スムログ2021忘年ワイン会潜入レポート 無惨様 年末の審判

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Last Judgement of Muzan

ゴリアテの首を持つダヴィデ

ゴリアテの首を持つダヴィデ カラヴァッジョ画(1610年・ボルゲーゼ美術館収蔵)

黙れ 何も違わない 私は何も間違えない
全ての決定権は私に有り 私の言うことは絶対である
お前に拒否する権利はない
私が”正しい”と言った事が”正しい”のだ
(鬼滅の刃 無惨様語録より)。

画像の直接コピペは一ツ橋方面に配慮し控え、やたら斬首の絵が多いので有名なカラヴァッジョの絵で代替しましたが、こちらのイメージですね(「ぶー」以上に感染しやすい「ちゅん」)。


中受対応のため、「鬼滅の刃」は「柱」の概念以外の予備知識なしに受験終了後の2/6にまだやっていた上映を観に行ったのを思い出します。TVアニメも見ていなかったので、無惨様のくだりが正直よくわからず。

振り返れば4年前から、スムログ忘年会の「芸能人格付けチェック!」化がすすんでいました。


2018年の時点ですでに審判やら御簾やらのキーワードが。


2018年からは絶叫も入るようになり、ジョインしたばかりで絶叫するオッサンたちにビビるはなさん。


そして昨年、zoomリモートなのになぜか最後はお約束の絶叫タイム。もはや「SAPIXのSはドSのS」的になぜか嬉しげに言っちゃうMな方の集まりの様相。


 

今年の忘年会がどうなったか皆さん気になっていたと思いますが、開催3日前に無惨様からDMが。

無惨様DM

無惨様DM


えっワイン? しかも4本で予算2万ってパコ渋ワイン会のメインと同じ?? そうか今回は絶叫大会じゃなくワイン会なんだ!(言葉を文字通り解釈する典型的なASDの症状)

というわけで解釈も無事できたところで私がパコ渋ワイン会のフォーマットでスムログ忘年ワイン会を潜入レポートします(使命感)。ワインの話に興味がない方は目次から驚愕の結論を直接たどってください。

ご案内

さて当日、パコ渋ワイン会同様、平日なのでオフィスからワイン4本携えて電車移動。てもとには当日発売で昼休みに購入した二月の勝者14巻


1話ごとに泣かされたの黒木校長同様、さきほどのドSのリンク先どおりSAPIXも愛がありますよ!

会場ですが、リモートだった昨年は別として、最初こそ確か座談会をやった円卓でしたが、その後は例年席がずらっと奥までつながる長椅子タイプのお店が基本でした。なぜなら「御簾の向こう」の上弦の方と、我々末席の下弦の下の方とは距離を置くことで序列を意識せざるを得なくさせるシステムだからですね。お店に行くと座席が決まっており、「タビーさんはこちら」とほぼ記事投稿数順。あれ、これって成績発表結果を聞く必要ないのでは…

今年はまだ完全には落ち着いていないため、オミクロン株も気になるということで某会議室で開催とのこと。Google Mapsで言われるがままに行くと、謎のビルが。あやしい… 以下、一応モザイクをつけますが特定士ちゃんぼーさんはわかっても書かないでくださいね!

会場ビル

会場ビル


入口にたどりついても部屋番号しか書いておらず、階段を上ると謎の鉄扉が、ドキドキ。

会場扉

会場扉


扉の向こうには素敵な空間が…というわけでもありませんでした(笑)。

会場内

会場内(乾杯後)


若干困ったのは、グラスがあるわけはないのでプラカップは想定内だったのですが、やはり冷蔵庫もないとのことで、白はあいている窓に寄せて気休めに冷却。

乾杯~前半戦

今回、急きょの開催なうえ、密対策はしているとはいえお考えはひとそれぞれなので、スムログブロガーに加え、ゲストとしてスムラボからも参加いただきました。スムラボは平均年齢が若いので、前回のパコ渋ワイン会同様に幅広い参加者となったのもよかったです。軽くビール等で乾杯後、ワインへ。

