新築マンションの間取りは2LDKと3LDK、どちらの供給割合が多いのか?
新型コロナは間取りタイプの供給割合に影響を与えたのではないかという話。
間取りタイプの区分
不動産経済研究所が毎月発表している「首都圏新築分譲マンション市場動向」のなかに「タイプ別戸数」の表データが掲載されている(次表)。(タイプ別戸数|首都圏新築分譲マンション市場動向)
不動産経済研究所が発表している資料では、住戸のタイプがワンルーム、1K、1LK、1LDK、・・・、6K以上、複合間取、その他、というように全部で23種類に分類されている(投資用マンションは含まれてない)。
そこで可視化分析するにあたり次のように、間取りタイプを集約することとした。
- 単身向けタイプ:ワンルーム、1K、1LK、1DK、1LDK
- 2LDKタイプ:2K、2LK、2DK、2LDK
- 3LDKタイプ:3K、3LK、3DK、3LDK
- 4LDKタイプ:4K、4LK、4DK、4LD
- 5LDKタイプほか:5K、5DK、5LDK、6K以上、複合間取、その他
新築マンションの間取りタイプ別供給戸数、3LDKが圧倒的に多い
14年4月以降、首都圏新築マンションで供給されたタイプ別戸数の推移を次図に示す。3LDKタイプの住戸が圧倒的に多いことが分かる。2番目に多いのは2LDKタイプ。単身向けタイプはそんなに多いわけではない。
新型コロナ感染拡大の前後で大きな変化
上図は季節変動が大きくて、各タイプの変化が読み取りにくい。そこで、供給戸数ではなく、供給割合を可視化したのが次図。新型コロナ感染拡大の前後で大きな変化が見られる。
- 3LDKタイプは、コロナ前までは減少し続け、8割から7割に低下。ところがコロナ後は減少に歯止めが掛かり、やや増加する傾向が見られる。
- 2LDKタイプは、コロナ前までは増加し続け、2割を超える勢いだった。ところがコロナ後は増加に歯止めが掛かった。
- 単身向けタイプは、2LDKタイプと同様の傾向が見られる。
23区新築マンションの間取りタイプ別供給割合の変化は、首都圏新築マンションよりもさらに顕著だ(次図)。
3LDKタイプは、コロナ前までは7割から5割に向かって大きく減少。コロナ後は5割から6割に向かって増加している。
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