には何の連絡もなかったそうです笑
いえ、今のところ何も話はきておりません。北川さんで『狭小邸宅』やってもらいたかったですねー。 https://t.co/JCOzZW5E0N
— 新庄耕 (@shinjo_kou) July 13, 2016
といっても、狭小邸宅は暗すぎてそのままではテレビドラマに向きませんね。ガチでやると誰も救われないことになるので、キレイな北川景子にコミカル路線を被せてテレビドラマにしたっぽいです。次回予告見ると二話目以降は狭小邸宅ネタから離れると思いますが・・・
ちなみに、第一話のオチは、三軒家の帰った家が大島てる掲載物件でした。
このへんしっかり作りこまれてましたね。次回も楽しみです。
ちなみに、第一話は22日までなら公式ページもしくは、TVerで見ることができます。それ以降の見逃しならhuluでどうぞ。
「狭小邸宅」を読んだ者として激しく同意いたします。
第1話の「ツカミ」として同じ業界を描いた「狭小邸宅」の不動産営業ネタを引用した(に違いない)事に否定の感情はありません。
ただ、引用文献としてクレジットされてしかるべき使い方に納得しかねます。
多くのブログで「このドラマの原作はない」と断言されてる方が見受けられます。
少なくとも、脚本家の方には引用を踏まえた新作だと表明していただきたいと思います。