皆はどの銀行から住宅ローンを借りているのか? おすすめの銀行はどこなのか?
おカネのことは知り合いに訊きにくいし、マンションの販売員に相談しても提携銀行からリベートをもらっている場合があるかもしれない。
そんなことにお悩みの方のために、2つのアプローチで「おすすめの銀行」を見える化してみた。
「住宅ローン顧客満足度ランキング」から見えるおススメの銀行
オリコンが毎年発表している「住宅ローン顧客満足度ランキング」を見える化してみる。オリコンの顧客満足度調査は、第三者の監修を経たうえで実施されているので客観性が高い(詳細)。2011年以降の住宅ローン「総合満足度」ランキングTOP10を次表に示す。
なんと、ソニー銀行は10年連続1位!
※さらに詳しくお知りになりたい方は、「住宅ローン、おすすめの銀行はどこか(顧客満足度ランキング)」参照。
「住宅ローン残高の推移」から見えるおススメの銀行
2020年のオリコン総合満足度ランキングTOP10のうち、地銀3行を除いた7行の住宅ローン残高の推移を次図に示す。※データは、各行のディスクロージャー誌、有価証券報告書、決算短信などに拠る。
みずほ銀行
- みずほ銀行が圧倒的な存在感を示している。ただ、住宅ローン残高は16年3月末に10兆円を切ったあと、年々減少し続け、21年3月末には8兆円を下回ろうとしている。ネット銀行の草刈り場になっている。
- 住宅ローン残高は年々増加し、15年3月末には多くのネット銀行から頭一つ抜け出し、21年3月末には4兆円に迫っている。15年3月に銀行代理業者による住宅ローンを販売開始した影響が大きいのではないか。
- オリコンの顧客満足度ランキング10年連続1位を獲得しているので他行を圧倒しているのかといえばそうではなかった。21年3月末に2兆円を突破しているが、住信SBIネット銀行には追い付いていない。
- 17年3月末の1.3挑円をピークに伸び悩んでいる。
経営戦略に関するリスクとして、「住宅ローン等のローン商品が、お客さまの嗜好の変化等によって受け入れられない可能性があり、当行はこうした局面に適切に対応していく必要があります」(2020年度 有価証券報告書 P17)と自己認識。
- まだまだこれから。今後の伸びに注目。
まとめ
オリコンの顧客満足度調査の結果からはソニー銀行一択のように見えていた。でも、住宅ローン貸出残高の推移を踏まえると、住信SBIネット銀行(2020年オリコン総合満足度ランキング4位)も選択肢に加えていいのではないのか、というのが結論。
※本記事の記載内容にかかわらず、住宅ローンを借りる銀行を決めるのは自己責任でお願いします。
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