前回、「ワイン会で難しいのはみんながみんなワイン好きだったり詳しかったりするわけでもないことですね」と書きましたが、そもそも今回は事前にワイン会ともアナウンスされていないいのでさらに選択が悩ましいところ。予算2万で4本は変わらないので、ワントップをオフェンシブハーフが支えるという基本フォーメーションは変えず、オフェンシブハーフ内の役割をより明確化させる作戦に。さらにすべてブドウの種類も国も分け、わかりやすさを重視しました。

そこで役に立つのがエノテカが年数回やっている「期間限定!よりどり3本11,000円セール」。以前もワイン会で利用しましたが、平均5000円クラス(ハズレがない)のワインが2本のお値段で3本、さらに1本だけ6000円以上のアイテムも組み込めるシステム。となると残り9000円予算に余裕が出るのでワントップをおフランスから誘致です!

1本目:ピノ・ノワール 100%

モンテス・アルファ・スペシャル・キュヴェ・ピノ・ノワール 2019

ワイン会なので1本ごとにごく簡単に講釈するのですが、参加者の皆さんに大事なことを伝えるのを忘れていました。NW(ニューワールド)のワインはエチケット(ラベル)に親切なことにブドウの種類が書いてあります。逆に言うと、おフランスやイタリアのワインは法律で決まっていてわざわざ書く必要がないのでラベルだけではわからないという不親切さ。

こちらはチリの名門 モンテスの看板ワイン「アルファ」シリーズのなかでもさらに上位グレードのスペシャル・キュヴェで、ピノ・ノワール100%です(当日はすべて単一品種100%)。ピノ・ノワールの特徴としては花のような香りと果実味で渋みは少なく、このように透かして見ると色が薄い…

あたりまでお話ししたところで、ゲストのスムラボ若手メンバーから「ちょーっとなにを言ってるか意味がよくわからないんですが外国語ですか?」とのご指摘。

これは非常によいご指摘で、マンションも同じことが言えて、最低限の知識がないと「楽しむ」のは難しいという構図になります。最初、気軽にモデルルームに行ってみてワインがおいしいのと同様気分は高揚しますね。そこで即お買い上げとなればよいのですがこのワインなら5000円ちょっと、セット値引きを考えると4000円未満ですが、マンションはいまやその1万倍のレンジでもはや4000万円未満で買うのは難しい世界。ワインですら失敗したくない人ほど上述のような呪文を覚えてしまうことになります。ワインなら失敗しても普通の人が買うのは数千円程度ですが、数千万で失敗したくないから「天カセ」「トイレスティックリモコン」「トールタイプ隔て板」と呪文を唱えてしまうマンクラが爆誕する構図ですね。あれ、これ「楽しい」のか?

余談をはさむと、以前に慶應三田会系の方が中心のワインを楽しむバスツアーに参加したことがありますが、山梨に向かう道中に自己紹介がはじまると、「私、ワインにはあまり詳しくないんですが飲むのは好きでワインスクールには通ってました」「私も趣味レベルですがワインエキスパートの資格をとりました」「あ、私も」的な流れで、やはり住む世界というか視座が違う…となりました。ツアーの経験を参考に(パクリともいいます)でマンション内ワインツアー企画した経験があるので、こちらもそのうちスムログに…とおもいはや数年(はよ書け)。

スムラボの方々に話を戻すと、「スムログを見て育ちました!」という嬉しいような歳を感じざるを得ないようなお話もいただきました。世の中に鬼もといマンクラ第7世代、第8世代を続々と誕生させた無惨様の功罪か。

ここで少し遅れて、住まいはなさん登場。どうやら私なんぞよりはるかにワインにはお詳しい雰囲気。


はなさんから、白のコレいきましょう!と促され2本目へ。

2本目:シャルドネ 100%

マルト ムルソー 2018

前回に続き、ワントップはやはりムルソー。はなさんに「私、ムルソーが一番好きなんです」と言っていただき心の中でガッツポーズ(笑)。シャルドネはカクヤスで数百円のものから、基本100万円以上のDRCモンラッシェまで振れ幅が広いです。ムルソーは、そのなかでも黄金色の濃さとあいまって蜂蜜のような味わいとミネラル感のバランスが素晴らしく、カリフォルニアのシャルドネは昔のムルソーを参考にわかりやすく造っていたと思います。上記のエノテカページによれば次のとおり。

