【お便り返し】単身向けマンションのお風呂はなぜ狭い？広いお風呂の物件は無いの？

こんにちは～！勝どきちゃんです。5万年ぶりの記事となります。お久しぶりです。

GWは山奥に疎開していたのですが、自宅に帰ってきて、やっぱり自分の家が一番だな～と実感しているGW最終日です。

差出人：月島くん

単身者用の浴槽サイズについての悩み。

単身用のマンションを買うにあたって、大きな浴槽サイズの間取りがなくて困ってます。マンションの間取りをみると、金太郎飴的に4LDKなら1620、2-3LDKなら1418、1LDKなら1216や1317といった浴槽サイズに決まってる場合が多いと思います。

わたしは身長190センチ近くあるのですが、日々浴槽に入って、しっかり疲れを癒したいのです。だけど1216や1317では足を大きく曲げてかなり窮屈になります。1620は最低限欲しいのに、1620サイズの浴槽は4LDKぐらいしかないように思います。この先も単身予定なので、1LDKの間取りが欲しいのに、なぜこうも単身者用の間取りは浴槽サイズが狭いのでしょうか？単身用間取りでも、1620サイズの浴槽のある単身分譲マンションはないのでしょうか？

ご指名ありがとうございます！！確かに、お風呂、狭いですよね。我が家は1317なので私が入る分にはまったく困っていないですが、男性には狭いんだろうなぁ。しかも最近分譲されているマンションでは、どんどんお風呂のサイズが小さくなってきている気がします。

①なぜこうも単身者用の浴槽サイズは狭いのか？

最大の理由を一言でいうと、「居室部分が狭くなるから」でしょう。

1住戸このくらい（●●㎡）、というサイズが決まっているなかで、お風呂を広くすると、当然にそれだけ居室部分が狭くなりますよね。

一般的にはお風呂が広いよりお部屋が広い方を好む人が多いので、お部屋の広さの確保が優先されるんです。多くの人は、物件を検討する際にお風呂の広さよりもリビングや寝室の面積を先に見ますよね。

月島くんさんも190センチ近くあるということですので、お風呂だけではなくお部屋が狭いというのはそれも厳しいんじゃないでしょうか。

え、それならその分部屋の広さも確保すればいいって？

そうすると、1住戸あたりの専有面積が大きくなりますよね。それだけ物件の価格が上がるんです。そうなると、その物件のターゲットとなる層の予算となるラインを突破してしまう可能性もあります。企画側（デベ）からすると「売れる商品」を作る必要があるわけで、そうなると自ずと浴室面積の確保は優先度が下がってしまうのでしょう。

浴室面積に限らず、例えば食洗機や床暖房などの設備も同じです。もちろん全てを叶えられたらベストですが、土地や建築費などの原価が高騰するなか、それはなかなか不可能に近いです。そうしたなかで、多くの人に平均的に受ける「最大公約数」な要素が物件に取り入れられているのです。

あとは残念ながら（？）、単身向け分譲マンションの多くが女性をターゲットとしていることも大きいかもしれないですね。一般的なサイズの女性なら、私のように1317あれば十分、という人も多いでしょう。単身向けマンションの購入層はメインが女性なため、これもまたそのターゲットの最大公約数を取っているということなのでしょうね。

大柄な男性がもっと単身マンションを買う世の中になったら、この傾向は変わるのかもしれません。

②単身用間取りでも、1620サイズの浴槽のある単身分譲マンションは無いのか？

残念ながら、ほとんど無いでしょう、、、！（ごめんなさい）

お風呂のサイズは規格が決まっているので、1LDKや2LDKを購入してリフォームしようとすると、配管の位置や洗面所の大きさの関係上、なかなか難しく費用もかなりかかると思います。

どうしても1620にこだわるのならば、3LDKや4LDKを購入するしか無いと思ったほうがよいでしょう。

ただ、先日何かの新築コンパクトマンションで、「お風呂サイズを選べる」というセレクトプランみたいなのを見た気がするのですが、ごめんなさい、どうしてもどの物件か思い出せませんでした、、、。（30㎡台ぐらいの単身向けでそれをやるってすごい尖ってるなぁ、でもやっぱ部屋だいぶ狭くなってるなぁ、と思った記憶があるので、単身向け物件だと思います）広いお風呂のニーズは増えているのかもしれませんね。

もちろん、自分が心地よく気に入る物件にするのがマストでベストです。が、念のため考えらえるデメリットをお伝えすると、「お風呂が広いけどお部屋が狭い」物件は、リセール時にちょっと苦労するかもしれません。いずれ住み替える前提の単身者の場合、です。そこにずっと住むつもりであれば、気にする必要はないかと！

あとは、近くに銭湯がある物件や、棟内にお風呂がある中古のタワーマンションも検討範囲に入れる、という方法もあるかもしれませんね。

ではまた～！