こんにちは!住井はなです。
指名ライターに私の名前を含むお便りもいくつかいただいていますが、一緒に選ばれている回答者が「マンションマニアさん」「のらえもんさん」の場合が多く、
「本当はマンマニさんやのらえもんさんに回答してほしいのかな…」と、つい卑屈なことを考えてしまって遠慮しています。
そんな中、間取り図に関するお便りいただきました。
おそらくモモレジさんからの回答はないと思いますので、お返事させていただきます!
おうちが決まらないさんからのお便り
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誰に答えて欲しいですか?
住井はな, モモレジ
柱の食い込みについてです。
間取りを見ていると、躯体の柱が食い込んでいると占有面積を圧迫すると聞きます。
柱も占有面積としてカウントされてしまうということだと思うのですが、中途半端に食い込んだ柱がどこまで占有面積にカウントされるかいまいち判断に困る間取りがあります。
占有面積にカウントされる柱とはどういう基準なのでしょうか?
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お便りありがとうございます!
専有面積の測定方法には、壁芯面積と内法面積があります。
不動産の登記では内法面積になりますが、今回は間取図を見てとのことですので、おそらく壁芯で算出した専有面積のことをおっしゃっているかと思います。
建築基準法によると建物の床面積とは「壁その他の区画の中心線で囲まれた部分の面積」。
平たく言うと、住戸の壁や柱の中心線の内側が専有面積になります。
のらえもさんから非常に計算しやすい間取図をもらいました↓
専有面積は63.02m2。トランクルーム面積を除いた住戸の面積は60.84m2。
壁の中心線のスパンが奥行き11.7m x 幅5.2m = 60.84m2。つまり右図の赤枠部分が専有面積となっており、中心線の内側に入っている柱の一部は専有面積に含まれていることになります。
今回、「中度半端に食い込んだ柱で判断に困る間取り」ってどんなのだろう?と困っていたら、こうさんが、こういう玄関横の柱では?と提案してくれた間取りがこちら↓
(…おうちが決まらないさんのイメージに合っているでしょうか?)
すべてのスパンが表記されていないので、平米で説明できないのですが、普通に考えると玄関横の食い込んだ柱は、壁の中心線から共用廊下側に出っ張った部分は専有面積にカウントされていないはずです。
疑問への回答になっていますでしょうか…?(お便りの意図をくみ取れているかがいまいち不安…)
柱がたくさん食い込んでいれば、実際の専有面積よりも使える面積(有効面積)は当然減ります。
ただ、住まい選びでいうと単純な有効面積だけではなく、
部屋の形(家具が配置しやすいか)や天井の高さ、梁や下がり天井の程度(平面ではなく立体的に)も含めて考えた方が住んだ後の満足度につながるかと思います。
柱の食い込みや専有面積・有効面積だけではなく、空間全体で判断することをお勧めします。
以上、簡単ですがお便り返しとさせていただきます。
<前回のお便り返し>
住井はなさん、
間取りの柱の件、私も日々気になっていたので大変ありがたい記事となりました。ありがとうございます。「どこまでが占有面積」に含まれるか、で私が悩んでいた間取りも見ていただけませんか?
プレミスト東銀座築地 Edge Court
Eタイプ 3LDK
https://manmani.net/wp-content/uploads/2020/02/e-1.jpg (マンマニさんの記事中より引用)
ここに存在する5つの柱は、どれも食い込んでそうでいるように見えるのですが、占有面積に入っているとすると相当な面積となるので違うのかなぁとも思っていたところです。
よろしくお願いします。
いのにこさん
コメントありがとうございます!
プレミスト東銀座築地のプラン、判断がすごく難しいですね。
(もともとのお便りくださった方もこういう間取りのことをおっしゃっていたのかなと、お便りの意図がわかった気がしました。ありがとうございます。)
パッと見たときは、洋室2の柱以外4本の柱が 大半 or 半分専有面積に含まれるかなと思いました。
でも、玄関上とバスルーム横と洋室2の柱が入るかどうかは隣の住戸の配置にもよるし、売主さんの気分の決め方がわからないなーと思い、スムログブロガーズにも相談してみました。
が、結論出ませんでした!すみません!
はるぶーさんがTwitterで「教えてプロの人!」って呟いてくれたので、もし、どなたから回答があったらここで共有しますね。
お役に立てずすみません(汗)
いのにこさん
たびたびすみません…(笑)
いろいろな人に確認していたのですが、マン点さんから
おおむね、玄関横と洋室3の柱がほぼ半分、玄関上とリビングダイニング上が大半専有面積に含れ、洋室2の下がほとんど含まれるかな。
正解を追及するのであれば、建築主事への相談になるのでは。
と回答いただきました。
http://www.city.susono.shizuoka.jp/material/files/group/24/35557819.pdf
18ページ目
建築物の壁その他の区画の中心線の設定方法については、壁で区画されている場合には当該壁体全体の厚みの中心線をとるというのが基本であるが、(略)、柱・下地材・仕上材等による壁体の構成から判断してこれにならうことが妥当でない場合には、別途当該壁体全体の厚みの中心線を適切に判断することとなる。
スムログブロガー内でもこれをお題としていろいろ議論できたので興味深かったです。
この機会を作ってくださってありがとうございました!
引き続き、スムログをよろしくお願いします♪
面積、でしたら一般人に分り易いのは面積よりも畳数だと思うのですが、私の経験で
過去に某有名物件の販売用のプラン図面上の洋室の畳数に、
クロゼットの面積までが含まれていた事があります。
リフォームしようとして設計士の方が計算してミスが分かったのですけど。
素人では図面からなかなか計算はできませんよね。
匿名さん
コメントありがとうございます。
確かに、なんだか狭い気がする…と思ってもなかなか気づけないかもしれませんね。
出っ張った部分の考え方について書いてある記事があまりなかったので、参考になりました。ありがとうございます。