人気のバロメーターである「抽選」。マンションの平均倍率、最高倍率、そしてザックリとした購入者属性はプレスリリースで確認できる!
今回は「抽選会」の話をしたいと思います。申込を入れたマンション、あるいは購入検討予定のマンションなどで、抽選になりそうだけど、抽選ってどういうものなの?という人も多いかと思います。参考までに、私が過去に経験した今となっては懐かしい抽選会のお話しです。
ここ数年はオリンピックによる人件費や資材の高騰、相続税対策(タワマン節税)、中国マネー等の影響でマンション価格も相当高くなりましたが、それでも人気物件は倍率がついて抽選、というのも一定数あったように思います。
話題性のあるマンションは、売主の不動産会社も、
●平均倍率、最高倍率
●購入者属性(在住エリア、職業(医師・経営者など)、年代(40代、50代など))
などの情報をプレスリリースで発表したりします。
プレスリリースを元にした過去記事ですが、ザ・パークハウス グラン南青山などもそうですね。
(参考)ザ・パークハウス グラン南青山が即日申込完売!平均坪単価788万円でも抽選倍率9.65倍
1つのマンションの中でも、間取り、階数、方角、価格などが違うわけですから、人気が集中する部屋なども当然出てきます。
マンションにもよりけりだと思いますが申し込みに際しては、一応、第一希望、第二希望、第三希望のような感じで希望順位をつけます。
ただ予算的な部分でこの部屋しか申し込めないとか、そもそも2番目に欲しい部屋なんてない、という場合もありますから第一希望だけでエントリーなんてこともあるわけです。ケースバイケースだと思いますが、マンションによってはできるだけ抽選にならないよう営業マンも調整したりしますが、こればっかりは運なので抽選になる場合もあります。
私も過去に何度か抽選を経験したことがあります。
また実際の「抽選会」に参加したことも「2回」あります。
本来、「抽選会」は参加が必須なものではないので参加しない人がほとんどです。
(参加しなくても抽選結果を電話で教えてくれますので)
それでも参加したのは、単純に「抽選会」ってどんななの?という好奇心と、
もし当選するならその場で当選の喜びを味わいたい!という気持ちからでした。
抽選会当日
で、抽選会当日。わざわざ電車に乗ってモデルルームへ。
初回のモデルルーム訪問の記憶、そして仕様のチェックにその後も何度か足を運んだ記憶などが蘇ります。
私が過去、抽選会に参加した2つのマンションは、50戸ぐらいの小規模マンションと、100戸超ぐらいの中規模マンションなのですが、モデルルーム内に用意された抽選会場はどちらもそれほど広くない部屋で、正面にはテーブルとその上に抽選するためのガラガラ、そしてテーブルの手前には椅子が何列か置かれている状況でした。
張り切り過ぎて抽選会には一番乗り。そこで与えられたミッションとは!?
