このんところコロナ感染者数が再度増加に転じ、専門家からは「第7波に入ったと考えられる」との見解も出てはいますが、自己リスクでの飲み会は普通に行われていますね。
もちろんタイトルは煽りでタワマンの必然性はないのですが、今回はマンション内ホームパーティー(以下ホムパ)で盛り上がる持ち込み料理について考察します。ホムパ復活
開催できない状態があまりに長くすっかり忘れてしまいましたが、6/25(土)ひさびさに近隣のホムパにお誘いいただきました。(ラウンジ・パーティールームは昨年後半くらいから密や換気に配慮しつつぼちぼち再開された感ありますが、ホムパはどうしたって密になりがちなので誘う方も誘われる側もかなり躊躇があったと思われます)
ホストさんのメッセージ:
「明日は、いつも通り持ち寄りでお願いします。メインはXXさんの釣果お待ちしています!」
「釣果」はいわゆるお約束で、サザエさんで波平さんが釣りに行くとボウズで魚屋さんで買ってくるのが基本で、逆に釣れるとネタにされるという流れですね。
波平が釣りで結果を出す激レア演出 #sazaesan pic.twitter.com/waWsSrrL6R
— ゼロ次郎 (@zerojirou) May 30, 2021
それはさておき、「いつも通り持ち寄り」? いつもどんなんだっけ、ってくらい久しぶりです。皆さんホムパに持ち寄りでって言われたらなにを持って行きますか? これ、けっこう難しい問題と感じています。
自室でホストする場合は料理をおまかせいただければ好きなようにコーディネートできるので、私の場合「料理は見た目が9割」論で映え重視でつくっています。たとえばスタートの前菜はこんな感じ(ウニ入ってるのであえて持ち寄りでない一枚を)。
持ち寄り料理の事例
いっぽう持ち寄りはメンバーによるところもあり、大規模タワーでありがちなマンション内限定であればつくっておいて切るだけ、もしくは仕上げのみ現地でというのも楽しいですね。私は以前は焼き野菜、野菜テリーヌ、低温調理ローストビーフ&鴨などを定番にしていました(簡単なので)。せっかくつくる場合、もし冬場であれば、赤ワインに鴨鍋も激しくお勧めできます(築地の宮川鶏卵店などよい肉必須)。写真にスプーン一杯の幸せも写ってます。
信濃屋、知りませんでした!
— タビー (@tubby_TW) December 29, 2021
無理やりワインつながりにすると、時節柄トンとやってませんが築地の宮川鳥鶏卵で仕入れた鴨鍋(クレソン必須)をメインに、さらに新鮮なレバーやらハツやらでコンフィとか合わせると赤めっちゃすすみます!https://t.co/SKTQMmW5KD pic.twitter.com/eJBGv1QmIy
釣果によらず、魚系であればアクアパッツァも失敗少なくいいですね。とらちゃんもエステザルグにあわせ練習中。
ではワイのバーミキュラちゃん😋
— とらちゃん (@torachan2021) June 26, 2022
ほんとは鶏肉レシピ作ろうと元気にライフ行くも、量観点で厳しく、安かった1000円の真鯛(小)のアクアパッツァに逃げる😇
当然、🍷は昨日手土産のエステザルグ葡萄栽培者組合をセレクト
飲み応えあり、舌にしっかり味が残る感じで美味し、あざあす😊 pic.twitter.com/WKDJH04pjb
ありがちながら、とくに平日だったりすると作る余裕はないことが多いので「ワインにあいそうなもの」というイメージでチーズ、ハム、ナッツやオリーブ、サラダその他デリなどをかぶらないように宣言し合ってといのもオシャレな感じですが、これはまたセンスが出るところで、良し悪しはおくとして乾き物といううケースも(まあナッツも乾き物ですが)。
殻つきウニの提案
今回は、つくる手間がなくイベント感が出て、これからの時期ソーヴィニヨン・ブランなどさっぱり系の白ワインにもあう「殻つきウニ」と、加えて「岩牡蠣」のご提案です。実は殻つきウニはお店でも食べたことがなかったのですが、6/25の回で1人1個割り当てがきました(笑)。築地場外の買い出で、たまにしか入らないと言われ思わず購入したそうです。予感がしたのか、その前の週に築地場外についてツィートしてました。
