【お便り返し4】購入可能性が低いモデルルームに行く際の心構え

先日、スムログメンバーのリモート顔合わせが開催され、のらえもんさんの巧みな誘導によって来年の投稿本数の目標を絶叫させられまして。下弦のブロガーとして解体されぬように、今のうちから目についたお便りにｺﾂｺﾂ返信していこうかなと。

差出人: 札幌マンション

誰に答えて欲しいですか？
全員

メッセージ本文:
モデルルームに行く時のマインドセットについてお話を伺いたいです。

スムログを見ていた結果マンションが趣味になってしまったので、ネットだけではなく現地にも行ってみたいと思っています。
しかし、私がマンション購入を決めた時には沢山資料請求をして比較検討をした後、ここだ！という1つに行ってその場で申込書を出してそれで終わりましたので、モデルルームは決めに行く場所であるという先入観のようなものがついています。
つまり、購入可能性が限りなく低いマンションのモデルルームに行く事に対しての罪悪感があります。

とはいえ、決めに行く場としてモデルルームを使用している方は恐らく少ないでしょうし、別にただ見に来ましたというテンションでも無下に扱われたりはしないのでしょうけども…。
どの様なマインドセット、特に営業さんとどの様な(無難な)やり取りをされているかが非常に気になっています。教えて下されば幸いです。よろしくお願いします。

札幌マンション様、お便りありがとうございます。

（ちなみに、お便りは誰かを単独指名すると採用されやすくなります。全員とすると、”誰か”答えるだろうという思考回路になりやすいので。）

「マンションが趣味」いいですね！私もスムログやマンションマニアさん、ももレジさんのブログを読んでいるうちにマンションが好きになったので勝手に親近感が湧いてます！

ご質問ですが、簡単に纏めると、「買う可能性が低いモデルルームに行くときは営業さんになんて説明してる？」ということかと思います。

そして、ご質問に至った理由は、「購入可能性が限りなく低いマンションのモデルルームに行く事に対しての罪悪感」という部分にあるとお見受けします。

上記の罪悪感が拭えるかわかりませんが、私がモデルルーム訪問をする際の心構えを回答したいと思います（マインドセット！…というほど大げさなものではありませんが）。

ただ、念の為に先に申し上げておくと。これから書くことは完全に個人的な考え&行動であり、スムログや他のブロガーさんとは一切関係ありませんのでその点ご留意ください。

結論から申し上げると心構えは2つです！

買えないマンションには行かない
聞かれたことには嘘を付かない

ザ・タワー横須賀中央
※本文とは関係ありません

買えないマンションには行かない

これ大前提です。一見、ご質問の意図に反している回答になっている様に思えますが、営業さんは仕事（こちら側がお客さんという前提）で相手をするわけですから、たとえ、単にこちらの好奇心だけで相手の時間を奪うことは避けるべきだと考えています。

一応、補足すると「買えない」と、ご質問にある「買う可能性が低い」は全く違います。前者は購入の可能性は「ゼロ」、後者は「ゼロより大きい」…言い換えると、

買えない　　　　　：　事実
買う可能性が低い　：　解釈

とも言えます。

なぜ急に「解釈」なんて言葉を出したかと言いますと、想像してみてください…来年急に「シティタワー品川」や「ザ・タワー横浜北仲」級（スペック&価格）のマンションが発表されたらと。

なんとしてでも買いませんか？引き渡されて間もないマンションに住んでいようが、現金がなかろうが、今のマンションを売っぱらって、諸費用は親にジャンピング土下座して出してもらうとか考えるはずです！（後半は半分冗談です！）

つまり、「買う可能性」なんてものは、状況や考え方によって如何様にも変わるもの（＝解釈）だと言いたのです。

正直、モデルルームには色んなお客（と言えるか怪しい）来るわけで、例えば、他に借金がある人、予算の目線が合わない人、なんの知識もなく現金一括で買おうとする人 etc…色んな客が来る理由は、売主のデベロッパーがそういった集客をしているからであって、営業さんがやり易いかどうかをこちらが忖度する義理はないです。

対して、「買えない」という状況。例えば、信用情報に滞納履歴があって住宅ローンが借入できないし、ましてや一括で購入する現金もないとか、そもそも、検討外（将来的に引っ越す予定が全くない）エリアのマンションも買う可能性がゼロなどの場合は、営業さんの時間を無駄にしますので行くことは避けるべきかと。

