このブログはマンション業界OBが業界の裏側を知り尽くした目線で、マンション購入に関する疑問や諸問題を解き明かし、後悔しないためのハウツーをご紹介しています・・・・原則として、毎月5と10の日に投稿しています。
★第三者の公平な目でマンションを評価する「マンション無料評価サービス」
筆者は、ご検討中マンションの価値を客観的に評価し、適正価格かどうかの判定を含めてレポートにしてお届けしています。
ご検討住戸の階・間取りタイプ名・専有面積・価格・管理費をお知らせ下さい。
※中古物件の場合は、物件の掲載WEBサイトのURLをご記入いただければ結構です。
※価格情報のない御依頼はお引き受けかねます。その他のご注意事項はHPでご確認をお願いいたします。
さて、このサービスに関して、今日はその裏側をお話ししようと思います。
あるコンサルタント氏が残した忘れられない二つの言葉があります。「依頼以上の仕事をすることが全てのサービス業の基本」と「1枚のレポートが100枚のそれを上回ることもある」です。
いささか宣伝めいて恐縮ですが、筆者の仕事にも当てはまることであり、肝に銘じて来た、この二つの言葉について先ず述べます。
それは、情報過多の時代にあって、読者の皆さんが迷い・悩みを上手に解消され、マンション選びで適切な判断をなさることに少しは役立つと思うからです。
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依頼以上の仕事をすることがサービス業の基本
筆者の仕事は、過半が無料サービスです。ご検討マンションまたはご契約済みマンションを調査し、客観的で中立の評価書を無料で作成しお届けしています。
評価レポートは、少なくとも20ページ、多いものでは30ページを超えます。作成時間は平均で4時間くらいになります。調査に手間取ると7時間も8時間も要するケースすらあります。
依頼は何故か集中して来るので、2日以内にレポートをお届けする旨、サイト上で約束している関係から徹夜作業も多くなります。
無料であろうが有料であろうが一切手抜きをしないので(できない性分だから)、出来上がったレポートには一定の満足感があります。
筆者の自己満足はご依頼者の満足にもつながっているような気がしています。というのも、「どうせ無料だから大したものではあるまいと期待していなかったが、レポートを見て驚いた」といった感想を頂くからです。
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1枚のレポートが100枚のそれを上回ることもある
先にレポートのページ数に触れましたが、レポートの価値は量より質です。筆者のレポートも結論ページだけを数えれば高々5ページくらいです。なぜ20ページ以上になるのかと言えば、結論に至った経緯、論理、データなどを添えるからです。
レポートを読む相手は、初めてマンションを購入する人もありますし、買い替えの人もあります。
経験と知識のレベルが異なります。専門用語に精通している人、いない人、多数の物件を見ている人、いない人、知識が頭の中で整理できている人、いない人、情報過多に陥っている人、間違った情報をインプットしたままの人など、実に様々です。
相手によって言葉を変えたり、前提となる知識・情報によってレポートを精緻にしたりラフにしなかったりといった対応は事実上できないので、一定レベルのところで説明しなければなりません。
できるだけ分かりやすい文章で丁寧に、しかしながら無駄を省いて解説して行くことが必要なのです。従って、どうしても20~30ページくらいになってしまいます。
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依頼者の立場になってみると
依頼者の立場になってみると、レポートをいつまでに必要としているか、どこまで噛み砕いて説明しなければならないのかを先ず考えます。次に、表現の仕方を選びます。
レポートの枕には、次のような文言を添えています。
依頼者様が興味を持ち、魅力を感じたマンション、言い換えればお気に入りの物件を冷徹に評価したものです。そのご依頼物件を飾りのない言葉によって、あたかも貶めるかのような誤解を与えてしまう場合があることについて予めお断りしておきたいと考えます。
このサービスは、単にマンションに点数を付けるのが目的ではありません。どちらかと言えば、「マンション購入の迷いを解いて決断の後押しすること」にあります。
従って、「ダメ出し」は控え目にし、枝葉末節の部分は大らかに見ようと努めています。
その過程で、評価した結果を淡々と伝えるだけでいいか、このマンションはやめた方がいいと踏みこんで言うべきか、あるいは立地条件に少々問題がある気がするが、「現地を見ていないので」と曖昧なコメントで逃げるべきか、立地に問題はあっても購入する価値はあるという理由をコメントすべきか等々、表現方法にひとしきり悩むのが常です。
客観的、かつ具体的に所見を述べることをモットーにしています。しかしながら、言葉選びを誤れば相談者の感情を害することもあるでしょうし、購買意欲を一気に冷ましてしまうこともあるでしょう。
それが良い場合もありますが、購買意欲が一層盛り上がるように言ってあげた方が良い人だってあるはずです。
単に評価ポイントを出し、短所・欠点ばかりを重箱の隅をつつくように探して「ダメ出し」レポートをお届けしても、このサービスの価値はないと考えているからです。
しかし、言葉足らずであるかもかもしれません。あるいは、言葉の選択を誤り、依頼者様の逆鱗に触れることになるかもしれません。
以上のような気遣いを常にしながらレポートを作成しています。
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正しく伝えるためには「推敲」が重要
良い文章を書くコツを筆者自身が書籍としてまとめた経験を持っていますが(PDF版なので無料で進呈中:ご希望の方はHPからお申込み下さい)、長い間良い文章の書き方に研鑽を積んで来た経験がありながら著者自身がときどき失敗します。
失敗はパソコンの変換ミスや誤字・脱字など、基本的なこともさることながら、伝えたいことがうまく伝わるような文章になっていないことがあります。
推敲を重ねて、明文(名文でなく)を書き、依頼者に正確に、かつ論旨明快に意見を伝えようと思います。
推敲のコツは、「文章を一晩寝かせる」ことです。このため、レポートが完成しても、直ぐには送付せず、必ず1日おいてから再度読み直して訂正を行い、それから送るようにしています。
実を言うと、そこまでしても誤字・脱字、重複などの単純ミス、ケアレスミスが起きます。レポートを送ってしまった後に、それに気づいたときは顔が真っ赤になる思いがします。
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以上のようにして作成したレポートが、依頼者にとって価値あるものであったかどうかは気になるところですが、それが確認できないときは少し寂しいものがあります。ときには悲しくなることも。
ともあれ、マンション購入に悩む人へ、的確なアドバイスとなり、言い換えるとマンション選びの羅針盤になれたら、それが何よりと思いながら日夜リサーチとレポート作成に奮闘中です。
読者の皆様にあっては、筆者を遠慮なくご利用下さいますよう、ご案内する次第です。
・・・・・・・・今日はここまでです。
◆三井健太のマンション相談室
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