こんにちは!
ふじふじ太です!
お便り返しです。
お便りは以下の通りです。
誰に答えて欲しいですか?
マンションマニア, ふじふじ太
差出人:マンション買いたい
マンション購入(一次取得)を検討しており、ご相談させていただければと思います。
[属性]
家族構成:DINKS(夫26歳、妻24歳)
雇用形態:夫婦ともに正社員
世帯年収:1,300万(夫950万、妻350万)
自己資金:1,000万程度(生活資金含む)
住宅補助:夫婦ともになし
[ご質問事項]
現時点の収入で無理なく購入できる部屋を購入するべきか、将来子どもができたことを見越して、予算オーバーだが広めの部屋を購入するべきか。
前提として、夫婦ともに、子どもができたとしても仕事を継続する予定のため、通勤や出張に便利な都心(都心5区)にマンションを購入することを検討しています。
SUUMOなどを見て都心5区、築15年前後までの中古マンションの相場を確認したところ、比較的割安な物件であっても以下程度が相場かと踏んでおります。
50~60㎡(1LDK~2LDK):6,000~7,000万円
60~80㎡(2LDK~3LDK):7,000~9,000万円
将来的に子どもができた場合(現時点では予定なし。5年後想定)を考えると、広めのマンションを購入しておけば買い替えの必要がない一方で、現時点では夫婦ともに収入が高くないことや、出産・育児休暇等で収入が一時的に下がる可能性を考慮すると、夫単独ローンで無理なく返済できる範囲(6,000~7,000万円程度)が妥当かとも考えています。
このような状況の場合、不動産のプロ視点ではどちらの選択肢がおすすめでしょうか。
また、第3の選択肢(ex. 家族構成が固まるまでは賃貸がおすすめなど)があればご教授お願いいたします。
①6,000~7,000万円程度で50~60㎡(1LDK~2LDK)のマンションを購入し、子どもが生まれて、子供部屋が必要になる頃(10年後想定)に広いマンションに買い替える(その頃には収入も上がっているはず)
②直近の支払いはキツいが、予め7,000~9,000万円程度で60~80㎡(2LDK~3LDK)のマンションを購入する
ご質問頂きありがとうございます!
私ふじふじ太も回答させて頂きます!
マンションマニア先生も回答しておりますので合わせてご確認下さい。
「お便り返し その394「26歳・24歳ディンクス 世帯年収1300万円 2LDKと3LDKどちらにするべきか」【マンションマニア】」
まだ20代中盤にも関わらずマンション購入をご検討とのこと、素晴らしいですね!
マンション買いたいさんのマンション購入を応援しております!
住宅補助もないということで、おそらく個人契約で賃貸にお住まいであると推測します。
個人契約の際の賃料は最も勿体ない経費ですので、早めにご購入されることをお勧めいたします。
買うことでキャッシュフローが少々重くなるかもしれませんが、資産・負債のバランスシートはかなり改善することが多いです。
詳しくは住みながら投資をご覧ください。
住宅ローンは貯金になる!住みながら投資とは?
さて、早速結論ですが、私が「マンション買いたい」さんのご状況であれば①「6,000~7,000万円程度で50~60㎡(1LDK~2LDK)のマンションを購入」を選択いたします。
できれば、55㎡~60㎡前後の2LDKが特にお勧めです!
そう考える根拠は2つあります。
まず一つ目はファイナンス面です。
根拠① ファイナンス面
まだ共働きのお若いご夫婦でお子様も5年後想定ということですから、本当に3LDKが必要になるタイミングはお子様が小学生に上がる前くらいであると考えると、おそらく10年後くらいになるかと思われます。
10年先のために、今から月々のキャッシュフローが少々苦しくなるような、無理をしたご予算設定にする必要はないかと考えます。
「マンション買いたい」さんもご不安に感じられている通り、家を買うと一時的に自己資金も数百万円単位で減りますし、お子様ができるとお金がかかります。
かつ、出産・育児休暇等で収入が一時的に下がることは濃厚で、教育資金等の出費も今後増えていくことを想定すると、家の固定費は必要以上に上げないことが得策だと思います。
ちなみに文部科学省による「平成30年度子供の学習費調査」によると、幼稚園から大学まで公立、私立に進学をした場合の総額は以下の通りとなっております。
■公立費用総額:約1,000万円
■私立費用総額:約2,500万円
年々教育費は増加傾向にありますね。
「マンション買いたい」さんがどのくらいの教育を想定しているかにもよりますが、備えあれば患いなしです!
