モモレジの名作マンション訪問Vol.17です。
今回は、川崎駅界隈でございます。
川崎駅周辺には多くのタワマンが存在していますが、ことデザイン(意匠)においてはここが突出しており、デザイン面でのアドバンテージがある分、総合力で考えてもここがNo.1と言えるのではないでしょうか。
クレッセント川崎タワー
(2009年築/38階/365戸)
当物件は川崎駅前のタワマンの中で最も高さのある38階とかそんなことはどうでもよくてとにかくデザインが素晴らしいのです。
前回のリーマンショック・プチバブルの崩壊でモリモトさんがやられてしまったがために、モリモト唯一のタワマンとなっているのですが、それもあんまり関係ない(汗)。
仮にモリモトがあと何本タワマンを建てようと、いや、建てていたとしても(大和ハウスとのJVで川崎ミッドマークタワーが最近誕生していますが、20階建で形状的にもタワー感はあんまりありません)この物件を上回るような物件は不可能なのではないかと思うレベルの物件です。
名前でマンションを語るつもりは毛頭ないのですが、当物件の設計は日建設計です。日本を代表する設計会社である日建設計はタワマンであろうと一マンションの設計に携わることは非常に稀です(マンションの設計・デザインは日建ハウジングシステムがメイン)。
隈研吾氏と日建設計のコラボが実現した歴史に残るハイパフォーマンス物件パークコート赤坂檜町ザ・タワー、住友不動産の超高級賃貸ラ・トゥールシリーズ程度の実績がある程度なんですね。
まもなく分譲開始となる住友不動産の西品川一丁目の再開発事業で誕生する22階建タワマンはその再開発事業がオフィスを含む大規模なものであるためレジデンスの設計にも日建設計が起用されていますが、「普通」は分譲マンションに日建設計が携わることは本当に異例のことなのです。
語弊があるかも知れませんが、あえて言わせてもらえば「川崎」に日建設計によるレジデンス、これはもの凄く異例なことでちょっと頭がおかしいレベルのことかと。デザインに拘るモリモトだからこそ、タワマン実績のないモリモトだからこそ誕生したと言える奇跡的な物件です。
私の拙い語彙ではこれ以上表現しようがないので写真を見て下さい(笑)
築7年経っても全く色あせないこのエントランス周り・・・。
水盤もいいですが、こんもりとなめらかに整えられた植栽もいい感じです。
そして、設計という意味で日建設計らしさが出ているのはこの南東角住戸でしょうね。本ブログではむか~しから事あるごとに言及している部分なのでご存じの方も多いかとは思いますが、この角住戸は柱が「完全に専有部内」に入っています。
つまり、360度をフローリングに囲まれた窓ガラスに隣接しない位置に柱があるのです。
最近は数年前よりもアウトフレーム云々が注目されるようになり、この形だと当然に柱による専有面積の消費があるわけですが、柱が窓に隣接した位置にないことでこれだけの11枚連続サッシが実現出来ているということになります。室内で柱が視界に入らない位置に立てば何物も遮ることはないパノラマビューが望めます。
全方位をこのようなFIXサッシにせずに南東角だけにしているため、よりこの角住戸の存在が際立ちますし、全体デザイン的にもアシンメトリーでいい感じなんですよねぇ・・・。
ちなみに北東角高層階のFIXサッシ部分にはラウンジなどの共用施設があります。本当に贅沢な造りの物件なのです。
さて次の物件に行きましょう。
これだけ優れ、かつ、インパクトのある物件の後に他の物件を取り上げるのもあれなんですが、このコーナーに出てくるということは少なからず私が名作と思っているということなので、そのような視点で見ていただきたいです。この名作マンションシリーズは散歩中に行きあたりばったりで選んで紹介しているのではなくそのエリアのマンションの中で載せたいマンションを事前に選んで掲載しています。
掲載したい物件が多い場合には「○○界隈②」などとして続編をいずれ掲載しますし、新たに新築物件が誕生するケースもありますので、今回掲載されたものがエリア内の名作の全てということは言えないのですが・・・。
というわけで
サンクタス川崎タワー
(2012築/33階/305戸)
隣のクレッセントがあまりに素晴らしく、かつ、インパクトのある物件なのでエリアNo.1にはなるのは難しいとは思いますが、この物件も通常であればNo.1になっても何らおかしくない好物件ですね。
このエリアは、ラゾーナ開業以来、時代の流れもあり不動産価格がどんどん高騰していったため、後の方に分譲された高額なタワーほどグレード感のあるものとなっているケースが少なくありません。
この物件の最大の特長は写真からもよく分かるようにこの穴ボコです(笑)。
ラゾーナ側の抜けた視界を享受できる東側に複数のパティオ(空中庭園)を設けた物件で、非常に贅沢な造りなのです。
アベノミクス開始以降の分譲だったらもっと高額でも一瞬で完売したであろう立地・パフォーマンスの物件ですが、2011年当時はマンションの売れ行きが芳しくなく、思っていたよりも目立つ存在、話題の存在にはなっていなかった印象があります。
おそらくラゾーナ隣接(向かい)の最後のタワマンとなるわけですから、もっともっと注目され、早期完売していてもおかしく無かったかなと。
まだまだ行きます、
センター川崎マークレジデンス
(2015年築/15階/96戸)
タワマンの後だとオマケみたいな扱いになっていますが、こちらも凄く良い!
この朱色っぽいラインの部分、しっかりとタイル貼りです。細やかな意匠だ・・・。
スミフ物件はタワマンでは吹きつけを多用している感があり、近くで見ると結構ガックリしたりもするのですが、中層物件にはここのように他デベの追従を許さないレベルのデザイン性の高いものも少なくないですね。
反対側から。
このデザイン性、グレード感であれば少しぐらい高くとも納得できるかな。すごくはダメよ。
こっちもなかなか
セントラルプレイス川崎
(2015年築/14階/51戸)
黄色味がかった縦のラインがいい感じ。
さらにオマケで
ズーム川崎
(2015年築/9階/56戸)
トーシンパートナーズのいわゆるワンルーム投資マンションではあるのですが、このシリーズのデザイン性の高さには以前から注目していました。
中でもここのデザインは特長があって良いなぁ・・・。
こちらもど~ぞ。
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