ブルゴーニュ・ブランは約12ヵ月、村名ムルソーは約15ヵ月、プルミエ・クリュは18~20ヵ月熟成。その後、ステンレスタンクで3~6ヵ月間置き、軽く濾過して瓶詰めします。アデル女史とエルザ女史曰く、「果実本来の旨味を大切にしながら、よりボリュームと複雑味のあるワインに仕上げている。」とのこと。

ここでスムログブロガーのなかでは若手の方からどうしたらワインに詳しくなれるんですか?と質問いただき、基本的なルールだけ覚えたら打席に立ってバット振るしかないと語り、あれこれマンション、ひいてはスムログ、なんなら女性とのおつきあいと同じ話? でも、中受生でも知っている需要と供給の関係があるので、マンションもワインもどうしたってよいものはお高いんですよね。書くほうは本数目標達成のためウンウン言ってるけど、読むのは無料なスムログ/スムラボはよいシステム。

3本目:ソーヴィニヨン・ブラン 100%

シレーニ・エステート エクセプショナル・セレクション・ソーヴィニヨン・ブラン

赤の大物は最後に取っておいて、白の2本目。ムルソーと比べられるとどうしたって厳しくなるので、ニュージーランド(NZ)の有名な作り手シレーニより。抜栓前からわかる特徴がスクリューキャップ。NWではもともとスクリューが多めですが、NZでは99%以上とのこと。

ブドウはソーヴィニヨン・ブランで、特徴はひとことでいうと「青草の香り」。夏場に向いていると言われますがこちらはより上級の味わいでした。マンションでも、尖った特徴を出す物件は好みにあえば最高になりますよね。本ブログも、特徴にこだわってニッチを狙っていきます!

とここで、記事中にあえて書いていなかった運営側(実はいらっしゃいました)から「さてお楽しみの時間です!」の声。あれ、楽しいワイン会じゃなかったのね。

最後の審判

「『最後の審判』とは?聖書箇所を解説!ミケランジェロの鑑賞も」 まとめより:

「最後の審判」は、『ヨハネの黙示録』に書かれた、生前の行いを裁かれる神による審判のことです。最後の審判によって天国に振り分けられた者は、キリストが支配する永遠の国への永住権と、永遠の命を与えられます。天国とはあまりにも対照的に、地獄に落とされる者は、永遠の火の苦しみが与えられるといいます。

最後の審判

最後の審判 ミケランジェロ画(1541年・システィーナ礼拝堂)


システィーナ礼拝堂の最後の審判では、中央のキリストの裁きにより向かって左が天国へ昇天、右が地獄へと堕ちていきます。これは…あたかも上弦と下弦を無惨様がはっきりと峻別されているのと同じ構図ですね。冒頭のカラヴァッジョの斬首といい、太古より普遍的なテーマと言えるのでしょうが、ワイン会で現実逃避していたものの解体だけはご勘弁を!

さて、いよいよ結果発表です。本数は、マン点さんにわざわざ可視化いただかなくてもみな自分でわかっています(笑)。


はいはいマンマニ先生はグラフに入らない1位、三井さんは毎月3本を自己ノルマにされているので2位、ふじふじ太さん3位(自分まで遠いので以下略)。そこで今回、個別に私の方から、事前に運営側に次のようにお願いしておきました。

恒例の発表、もちろん本数も大事ですがPVも参考としてご紹介いただけるとという話題がパコ渋系で(笑)ありました。

そのおかげか、今年はPVベースの発表もあり!これで解体されずに済む?!