築地場外、9時までは業者さんの仕入れメインですが邪魔にならなければま大丈夫です。逆に9時過ぎるとモノが減ってきますが、かわりにまさにアクアパッツァセットとか処分価格でお安かったりもします。https://t.co/f6KxJscC6h
— タビー (@tubby_TW) June 19, 2022
ワイン、3千円以下の旨安ゾーンでお気に入りが増えるとよいですね。
もちろん、近隣のスーパー等で新鮮素材が買える場合はよいのですが、築地場外は金目鯛、牡蠣なども一般のスーパーよりかなりお安いので、お住まいの場所によりますが土曜のホムパの買い出しにはオススメです。
日曜(および水曜)はやっていないのと、14時以降はほとんどのお店が閉まってしまうので、上記ツィートでも書いたとおり業者の方の邪魔にならない範囲で土曜のはやめの時間がよろしいかと。なお、港区湾岸エリアから行きやすいので築地場外の例を書いていますが、natsuiさんのように足立市場活用など、新鮮なものが入手できればどこでも。
豊後の真鯛、漁期に入った千葉のマコガレイ、カツオ1/4、三重の生とり貝、富山の白えび、北海道のつぶ貝と磯つぶ、エソすり身。すべて足立市場の兼長さん@kanechou_adachi @adati_kanecyou にて。
— kei natsui (@kei_natsui) July 2, 2022
他には今日も素晴らしく太い魚体の千葉のスズキが入荷していました。船橋の瞬〆すずきなのかな。 pic.twitter.com/A6RdZ75W0a
さて迎えた当日、乾杯したテーブルの持ち寄り料理はこんな感じ。釣果活用(^^)のアクアパッツァとカルパッチョ風、パナのビストロなら簡単にできる上でも書いた焼き野菜などが並んでいます。写っていませんがライスコロッケなどもありました。
解体法
さて宴もすすみウニの解体ですが買ってきた女子は事前にYouTubeでお勉強していたのでレクチャーを受け見よう見まねでやってみました。Youtube、レクチャー映像はいろいろありますが、動画は時間取られるので自分では見ないんですよね。動画以外でも解体の仕方の説明ページは多くありますが、この記事もあえて見ないで書いています。用意するもの:軍手、キッチンばさみ、とげぬきorピンセット
(1)解体開始
写真の白い部分が口です。その形状からアリストテレスの提灯/ランタンとも呼ばれるとか。これをキッチンばさみでとっていきます。トゲトゲしているのと、色が手に着くので軍手必須です(ポリ手袋で破れないかは未検証)。
(2)口をはずす
はさみで口のまわりをちょきちょき切っていくと、確かにランタンっぽい形ではずれます。
(3)生殖巣を探る
口の周囲を慎重にはさみで切っていくと、5つの生殖巣(食べる部分)が見えてくるので、傷つけないよう注意してください。中受ではウニは無脊椎動物という程度で細かい話までは出ないので卵巣だと思っていましたが、雌雄異体で外見や味ともに変わりがないそうです。
(4)生殖巣を露出させる
場所がわかったら、ひたすら傷つけないよう生殖巣を露出させていきます。このくらいまでにしておきましたが、ツブツブがはっきりしていていかにも新鮮そうです。
(5)内臓をとる
黒いウロ状の内臓をピンセット/とげぬきなどでていねいにとっていきます。写真のとげぬきよりちょっと細いほうがやりやすいかも。
ちなみに中学受験的には、はさみとピンセットは支点/力点/作用点の位置が異なります。
身の回りの「てこを利用した道具」一覧表それぞれの力点・支点・作用点まとめより:
はさみ:支点が力点と作用点の間にあり、力点を視点から離せるので小さな力を大きな力に変えることができるピンセット:力点が支点と作用点の間にあり、力点と支点が近くにあるので細かい作業ができる
このくらいまで取れれば十分かと(残った細かい内臓は、あとから塩水で洗うので)。
(6)スプーンですくう
きれいにスプーンで身からはずしていきます。世間一般の殻つきウニのイメージはこの状態で直に食する感じと思いますが、このままだとトゲトゲのじゃりじゃり感や内臓の生臭さがありおいしくないので(試していませんが)次のプロセスが必須です。
めっちゃじゃりじゃりしました… もはや曖昧な記憶ですが…
— 岐阜っ子サリー (@kozukozu331) June 27, 2022
(7)3%塩水につけてすすぐ
