第338回 「駅近マンションを買っておけば将来も安心」

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このブログは原則として10日おき(5、15、25)の更新です。

このブログでは、居住性や好みの問題、個人的な事情を度外視し、原則として資産性の観点から自論・「マンションの資産価値論を展開しております。

駅近マンションに買い替えたら子供が来てくれる回数が増えたという声を聞きます。

 

親のことを心配しない子はいないはずですが、遠く離れて暮らしていれば、互いに行き来する頻度は少なくなりがちです。このため、高齢者の住まいは少なくとも駅近が望ましいと言えそうです。

 

子供世帯と同居することを期待して、広い家を所有したままでいる親世帯も少なくないと聞きますが、子供世帯は子供なりの人生があるので、親の期待には応えられないのが普通です。

子供が訪ねてきても、年に1回か2回。そのために広い家に住み続けるというのは不経済というだけではなく、維持管理も大変です。

また、2階建ての一軒家の場合は、階段の上り下りだけで重労働であり、歳を重ねるほどに重荷になって行きます。

 

訪問しやすい家は、日帰りも可能な家と言えそうです。寝泊まりしない訪問なら広い家は無用です。夫婦二人が住むだけのコンパクトサイズのマンションが、むしろ望ましいと言えましょう。

親世帯の家が駅近くにあれば、気軽に来てきてくれると期待できます。年に1回か2回でなく毎月1回の頻度で来てくれるかもしれません。

泊まりとなると、旅行に行くほどの支度が必要ですが、日帰りなら気軽に行き来できるものです。

 

筆者が都区内に住んでいた時、妻と子供は神奈川県にあった実家によく出かけていたようです。多忙な筆者は、さすがに多くはなかったものの、妻子は日帰り帰省を度々していたのです。

妻の実家は、最寄り駅から徒歩10分足らずでしたから、子供を連れ、土産持参でも気軽に行けたのでしょう。

便利な住まいは、子供の訪問を増やしてくれることにつながり、老人世帯を喜ばせます。

 

住宅スゴロクのゴールはどこ

住宅の住み替えをスゴロクに例えることがあります。

賃貸住宅から分譲マンションへ、マンションから庭付き一戸建てへ、そして最後(上がり)は老人用施設というものです。

 

近年、このスゴロクは大きく様変わりました。賃貸住宅から分譲マンションへ、その次も分譲マンションで、一戸建てが消えているのです。

最後の分譲マンションは何回かの買い替えを経て、夫婦だけのコンパクトなマンションを都心に購入するというものです。

 

筆者が提供する「マンション評価サービス」に、50歳以上の比較的高齢の依頼者がじわりと増えています。 家族は1人か2人世帯、定年退職したものの、延長制度を利用して仕事は続けており、不便な一戸建てから便利な立地のマンションに買い替えたいというご相談が大半です。

 

アクティブな老後生活を送りたいので、交通便の良い都心のマンションに買い替えたい、広さは1LDKでよいが、少しゆとりのあるものが望ましいという例が目立ちます。そして、ご依頼者は一様に、こうおっしゃいます。

「儲けようとは思わないが、スムーズに売れるものがいい」と。

 

「スゴロクの上りがどれにしろ、その手前は便利なマンション住まい」・・・こう考える人が近年ずいぶん増えている、そんな実感があります。

 

コンパクトで駅近マンションがトレンドに?

駅近のマンション、コンパクトで良い・・・・・この声は実年・熟年夫婦にとどまりません。単身者、若いカップル、DINKSなどの比率が年々高くなっており、コンパクトマンションの需要は年々増えているのです。

 

子供を設けても1人だけという夫婦も増えており、広さと間取りに関してはコンパクトタイプがトレンドになっています。夫婦ともに仕事を続けているカップルが多いせいもあって、駅近マンションが共通の購入マンションのタイプなのです。

コロナ禍が広めの需要を増やしているとも聞きますが、マンション購入者に限ると、大きな潮流になっているというわけではないのです。

 

価格が高いことを承知のうえで、都心・準都心のマンションや駅近マンションを選択する人が多いという傾向は大きく変わっていないか、今後も増えて行くとするなら、駅近マンションを持っていれば、将来の売却価格にも期待が持てることになります。

 

高齢者が駅近の分譲マンションを求めて移動

高齢者が賃貸マンションに住むのは難しいのが実態です。貸して貰えないのです。万が一でも病死によって長い期間放置されていたなどのニュースが届くためでしょうか、家主はその後の貸し出しが困難になることを恐れて、高齢者には貸さないのです。

 

こうした実態を見聞きすると、高齢者は買うに限ると言わざるを得ないようです。

その場合、高齢者は住宅ローンが利用できないため、資金はオール現金ということになります。

 

そこで、ローンが使える年齢のうちに、ローン併用で購入し、しばらくは賃貸しておくことも考える必要があります。

ただし、数年のうちに自分が住むことになるという前提ですから、好きなマンションを住みたい街に買うことが大事です。

 

アクティブな老後の暮らしを求める人は、駅に近く、買い物のしやすい立地のマンションを選ぶはずです。 駅、それ自体も問題です。スーパーマーケットが1軒しかない、食事処も少ない――このような駅は東京圏でも少なくないので、場所はどこでもよいというわけには行きません。

 

自炊ができる高齢者でも、食事のスタイルに変化をもたらしたいはずで、外食するときも、様々な形態のレストランが多数あって、飽きない街が望ましいのです。 しかし、そんな街の、駅近マンションは高値であるものです。

それでも、将来それを売却処分するときも高値の期待が持てるということに注目するべきなのです。

 

高齢者は欲もなくなり、「大体このくらい」で売れれば良いなどと語ります。とはいえ、残してあげたい縁者もあるので、多ければ多いほど良いと語る人も少なくないのです。ある相談者は笑いながら言いました・・・・・「トラは死んで皮を残すというではありませんか、私も可能なら、そうしたいのです」と。

 

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・・・今日はここまでです。ご購読ありがとうございました・・・・・次は10日後の予定です。

 

ご質問・ご相談は三井健太のマンション相談室までお気軽にどうぞ。



 

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