【お便り返し14】地域によって駅距離の重要度は変わる？

皆さん、ごきげんよう！こうです！

最近暑いですね。マンション散策には辛い時期になってきました。私はモデルルーム訪問時には、少し早めに行って建設地周辺を回ることが多いのですが、いざ、モデルルーム訪問時には汗だくで、営業さん（あるいはアテンドのお姉さん）から温度下げましょうか（笑）みたいに言われることが。。。誰が汗かきでデブや！！

さて、お便り返しです。

差出人: mai

誰に答えて欲しいですか？

メッセージ本文:
こんにちは。
このたび名古屋に戻ることになって現在マンションを探しています。
東区中区で探しているのですが不動産屋さんに徒歩5分以内じゃないと資産価値が落ちると力説されて、欲しいと思ったマンションが徒歩7，8分というところだったので購入に躊躇しています。私が今まで暮らしていた街では徒歩10分以内であればリセール問題なかったのですが、名古屋はもっとシビアということでしょうか……。
このあたり、名古屋に詳しい方にご意見いただけたら嬉しいです。
よろしくお願いします！
（ちなみに場所は中区東区の中でも桜通線沿線or東山線でさがしています。栄は避けてます）

mai様お便りありがとうございます。指名ではありませんが名古屋のお話なので回答します（他の人が良かったと言われたら泣いちゃいますが）。

名古屋では他の地域（東京なのか大阪なのかわかりませんが）と異なり、駅距離が資産価値にシビアに影響するか？というご質問と理解しました。

結論、そんなことはありません。

むしろ、名古屋の場合は駅距離の重要度は下がります！！

それはなぜか？

という前にまずはデータで見てみましょう。以下のドンピシャのデータ（記事）がありましたのでご覧ください。

参考：データで読み解く「駅近マンションの魅力」

中部圏の駅別リセールバリュー　出典：マンションデータPlusより

中部圏全体のデータですが、中部圏のマンション供給の大半は名古屋ですので、イコールと読み取って問題ないでしょう。

いかがでしょうか？明らかに首都圏、関西圏は駅距離が延びるほどリセールバリューは下がりますが、中部圏は徒歩6分が一番高くなってます（勿論、中部圏であっても駅距離とリセールバリューには相関があるのは明らかですが）。

なせかという話に戻ると、上記の記事でも触れている通り、基本的に車社会で道路網が充実している点が大きいでしょうね。

別の見方をすれば名古屋の経済を支えているのはトヨタを始めとする第二次産業の企業ですから、以下の通り、電車で通うというよりは郊外の工場に車通勤するケースが多いということですね。

参考：代表交通手段割合

代表交通手段割合　出典：交通まちづくり（名古屋市）HPより

多くの場合、駅近のマンションが選ばれるのは親の通勤に電車を使うことが理由ですから、必然的に、車通勤の名古屋では優先度が低くなります。

むしろ、駅に近すぎると、土地自体が小さくなり駐車場が機械式になったり、そもそも設置台数が少なくなるので車通勤の人には避けれてしまうのでしょう。

なので、今度、その不動産屋さんに会ったらFACTFULNESSをプレゼントしてあげましょう！（私は読んだことないけど）

とか書きつつも、その不動産屋さんの気持ちもわかります。

というのも不動産って主観的なものですから（特にマイホームは）、客観的に”推す”理由を説明できるのって、駅距離かマンション規模（戸数、面積）ぐらいしかないですから（今回は事実と異なってたけど）。

だって、「このマンションの外観かっこいいでしょ！」、「駅までの導線の雰囲気いいでしょ！」だから買いましょう！なんて言ったって説得力ないじゃないですか。実際はそういう部分は資産価値に大きく影響するんですが。

特定の物件名を上げることはしませんが、例えば、徒歩6分の大規模、商業施設一体の大手ブランドタワーマンションと、同じ最寄りの徒歩3分のカタカナデベ小規模マンション、前者の方が資産価値が高いのは感覚的にわかると思います（実例もあります）。

マンションの資産価値を決めるのは立地がほとんどとは言いつつも、結局は総合力（立地、ブランド、躯体、レガシー等々）ですので、先のデータの通り10分以内は意識しつつも、五感をフルに活用して物件探しすることをおすすめします！

個別の相談でしたらTwitterのDMでご連絡いただければお答えします。

それでは！