海水と同じ濃度の塩水で内臓の残りをを洗います。内臓のぬめぬめや生臭さを除く効果もあるようなので、ここは濃度もきちんと。
ここまでいけば料理に使えるようになるのでその場でレシピ検索しましたが、塩ウニにするのがいちばん生ウニの風味が味わえるという結論に。
家庭で【うに】を楽しむ、絶品レシピ11選!(クラシル)
(8)塩振りするお皿やバット上でペーパータオルに並べ、塩を振ります。生臭さがさらに抜け、濃厚な味になります。えっ?と思うくらいの量を指の間からさらさらと。今回は贅沢にゲランドの塩。
(9)寝かせる
ラップして冷蔵庫で最低1時間以上寝かせます。長いほうがよいようですが、ホムパの場合その場で食べるのに意味があるので。写真右上がゲランドの塩。
(10)完成
表面の水分をペーパータオルでそっと除いて完成。そのままいただくもよし、何かに乗せてもよいと思いますが、写真のとおりそのまま持って行かれてあっという間になくなりました(笑)。
再現して定着そして岩牡蠣
ウニの効果を実感したところで、再現して定着する機会は、次の週末のワイン会で意外にはやくやってきました。参加者の方がウニの話を聞いて興味を持ち、場外でウニ購入(ありがとうございます!)のうえ築地のダイソーで購入。動きがはやい!ちなみに14時近くに行ったらウニを売っているのは1店舗だけだったそうです。
今回は岩牡蠣も買っていただいたのでこちらも。普通の牡蠣は築地場外で何度か買っていますが、岩牡蠣は初。そして殻が硬い。写真の「貝むき」で攻めようとするも、どこからアプローチすればよいか不明。仕方なくキッチンばさみで殻の周囲を削りつつアプローチしたところで事故発生。
ウニのつもりで右手に軍手をせず作業していたところ手元が狂いあえなく出血。おそまきながら軍手をしたところ赤く染まりました。皆さん、くれぐれも手はしっかり保護してください。長くなってきたので、結果のみ。
恒例ワイン会行ってきた オーバーチュアはうまい!ミョウバン使ってないウニは未知の味!築地で仕入れた岩牡蠣はクソデカで超おいしかった! pic.twitter.com/6Fv88hCGi9
— DJあかい (@DJakai2) July 1, 2022
そう、ウニが苦手な方もいらっしゃるかもしれませんが、それはミョウバンが苦手なだけかも。一般に販売しているウニは、形状の保持と保存のためにミョウバンが使われています(鮮度が維持できない場合にミョウバンを使うだけでミョウバン自体は苦味はないという説も)。新鮮なミョウバン不使用のウニのおいしさは本当に格別なので、是非お試しください。
三陸産と聞いたので形状からもキタムラサキウニだと思うのですが、いまがちょうど旬なようです。
生うにの旬と販売時期は?(やまうち鮮魚店)より:
三陸沿岸の天然生ウニの旬は、6月中旬〜8月初旬まで。4月後半から徐々に水揚されますが、この時期のウニは身入りが少なく一部の「初物」として市場に出回るくらいです。身入りが良く、味がのってくるのが6月からと言われています。山内鮮魚店では、この身入りが良くなった時期のウニだけを販売しております。
ミョウバンについても書かれています。
「ミョウバン」は食品添加物の一種です。主に食品の「型くずれ」を防ぐ目的で使用される場合があり、苦みを伴う味を感じるのが特徴です。天然の生うには、水揚から数日経過すると溶けてしまいます。そのため寿司店などでおおくこのミョウバンが使用される場合があります。苦みや臭みを感じる場合は、たいていこの食品添加物が使用されています。
穫れたての生ウニは、臭みもなく苦みもありません。新鮮な生ウニは、口の中で溶けていくような食感と、上品に抜けて行くウニの香りが特徴です。山内鮮魚店では、ミョウバンを一切使用しない、穫れたて剥きたてのムラサキウニだけを直送しています。
実際に解体してみると、このサイトの販売価格も高くはないと感じてしまいます。
そしてウニの最大の難点は、カニ以上に殻むきしているあいだワインが進まないこと(いや、メリットか? 笑)。通例であればボトル1本/人がノルマと言われていますが(ん、言われてない?)2回ともギリギリ届かずでした。ワイン会については別途に記事化します。
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