モモレジの名作マンション訪問Vol.13です。
Vol.11に続き武蔵小杉エリアを取り上げます。
武蔵小杉エリアは個性あるマンションが多くまだまだご紹介したいマンションがありますね。
⇒ 【武蔵小杉界隈】モモレジの名作マンション訪問2016Vol.11
まずはこちらから
シティタワー武蔵小杉
(2015年築/53階/800戸)
この物件、逆梁タワマンなのでブラックな外壁は基本的にタイル貼かと思いきや実は吹きつけというマイナス面もあるのですが(順梁ではありますが、外壁の目立つ東京ベイシティタワーもそうですし、スミフさん流石だな・・・)、「黒」であるがゆえに(白系は分かりやすいですね)かなり意識してみないと分からないですし、数ある武蔵小杉のタワマンの中で唯一ダークな配色が採用されていることで一際目立つ物件とも言えます。
重厚感はかなりのものですね。
そして特に凄いと思うのがこのエントランス周りの意匠ですね。
数字で言えば「2層吹抜」となるのでしょうが、それぞれの層の階高が見ての通りとんでもなく高いのでこのグランドエントランスの天井高は実に8mもあるんです。
吹抜上部の間接照明が非常に美しく、エントランス周りに力を入れる傾向のあるスミフタワマンの中でも一位二位を争うぐらい素敵な意匠と感じます。
シティタワーズ豊洲ザ・ツインやドゥ・トゥールのエントランス周りもスケール感と開放感に圧倒されますが、ここは湾岸エリアのスミフデザインにさらに高級感をプラスしている感じでより目新しい印象がありまうし、本当に素敵な価値ある意匠だなと。
また、忘れてはいけないのが、逆梁のアウトフレームでしょう。
スミフさんは以前は上で挙げたシティタワーズ豊洲の他、ワールドシティタワーズやシティタワー有明のようにフラットなガラスウォールデザインのタワマンを造っていたのですが、池袋のグランドミレーニアタワー&スイートあたりから逆梁の「梁」、そして「柱」も空中に出した設計を採用するようになりました。
写真のように、サッシよりも外側に柱・梁を設計することで専有部に柱や梁が与える影響を排除しているということになります。
結局のところ梁は窓には面した位置にあり、FIXサッシ部分のサッシ高は今まで通りですし、外を眺めた場合には上下の梁が以前のダイレクトウインドウに比べ視界を遮るポジション(斜め上及び斜め下)に存在することになるので良いことばかりではないのですが、2次元的には非常に意味のある試みと言えるでしょう。
こんだけ柱と梁を目立つ位置にするならタイル貼りにして欲しいけども・・・。
綱島街道沿いのサブエントランスもまた素晴らしく、サブエントランスとは思えないほどのスケール及び高級感のあるものとなっています。
普通ならメインエントランスですよね、これは・・・。
さすがにお値段が高いだけのことはあります。
お次は、
ザ・カハラ小杉陣屋町
(2015年築/5階/72戸)
さしてスケールのある物件ではありませんし、そもそも分譲でなく賃貸マンションなのですが、私の本ブログをご覧いただいている方であればご存じのように、この物件は何年かに1回しか出会えないレベルの素晴らしすぎる意匠が実現された物件なのです。
今回のメインはシティタワー武蔵小杉よりもむしろこちらと言っても良いかもしれません。
隣のザ・レジデンス小杉陣屋町(分譲)などと共に原家跡地に誕生した物件であり、原家の既存樹や既存石などを活かした竹中工務店(設計・施工)による渾身の作品となります。
歴史ある土地に相応しい和を意識した外観デザインもさることながらエントランス前のクスノキだけでも異次元の素晴らしさ・・・。
そしてエントランス周りは圧巻の設え。
ガラス貼りのエントランスの先に中庭を望むことの出来る点もむろん素晴らしいのですが、実物を見て初めて分かったのがこの2~3階部分の空と木々が見える驚愕の設計です。
緩やかにカーブした1階部分の屋根も凄いですし、隙間から空と緑が見えるってどんだけ手が込んでいるんだと・・・。
竹中先生はほんと凄い!
ちなみに、ザ・レジデンス(分譲)のエントランス前はこんな感じ。
カハラほどでないけど、やっぱり素敵ですし、ザ・レジデンスの南向き住戸からはそのザ・カハラの中庭が望むことが出来る贅沢なポジションでもあります。
外廊下ではありますが、エレベーターホール前がガラスウォールとなっていますし、背面とは言え所々このような手の込んだ造りとなっている点も注目ですね。
この紋様も凄い・・・。
こちらもど~ぞ。
マンコミュ検討版最新スレッド
シティタワー武蔵小杉
ザ・レジデンス小杉陣屋町
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【見事な70平米】シティタワー武蔵小杉
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2015年差別化部門①「ザ・レジデンス小杉陣屋町」
シティタワー武蔵小杉住民です。
いつも楽しく読ませていただいております。
ここ、外見からは純粋な逆梁タワマンに見えますが、
実際には、床スラブが梁の真ん中あたりにあり、
順梁でも逆梁でも無い感じです(何と呼ぶんでしょう?)
実際に住んでみた印象では、梁が突き出してるのは
あまり気になりません。むしろ、庇になって、夏は
南からの直射日光を防いでくれるのでいい感じです。
どちらかと言うと邪魔なのは柱の方ですね。
左右の視界が遮ぎられてしまいます。
南側からだと柱が邪魔で富士山がぎりぎり見えません(笑)
コメント有難うございます!
またいつも楽しくご覧いただいているとのことで大変嬉しいです。
コメントに気づいておらずご返信遅くなってしまい申しわけありません。
なるほど!私も言い方は分かりませんが、順梁と逆梁の折衷法的な感じなのですね。ザ・パークハウス西新宿タワー60などもそれに近い感じでした。
梁を上下に分けたような形になることでバルコニー手摺(梁)の上半分をガラス手摺にすることが出来るので、室内からの眺望が座っていてもある程度見えるようになりますし、折衷法はバランスが良いと思います。
ただ、柱の位置などは基本的に逆梁のものですので(順梁は普通柱がバルコニーの内側寄りに入る)、外観は柱や梁が目立つため、通常のデベであればタイル梁が基本となります。そして、仰る通り逆梁の柱位置(外側)だと眺望を狭めてしまうのも難点となりますね。
また、梁が庇的な役割をしてくれるのは良いですね。バルコニーほど奥行はないので完全に直射を遮るのは難しそうですが、それだけでも大分違いますよね。
コメント有難うございました!