スムログは外部からは本数以外はデイリーの記事PV(人気記事ランキング)、一定期間のブロガーPV(ブロガーランキング)しか見えずそれ以上は公開情報でないので詳細な結果は控えますが、たとえば記事数は少な目(私より多い 苦笑)のはなさんが表彰台圏内に入り、ホームランバッターぶりを見せるなど大いに盛り上がる結果となりました。最終的にはスムログが閲覧無料である以上、運営側から見ればもちろん積分値としての総PVの話になってくるので、コツコツの本数(イチロー型)、ホームランバッターの記事あたりPV(オータニサン型)どちらも大事ですね。

私? どちらかと言われればもちろん今回は記事あたりPVなのですが、運営側が気を遣ってここ2年間で集計してくれたものの、それでも規定打席(24本)に達せずランク外というオチでした! 規定打席未満だとやたら記事あたりPVが高いブロガーさんもおり、結局トータルでも真ん中くらいでした。あれ、例えが途中までサッカーだったのに野球になってる。

昇天からのフィナーレ

運営側からの「以上です!」パチパチで気持ちよく終わるかと思ったら、なにやら反対側と目配せしている気配で不穏な雰囲気。まずい…と思ったら無惨様からサラッと「さーて、今年も絶叫タイム行きますか」とのお言葉。


ワイン会とかさんざん言っといて(言ってない)やっぱりあるんじゃん! 温泉旅館が「3年前からの伝統です」とかいいます?そんなん守らなくていいですからとか絶対言えない。思考すらできない。

(俺たちにそんなこと言われても)
俺たちにそんなことを言われてもなんだ?言ってみろ
(思考が読めるのか まずい!)
何がまずい言ってみろ

もはや阿鼻叫喚の世界でしたが、断末魔の叫びを残しながらなんとか絶叫タイム終了、と思ったら無惨様の矛先はさっきまで楽しんでいた、「たまたま」きていたスムラボメンバーへ。

…と、無惨様にはじめて謁見できたスムラボメンバー、傍目にはうっとりとした目でスラスラ目標を語るじゃないですか。

そうですね
私は夢見心地で御座います
貴方様直々に手を下して戴けること
他の鬼たちの断末魔を聞けて楽しかった、幸せでした
人の不幸や苦しみを見るのが大好きなので、夢に見る程好きなので

そして満足する無惨様。


無惨様の支配(褒めてます)がスムラボにも及んだ歴史的瞬間でした。(私が目撃した中だと、マンマニさんへ「プロになれ」&はるぶーさん「一生趣味の人」に次ぐくらいかも)


 

おっとワイン会でしたね。最後はこんなこともあろうかと、無惨様の血に匹敵する濃ゆいやつ用意しました。

4本目:ネッビオーロ 100%

プルノット バルバレスコ 2017

こちらのバルバレスコは、華やかな香りと輪郭の美しいボディをもつ、フェミニンな印象。ビロードのような質感に上質なタンニンが特徴的な1本です。

もはやワイン知らない人には完全に呪文。ネッビオーロは、イタリア以外だと赤の一般的な品種カベルネ・ソーヴィニヨンに近しいですが、より長熟の激重渋系で、若いと飲めません。こちらのように最低4年くらい熟成するとシルキーさ(=ビロードのよう)が出てきます。絶叫でたぎった血が血で鎮まったかも。

いただいた順に左から、4本の写真はこちら。

ラインナップ

ラインナップ


時期も時期なので、21時前には解散となりました。

本エントリでは公開情報しか書いていないので、参加を開示されているブロガーさんのツィートはこちら。



以上、これまでベールに包まれていたスムログ忘年会をワイン会ストーリーに載せてお送りしました。席次、絶叫ときて、一度やったからワイン会ももはや伝統ということでいいですかね。

来年は、忘年会を待たずにスムログ・スムラボでもっと大々的に交流ができる状況になるとよいのですが。では皆様よいお年を。いやいやまだ年内書く予定です!

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ABOUTこの記事をかいた人

港区湾岸タワーマンションに在住の計算機技術者(でありたい)。 23区では同エリアしか居住経験がなく、いまも湾岸エリアで評判のMRは見に行っています。 自分の新築リノベーション経験を振り返りつつ、主に湾岸を中心に常に変化し続ける街の情報などを追うことで、次のリノベーションへのヒントを得ようという目論みです。

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