このブログは原則として10日おき(5、15、25)の更新です。
このブログでは、居住性や好みの問題、個人的な事情を度外視し、原則として資産性の観点から自論・「マンションの資産価値論」を展開しております。
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長年、不動産関連ビジネスの世界で生きて来た筆者ですが、脱サラしてから10余年後、家庭の事情によりビジネスの世界から遠のきました。その後短い空白期間を経て復帰し、個人を顧客とするコンサルタント業を開始。 今日に至ります。個人業とは、マンション購入者向けのアドバイス業です。売り上げも利益もスモールサイズになりましたが、経費も少ないので、経営上の問題はなく、むしろ一人で気ままな暮らしを送っているところです。
歳を重ねて欲もなくなり、人間関係で悩むことも少なく、幸いにして重い病気もないので、日々ストレスフリーの生活です。
しかし、それも最近は刺激のなさからか退屈さも感じるようになっています。
3年前までは、猛烈な忙しさに紛らせていましたが、コロナ禍がマンション購入者の数を減らし、当職への相談件数も減ったせいで、時間のゆとりができたためか、日常業務を離れて「以前なかったテーマ」で考える時間が増えました。
かつては、面談しての相談・助言が中心でしたが、近頃はリモートでの相談に変わり、面談件数も大幅に減っています。そのためもあって、移動時間がなくなり、ゆとりある日々を送ることができるようになりました。
レポートの納期約束は守らなければなりませんが、ほぼマイペースで仕事ができるのです。
しかし、時間の余裕ができて来ると、不思議なことに「縛られたい」という欲求が出て来ます。人間の性なのかもしれません。
世田谷区への転居
本題ですが、かつて筆者は東京都を中心に、大阪転勤もあって、いろいろな地域に移り住んで来ました。独身時代を別とすれば、快適なマンション住まいをして来られました。家族を持ってからは、広いマンションに移り住んでも社宅扱いになって、家賃負担は小さかったのです。
当初は転勤の可能性もあったので、購入は考えもしませんでしたが、やがてマンション購入の機会が訪れます。
想定外の問題が周囲で起こり、会社を辞めることになったときです。頭をよぎったのは、しばらく住宅ローンが使えなくなるかもしれないということでした。今とはローンの審査要件が異なっていたからでもあるのですが、サラリーマンを続ける考えもなかったので、社宅に入るという選択肢もありませんでした。そんな思いが、退職直前での購入の決断に至ったのでした。
当時の住宅ローンの金利は、思えば信じがたいほど高く、月々の返済額も異様に高かったので、リスクを抑える必要がありました。買ったマンションは60㎡の2LDKでした。
そのマンションに住んだ期間は7年ほどでした。買い替えたのは、子供が進学したときです。希望の高校が近くになかったからです。
娘が満員電車で通学する姿を想像すると、許容しがたいものでした。そこで、通学のしやすい近隣の物件を探し、購入することにしました。大田区から世田谷区への転居でした。
高校3年を終えて、住み続ける必然性もなかったのですが、結果的に世田谷区には10年以上住み続けることになりました。しかし、筆者にとって世田谷区は不便でした。
自営を始めてから利用していたオフィスの所在地が新宿区だったからです。新宿区と言っても、千代田区に近い場所だったため、自宅からは近くなかったのです。
やがて、都心に住みたいと願ううちに住み替えのチャンスが訪れました。ほどなく、タワーマンションの20階住戸を手に入れることに成功しました。地方出張のために東京駅へ行くのも、羽田空港へ行くのも便利な都心住まいを手に入れたのです。
都心住まいのメリットと憧れ
都心に住んでいれば、仕事が終わって遊びに行くときも、家に帰り、シャワーを浴び、服を着替えてから出かけることができます。仕事の疲れを引きずっていたのでは、気分転換も中途半端になりますし、仕事の延長のような気分では疲れも引きずっているに違いありません。
これに対し、都心の家なら、ふろ上がりの爽快な気分で食事に出かけることができます。
