モモレジの名作マンション訪問Vol.15です。
今回は、芝浦界隈に行って参りました。
芝浦には湾岸エリアらしく数多くのタワマンが立っていますが、名作マンションとしてやはりここははずせないでしょう。
芝浦アイランド
(2007・2006・2008・2006年築/48・49・48・48階/871・833・964・1095戸)
右からエアタワー、グローヴタワー、ブルームタワー、ケープタワーとなります。
全体スケールがありすぎて地上からだと4棟まとめて写真をとるのが難しい・・・。
ちなみに、エアとブルームは賃貸でグローヴとケープが分譲です。
さて、いきなりですがクイズです。
本ブログでは既に述べているので昔からの読者の方であればお分かりなのではないかと思いますが、この4本の中で仲間ハズレはどれでしょう???
正解は~
ブルームタワーです!
他の3本は鹿島建設による逆梁構造ですが、一番最後に出来たブルームタワーだけは清水建設による順梁構造となります。さらに言うと鹿島の3本は耐震構造ですがブルームは制振構造という違いもありますね。
清水建設は芝浦アイランドより前のパークタワー芝浦ベイワード、後のグローバルフロントタワーも施工しており、それら2棟もブルームタワーと同じ順梁で角住戸のFIXサッシ周りの設計も酷似したものとなっています。
近々分譲される清水建設施工のパークコート浜離宮ザ・タワーも外観イメージを見る限りこれらと似た構造・デザインとなりそうですね。
プランを見た感じだと柱位置がさらに優れたものとなっているので、価格なりにさらに進化したものとなっているようですが。
ブルームタワーが2本くっついた感じのグローバルフロントタワー(近いうちに芝浦界隈②で取り上げようと思っています)
そんな感じで4棟には違いがあるのですが、名作マンションという意味で強調したいのは、賃貸棟(エアとブルーム)の共用部及び外観デザインですね。
まず、エアタワーのエントランス棟
迎賓館なんじゃないかという噂があるとかないとか(笑)
冗談はさておき、カフェラウンジなどの共用施設などが入っております。渡り廊下でタワーとつながっています。
続いてブルームタワーの2~3階部分が吹抜となったエントランスラウンジ。
これもなかなか凄くて、プラタナス公園に向かって贅沢に施された大きなガラス面が圧巻です。
湾岸エリアにはシティタワーズ豊洲などを初めとしてエントランス周りが異常なまでにゆとりある造りとなった物件も複数存在していますが、ここもその内の1つで公園向きというのがさらに価値を高めていると感じます。
ちなみに、分譲2棟にはエスカレーターはありませんが、賃貸2棟にはエスカレーターもありますし、ブルームタワーの31階にはラピュタパティオという人口森(?)空間もあり、三井を代表する「賃貸タワマン」と言って過言ではない力の入った作品となっています。
また、タワマンらしい開放感という意味では、外観から明らかなように順梁(逆梁のようにカウンターによる面積消費がない)で階高を確保したことで梁のない天井間際までのサッシ高を確保出来ているブルームタワーに軍配が上がりますが、実はエアタワーにもかなり珍しい点があります。
高層部にご注目下さい。
柱の本数が中低層部よりも少なくなっているのです。
柱が少ないことで室内からの視界が柱により遮られづらくなりますし、高層階南東角住戸と北西角住戸においては角の柱まで無くすことが出来ているので非常に贅沢な幅のあるコーナーサッシが実現出来ているというわけです。
こういった技術をもっと積極的に導入して欲しいものだと心の底から思いますね。
パークシティ武蔵小杉ザ・ガーデンは高層階の一部に透明バルコニー手摺(逆梁なのに)を実現しており、それを知った時も凄いと思いましたが、高層階へ行くほど柱が少なくなるというケースはさらにインパクトがありますし、賃貸マンションでこのような特異な手のかかる構造を採用するというのは本当に力が入っている証拠でしょう。
まぁ、エアタワーは床暖房がないですし、賃貸らしい一面もあるのですが、こういった構造や設計など変えられない面を頑張ってくれるのはやはり大きいなと。
グローヴタワーもケープタワーも天高は高くもちろん良いマンションでスケールを活かした充実した共用部にも見所がありますが、分譲当時は非常にマンション価格が安かった時代ということもあり、高級感やデザイン性という意味では賃貸棟が一歩リードしている印象があります。
グローヴタワーは唯一49階建です(他は48階建)。
最上階のメゾネット(48~49階)は同物件のSMAPのCMで有名ですね。
一度でいいからタワマンのメゾネットに住んでみたいなぁ・・・。
こちらもど~ぞ。
マンコミュ検討版最新スレッド
芝浦アイランドグローヴタワー
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熱交換器付きの階高に余裕のあるマンションに住んでみたい!
外壁直付けの吸気口やドアのアンダーカットが無くなり、静かで梁形の目立たないに弊の好み空間になると考えます。
更に分厚い壁、扉、ガラス、床、及び、絨毯仕上げなら、騒音問題に無縁で、弊にも無縁な高級住宅?
コメント有難うございます。
仰るような内容を全て満たすのは超高級億ションぐらいのものかと思うのでなかなか難しいですが、階高と全熱交換器などであればタワマンでもわりと条件に合うものがあるでしょうね。
タワマンは中低層物件に比べ一般的に階高がありますので。
タワマンだと壁はどうしても乾式になってしまうので、騒音面遮音面に拘りの強い方には無理かと思いますが・・・。
芝浦はほかにもタワマンがいくつかありますね。
それらについてもモモレジさんの評価きいてみたいです。
湾岸検討中様
コメント有難うございます。
実際にご検討中の物件があればご相談に乗ることも可能ですので、まずは本ブログのメールフォームよりご連絡下さいませ。
タワマンと一口に言っても間取りからグレード感まで様々ですので、ぜひそのあたりを吟味した上で選んでいただきたいと思っています。
モモレジさんの訪問記とても参考になります。
【芝浦界隈②】グローバルフロントタワーも楽しみにしています。
コメント有難うございます。
とても参考になると言っていただき大変嬉しいです。
実は【芝浦界隈①】の時にグローバルフロントタワーなど他の芝浦物件の写真も撮っておりましていつアップしようかタイミングを見計らっていたところです(笑)
他にも取り上げようと思っているエリアがあるので、芝浦界隈②がいつになるか分かりませんが必ず取り上げますのでお待ちいただければ幸いです。
グローバルフロントタワーが「グッドデザイン賞2016」を受賞したらしいですが、やはり都内タワマンの中でも高評価物件なのでしょうか……!?
芝浦界隈②の掲載記事が今から楽しみ‼
ご返信遅すぎてすみません・・・。
グローバルフロントはやはりペンタゴン形状で角住戸的なものを増やす努力をしているのが良いですし、そのようにしたことで外観デザインにも特徴が出来ていて良いと思いますね。
年間に誕生するタワマンというのは数が限られていますし、「グッドデザイン賞=都内タワマンの中で高評価」かどうかというのは難しい判断になるでしょうが、高級感はさておき(特に専有部)、外観や共用部のデザインというのはここ数年の間も年々パフォーマンスが高まってきていると思うので、新しいものの方が垢抜けているもの共用部にスケールを感じるものが多いと思います。
共用施設を高層階でなく中層階にするなど(少しでも高層階の住戸部分(販売部分)を多くするため)、セコイケースが増えているのは気になる傾向ではありますが・・・。