今は「マンション買いたい」さん達が納得できる範囲でなるべく住宅の固定費を低くしておいて、自己資金を増やして潤沢な教育資金を準備しておいた方が、お金が要因で受けさせたい教育が受けさせられない、やりたいことをやらせてあげられないという事態を少なくできると思います!
教育費は上を見ればキリがないのですが。。
ご夫婦お二人であれば、55㎡~60㎡の2LDKで十分快適にお住まいになれると思います。
また、今は物件価格も高騰しておりますので、なるべくリスクを抑えるという面でも購入する物件価格は低く抑えておいた方が無難ですね。
二つ目の根拠は、気持ちがラクであるということです。
根拠② 気持ちがラク
具体的にどういうことかというと、今から広い9,000万円の3LDKをご購入するという選択肢を否定する訳ではございませんが、実際にその広い部屋を購入するということリアルに想像してみて下さい。
その部屋は少なくとも今後子育ても含めて20年以上住んでいく予定のお部屋ということになるでしょう。
住宅の固定費も高くなるので、その分プレッシャーも大きくなりますよね。(それがプラスに作用するケースもありますが。)
まずその時点で、物件を購入するというハードルが一気に高くなります。
絶対に失敗できない、後悔したくないという思いが強烈になります。
それは当然ですよね。ほぼ一発勝負な訳ですから、まさに清水の舞台から飛び降りる心境ですね。
そうすると、物件/エリアのデメリットを許容できなくなり、限りなく100点満点に近い物件を血眼になって探しますがなかなか見つからず疲弊し、結局物件を買えないというパターンもあり得ます。
また、今後20年間で良いことも悪いことも含めて、今は予想もしない様々なライフイベントが待ち受けていることと思います。
転勤、転職、独立や帰省など住む拠点が変わる出来事もあるかもしれません。
出世して年収が劇的にUPして、もっと都心のマンションを買えるようになっていて選択肢が増えているかもしれません。
実際に住んでみて、「なんか想像と違うな。この間取り住んでみたら使いにくいな。思ってた生活と違う。近隣住民とそりが合わない。そもそも部屋に飽きた。他のエリア・マンションが気になり始めた。もっと自分の生活に合うエリア・マンションを発見してしまった。」などなど、ご自身の住まいへの興味・関心が高まった結果、思考が変わり、後々引っ越したくなることもあるかもしれません。
特に「マンション買いたい」さんはスムログに質問をしてくるくらいですから、行動力もあり、情報感度も高く、マンション購入の勉強をされていることと思います。
そんな「マンション買いたい」さんなら、一度マンションを買うと、マンション好きになって、ついついより良いマンションへという欲求が強くなって、新しいマンションを買いたくなるかもしれませんよ!笑
そんなこんなで人生は長いので、今の20代の段階でバシッと拠点を決めてしまわずに、何かあったら買い替えるくらいの少々軽いお気持ちの方が、気持ちにもお金にもゆとりある生活を送ることができるので、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)も向上するかと思います!
今3LDKにどうしても住みたい特別な理由があれば別ですが!
「マンション買いたい」さんのご条件であれば、都内でも資産性の高いマンションを十分狙える水準ですので、売却もそこまで苦労しないかと考えます。
私は20代でタワマン(60㎡/1SLDK)を買いましたが、何かライフイベントや想定外のことがあれば臨機応変に売却するつもりでいたので、家を買ったものの拠点に縛られるということも、ずっと長く住み続けるという考えはあまりなく、終始気持ちに余裕がありました!
上記、少しでも「マンション買いたい」さんのご参考になれば幸いです。
本日は以上となります!
ご講読頂きありがとうございました!
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いつもふじふじたさんのお便り返しに見られる、プロフェッショナルなアドバイスは側から見ていても本当に説得力あって、うんうんうなづくことばかりです。
資金計画に余裕を持って家を買うと確かに月々のキャッシュフローに余裕があって、気持ちが楽、生活が楽、外食でも教育でも何も(は言い過ぎ^^;)気にせず出費できる。かつおっしゃるようにQOLも格段に上がるので、全てにおいて同意です。
コメント頂きありがとうございます!
同意いただけて良かったです!
引き続き情報発信に努めて参ります!