なので、質問者様が上記の「解釈」も踏まえ、ご自身の状況を鑑みて「買う可能性が低い」というだけであるなら、大手を振ってモデルルームに行けば宜しいかと思います。

ただ、その結果、営業さんから退場処分を受けるのであれば黙って従うしかないというのも念の為補足しておきます。

ちなみに、私自身は「買えない」マンションで、情報や資料は欲しいマンションはどうしているかというと、

白金ザスカイのパンフレット一式メルカリで買ったw
てか価格表で供給済と未供給が同じ表記とかありなの？何も分からんじゃんw pic.twitter.com/XPmEiGU3NB
— こう (@arguline) December 15, 2020

なんてことしてますｗ

聞かれたことには嘘を付かない

これは、事前のアンケート（名前や住所）や営業さんとのやり取り（購入目的や入居希望時期など）に対して嘘を付かないということです。

これは、嘘を付くと話の整合性を保つことに頭がいって話に集中できませんし（私だけかもしれませんが…）、それこそ、嘘を付いていることでご質問にあるような「罪悪感」が生まれてしまうからです。
（勿論、ご質問者様がモデルルームで嘘を付いているから罪悪感があるという意味ではないです。念の為。）

例えば、入済みで引き渡し直後にモデルルームに行っても、アンケートに住居形態の欄があれば、「持ち家、マンション、住居歴1ヶ月」と正直に答えます。

先の「解釈」の考えとかぶりますが、そのアンケートに対して営業さんが

「マンション買って住んで1ヶ月なのにデルルームきてやがるｗ…やばい奴だからブラックリストいきだ！」と解釈しようが、

「お！マンション買ったことあるなら話は早い！このマンションに買い替えさせたろ！」と解釈しようが、営業さんの勝手というスタンスです。

ただ、その結果、本当にブラックリストに載ってしまってもそれは自己責任です（笑）

具体的には、まずは予約フォームの備考欄に以下をような内容を書いておけばよいのではないかと（「将来の参考のために見学させてください。」など。）

また、「聞かれたことには嘘を付かない」と書きましたが、「聞かれたことには」という前提も強調しておきます。私は書いた通り、”聞かれたこと”には正直に答えますが、話して都合の悪いことは話ません。例えば、モデルルームで見聞きした内容をブログに書く可能性のあることや、引き渡し待ちのマンションがあることなどは聞かれなければ答えません。

こう書くと、営業さんは「ずるいぞ！」と思われるかもしれませんが…

都合の良いことだけ言うのはお互い様！

こちらから言わなければ、眺望シュミレーションも、日照図も、前建図も、ハザードマップも、長期修繕計画も、賃料査定も、見せてくれませんから！

ただ、そうしていくつもモデルルームを訪問した結果、いざ、本気で買いたいマンションに出会った時に、相手にされないという可能性もあり、その点も完全に自己責任ですね。（私がモデルルーム訪問の記事を投稿しなくなったら、いよいよどこの会社からも出禁になったのだと悟ってくださいｗ）

ちなみに、昔、営業さんに聞いた話では、実際に購入した人で、初めから買うつもりで来ている人は半数もいないと言ってました（単なる営業トークかもしれませんが）。私自身、はじめは冷やかし半分でモデルルームに行って購入したという経験があるので、あながち間違ってないのかもしれません。

なので、纏めとして以下の部分にお答えすると

特に営業さんとどの様な(無難な)やり取りをされているかが非常に気になっています。

→「ありのままを話している。ただし、余計なことは言わない。」という回答になります。

結局のところ

まぁ、上記のように、理屈詰めでどうこう言うのは簡単かもしれませんが、「客になるかもしれないんだからいくらでも相手しろ」とか「どうせ歩留まり10%ぐらいだから冷やかしでもいいだろ」みたいなスタンスは人としてはどうかとは思う気もします。

ミクロでは対人でのやり取りになるわけなので、営業さんへの配慮をしつつ、節度を保ってモデルルームに訪問すればよいのではないかと思います。
（配慮とは、「購入意思がないなら早めに伝える」ことや「公式HPなどに書いてある基本的な情報はわざわざ聞かない」といったこと。）

如何でしたでしょうか。以上が私なりのモデルルーム訪問に対する考え方も含めた回答になります。

この話題、是非、デベロッパーの営業さん側からの意見も聞いてみたいですね。