のらえもんxすまいよみ対談その3「ネット銀行の住宅ローンはリスク?モデルルームで聞いた方がいいことは?」
スムログにたくさんお寄せいただく読者様からの質問のうち、未回答のものを編集部にてピックアップしてお送りしてきたのらえもんさんとすまいよみさんの対談も、今回の「その3」でフィナーレになります。それではどうぞ!
目次
この対談 に参加したメンバーは?
マンションアナリスト、ブロガー、インフルエンサー。マンション購入ということに真正面から真剣に考えたブログを足掛け10年も運営しました。忙しくなりすぎて更新が滞りがちですが、スムログも引き続きがんばります、よろしくお願いします!
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対談
ネット銀行の住宅ローンはリスク?
ペンネーム:短プラ変動さん
はじめまして。
いつも楽しみに拝見させていただいております。
住宅ローンの固定金利が微増し、SNSでもローンに関する話題を見かけますが、そんな中で変動金利に関してご質問です。
ブロガーの皆様からはネット銀行の住宅ローンはどのように見えているのでしょうか?
具体的にはメガバンク(+ネット1社)と違い、「短期プライムレート+業績」で金利を変動させるネット銀行のリスク面や逆に手厚い団信、0.1%近く差がある圧倒的な金利メリット(業績が良いからこそ下げられている?)など、総合的にどのように見えているのかお聞きしたいです。
変動金利自体が若干リスクな現在、ネット銀行を使うことはさらなるリスクなのでしょうか…?
よろしくお願い致します。
いま、円安が絶賛進行中ですね。複合的な理由ではあると思いますが、主要な要因の一つとして「ドルがいま金利を上げています」からね。「ドルと円で金利差が拡大すると、ドルにお金が流れ込む、結果的に円安が進行してしまう」と。製造業は円安喜びますけどね。
私の世代だと「円安はいいことだ」って繰り返し言われていた気もしますが、それって「外需で稼ぐ製造業」のためのものですよね。その製造業は90年代から2000年代にかけてご存じの通りだいぶ手放してしまったので、以前よりもサービス企業、つまり内需企業が増えた今となっては「円安であることのリスク」は結構大きくなっちゃったんですね。なにより、エネルギー価格があがってしまっている。わが国で多数を占める高齢者が悲鳴を上げるわけです。
このままドルが金利を上げ続けるのなら、僕は「量的緩和を休止していつか金利を上げざるを得ない」のではないかと思っています。それがいつなのかは分かりません。
(しかし私、7年前に変動金利を10年固定金利1%に変えたんだけど、早まりすぎたなぁ。金利上がる頃に変動に切り替わっちゃう。)
今、変動0.4%で借りて、将来1%上がってもフラットと同じ1.4%ですよね。だとしたら、途中から1.4%になっても、最初から1.4%で借りるより支払いすぎるリスクを抑えられます。今は戦争も起きていますし、将来は本当にわかりませんが、上がっても1%も上がるか疑問です。もし2%上がってしまったとしたら仕方ありません。私は、支払いすぎるリスクの方を回避したいですね(個人の考えです)。
それと、変動金利型のローンは、金利が上がっても安全措置があります。
※編集部追記:5年ルール、125%ルールとは?詳しく解説(※外部サイト)
あと、「固定か変動か」の結論はつかないんですが、結局固定金利と変動金利の差ってのは保険料ですからね。固定を選ぶ人は安心を金利で買っている。変動の人はリスクを取る代わりに安さを取っている。
モデルルーム訪問で聞いた方がいいことは?
ペンネーム:ぴよりさん
こんにちは。 いつも楽しく拝見しています。
近郊エリアでマンションを探しているものです。(投資目的などではなく、家族で長く住むためのマンション探しです。)
新築マンションのモデルルーム訪問についての質問です。
モデルルームにおいて、
自分から聞かない限り教えてもらえない情報や、依頼しないと見せてもらえない資料などがあるかと思います。
これは説明されないことが多いけど
自分から確認したほうがいいですよ、というものがあればぜひ教えてください。
某マンションで「亀戸の治安どうですか?」って言った時に、亀戸周辺の治安マップを見せられました。「あ、用意してるんだ」って。だから、質問するとたいていの資料って用意されていますね。
このあたりのことは、説明をするしない以前に、実際にマンションを購入して生活したことがない若い営業さんは、わかっていないと思うんですよね。子育てが終わったベテランの営業さんにあたったときは、周辺環境で見るべきポイントや、日当たりの実際のことなどを色々教えてくれて、良い買い物ができた経験があります。
ですから、売主においては「契約前の説明ルール」遵守だけでなく、少しでも早く説明する機会を設けてもらいたいですし、購入する側は前のめりになりすぎず、しっかり「重要事項説明」を受けて、納得したら契約するくらいの心構えを持ってほしいですね。適当に流さずに真剣に聞いて、疑問点はなんでも確認することです。
あと、重要事項説明読んで良かったことは、やっぱり周辺環境のことですね。例えば周辺に学校があるとか、空き地があるとか、海や運河があるとか、だとすると生活にどんな影響が出る可能性があるか、事業者はかなり細かいところまでリスク想定を作ってあります。
それでも ひとつひとつは説明してくれないんですよね。 何千万円もする一生もの住まいですから、前のめりで検討する前に一度冷静になって時間をつくり、重要事項説明と図面集は1回読み込んでみるとよいと思います。
ただしほとんどの売主が、契約会の場で『では契約の前に、重要事項を説明しますね』程度なので、考えさせてくれる時間を持たせてくれません。
まとめると、周辺環境、治安、ハザード、図面、住戸位置別の価格やランニングコスト、できたら早めに重要事項説明を読んで、様々な疑問点を明確にしておく。
そんなところでしょうか?!
ということで、みなさんまた次回〜!
さいごに
全3回でお送りした、のらえもんさんxすまいよみさんの対談コンテンツはいかがでしたでしょうか。スムログ読者さまのご相談にお答えする対談コンテンツを別のブロガーの組み合わせで今後準備して参りますので、お楽しみに!
のらえもんxすまいよみ対談
- 『のらえもんxすまいよみ対談その1』はこちら
「上がり框がないマンションってどう?分譲マンションは地下駐車場を作らないの?駅前No1マンションをゲットする方法とは?晴海フラッグ北西向き住戸のリセールや住み心地は?」 - 『のらえもんxすまいよみ対談その2』はこちら
「家族構成の様子を見ながら物件検討でよい?投資目的で首都圏マンション購入は無謀?水場のコーティングオプションはどう?」
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いつも参考になる情報ありがとうございます。
楽天銀行は変更金利(基準金利)を上げたことが何回かあります。
一番安い時、0.507%でしたが、今は0.537%ですね。
https://www.rakuten-bank.co.jp/home-loan/rate/rate_trend_phl2.html
楽天は手数料安くて魅力的ですが、その分リスクもあるかなと。