となれば、楽しさも倍増するはずです。店の雰囲気に合わせて着替えれば、浮き浮きした気分に浸ることもできるでしょう。
自宅に帰ってから夜の街に出かけるのは、職場の仲間でも、取引先でもなく、友人や家族と行くか、一人で行くのです。スイッチは完全に切り替えができるはずです。
こんなふうに夢見心地で2度目の買い替えをしました。
銀座などに出かけるとき、たとえプライベートな場合でもGパンとTシャツというわけには行きません。洗練された街のイメージが強く、少し気取った服で訪れる場所です。
ただ、銀座は、比較的多額の出費を要します。食事も買い物も、お茶を飲むだけでも高額です。それでも、訪れるのに価値がある街であれば出費は高くありません。
都心に住めば、ぶらぶら歩いて帰るなどということも可能です。少し距離がある場所に出かけても、都心住まいなら、タクシーで帰ることもできます。地下鉄が運行している時間帯でも、飲酒したときは抵抗なくタクシーを利用できます。
銀座のような街は、喫茶店やホテルのラウンジが居間になり、レストランや割烹料理屋は食堂、歩道は庭なのです。
すべて一流グレード、しかも多種多様で何でも揃っています。飽きることもありません。
田舎暮らしは「隣の芝生が青く見える」に似ている
別荘を持ったこともありました。どちらかと言えば、従業員のためでした。別荘を持っても、使う頻度は少なく、宝の持ち腐れになることが多いものです。来る日も来る日も静かで刺激のない暮らしに耐えられるかという疑問が今も残っています。 (その後売却)
筆者の経験からも、別荘を所有するのは考え直した方が良いと助言することになるでしょう。
はじめは、折角買ったのだから使わなくてはいけないと考え、友人や親せきなどを招待したり、家族も連れて頻繁に行こうとしたりします。
筆者の場合は、従業員のためでした。当時は何人かが頻繁に使っていたようです。
コロナ禍が郊外居住人口を増やしているようですが、さすがにリゾート地に移住する例が大きなボリュームになっているとは言えません。
ともあれ、都心の家を出て、別荘の方に生活の拠点を移すのは、費用対効果が高くなるとしても、今度は耐え難い退屈さを味わうことになるはずです。
実際に住んでみて、快適と感じるのも当初の1年くらい。便利さを享受する生活を続けて来た人にとって、生活の拠点を田舎に置くというのは疑問を禁じえないのです。
都心のタワーマンション住まいを考えてみると
都心に住むならタワーマンションがいいかもしれません。 タワーマンションは見晴らしが良いからです。古代から、身分の高い人は高い所に住んで来ました。住むなら、高い所にしたいと思うのは現代人も変わらないのです。
高い所から遠くを見渡したり、はるか下の方を見下ろしたりすると、晴れ晴れとした気分、爽快感とも言うべき気分を味わうことができます。
言うまでもなく、東京の夜景のすばらしさを味わえるタワーマンションの人気は高いのです。価格も高いのですが、遠くまで美しい夜空や富士山、東京湾ビューは揺るぎない人気の高さを誇っています。
価格も高いのですが、それでも人気に陰りが見られません。「景色は10分も見たら飽きる」などと否定的な意見もありますが、朝起きたとき、帰宅したとき、それぞれの景色に心が洗われる思いがするはずです。
老後の住まいも、タワーマンションの上階が所有できたら理想的ですが、それができない人は、下層階でもいいのです。なぜなら、タワーマンションには高層階に居住者が平等に利用できるラウンジがあるからです。
豪華で広い住まいは無用と述べましたが、実はタワーマンションの上層階にはコンパクト住戸は用意されていないのです。従って、タワーマンションにコンパクト住戸を望んだら、下層階を買うほかありません。
地震の多い日本では、大規模停電によって自宅から出られない、帰宅できないなどという事態がいつ来ても不思議ではありません。そんなときのために、広い部屋を選択できる人も、敢えて下層階の住戸を選択するという考えも否定はできないのです。
・・・今日はここまでです。ご購読ありがとうございました・・・・・次は10日後の予定です。
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