抽選会場に一番乗りした私は(妻と二人で参加)、最前列のど真ん中へ。ガラガラが目の前にある超センターポジションです。そして一番乗りした私にスタッフから一言。
「ご相談ですが・・・本日は最後までお時間ございますでしょうか?」と。
どうやら、抽選会の進行がきちんと行われたことを見届けました、というサインが欲しいらしいのです。
まあ、一応抽選会のために時間的余裕は取ってあるので「いいですよ」と返答。
その後、私たち以外にも何組か参加されましたが、50戸ぐらいのマンションの時が全部で3~5組ぐらい、100戸ぐらいの規模のマンションで
6~8組ぐらいだった気がします。ちなみにその時の抽選会は第一期で、売り出しは全体の7割、8割とか結構高かったような記憶があります。
スタッフから抽選の流れについての説明
定時になるとスタッフの方から全体の流れについての説明があります。抽選会のパターンもいろいろあると思いますが私の行ったときはこんな感じだった気がします。(あくまで一例として)
●各部屋、順番にガラガラしていきます
●2倍以上の倍率が付いた部屋については申込者の数だけ玉を投入します
●例えば4倍の部屋は4つの玉が全て出るまで回して、優先順位を決定します
●優先順位が1位の人から順に購入判断のお伺いをし、キャンセルされた場合は次の順位の人に購入できる権利がまわってきます
そして実際に抽選がスタートし、各部屋の抽選が淡々と進んでいきます。初めての抽選会の際は、どのような形式で抽選になるのかも分からなかったため目の前のガラガラをみて、へー、こんなのでやるんだなーと思った記憶があります。
100戸ぐらいの規模でも結構大変です。もちろん全てに倍率がついているわけではないのですが、それでもこのガラガラがなかなか玉が出なかったりして進行が思いのほかスローペースなのです。それなりの回数回しても出てこなかったり・・。また申込者はマンションが購入できるかどうかという期待と不安が入り混じった状態なわけですから、当然視線にも熱が入ります。抽選を担当するスタッフの方もあの空間は大変だろうなとお察しします。。ちなみにガラガラを担当する人は営業マンではありません。もし自分を担当してくれた営業マンがガラガラして、結果、購入できなかったとかになればよろしくないですものね。
しかも抽選時間の大部分は自分と関係のない部屋の抽選をひたすらやってるので、とにかく自分の部屋の抽選が始まるまでの時間がもどかしい。
そんなもどかしい時間を過ごしつつも、いざ自分の番が来たときは、かなりドキドキです。
やはり自分が気に入ったマンションで、その街、そのマンションでの新しい暮らしなどもイメージしてるわけですから緊張しないわけがありません。
抽選結果は!?
結果、私は2つのマンションで参加した抽選会では、4組中4番と、4組中3番というなんとも期待を持ちにくい微妙な順位。あれ?俺ってこんなにくじ運悪かったけ??と思わずにはいれませんでした。笑。で、3番とか4番なわけですから結局私に購入の権利がまわってくることはありませんでした。そして冒頭の話ではないですが、その後、都心マンションはどんどん値上がりし、抽選に外れたマンションの中古相場を見るとなんとも言えない気持ちになるわけですが、同じような経験をされ、「分かる、分かる!」という方もたくさんいると思います。
で、話を戻して抽選会場ですが、4番中4番という残念すぎる結果にクラクラしつつ、やってられない気持ちなわけですが、抽選会が始まる前にスタッフの方から「抽選の見届け人」としてのミッションを与えられているので、自分の絶望的な抽選終了後も、どこの誰かも分からな人の抽選を、ただただ呆然と眺めていました。このマンションには縁がなくなったわけなのでとにかく早く終わってくれ、、と。笑
そして最後にサインをして終了。買うことが出来なかったのに何故かサインをするというなんともシュールな抽選会。笑
帰りの電車では放心状態だったことは言うまでもありません。
マンション購入は「運」や「タイミング」も左右する
私の過去2回の抽選会参加はこのようになんとも切ない感じなのですが(笑)、マンション購入は本当に「運」や「タイミング」だなーと思います。どれだけ思い入れがあっても、抽選であっけなく外れてしまったり、欲しいと思ったときは金銭的余裕がなかったり、またそれなりに収入も上がってキャッシュが溜まってきても、そのときは不動産相場が上昇していたり・・・そんな経験あるのではないでしょうか?
人生の一大イベントであるマンション購入も一筋縄ではいかないなーという印象ですが、それでもマンション探し、マンション購入はやはり楽しいものです。
抽選に外れた!という方も多いと思いますが、落ち着いたらまたネクストチャレンジで次のマンション探しをしてみて下さい!
私もマンション抽選会で立会人をした経験があります。最後に菓子折りを謝礼で頂きました。肝心の抽選は外れ。
引っ越し大好きさん
コメントありがとうございます。
そうでしたか!抽選外れた場合の立会人は悲しいですよね。。
私の過去最も悲しいサインは、抽選に外れたマンションの(立会人として)サインです。笑