快適な通勤環境の確保はマンション選びの重要事項のひとつ。
コロナの影響でリモートワークが増えたり、郊外への転居者が増えたりすれば、通勤電車の混雑率が改善する。最近は通勤電車の混雑具合が改善したことを実感するのだが、今後もこのような状況が続くのか。あるいはコロナが季節性インフルエンザ並みになって、通勤ラッシュが戻ってくるのか。
国交省は毎年7月に「都市鉄道の混雑率調査結果」を公表している。21年度の調査結果が7月22日に公表されたので、過去8年間の調査結果をひも解き、コロナ前(15~19年度)とコロナ後(20~21年度)の関東エリアの混雑状況の変化を見える化してみた。
関東エリア混雑率ワースト10路線、コロナ後に大幅改善
関東エリアの路線のうち、21年度の混雑率ワースト10の路線につき、コロナ前(15~19年度)とコロナ後(20~21年度)の混雑状況の変化を可視化したのが次のグラフ。- コロナ前(15~19年度)に混雑率が約160~200%あった上位9路線は、コロナ後の20年度には約120~140%まで改善。でも、21年度になるとどの路線も数パーセント悪化した。
- コロナ前にワースト記録(199%)を継続していた東京メトロ東西線(木場→門前仲町)はコロナ後、5位まで改善。
- コロナ後のワーストは日暮里・舎人ライナー(赤土小学校前→西日暮里)。次いで武蔵野線(東浦和→南浦和)。
(参考)混雑率の目安
混雑率の各数字とそれぞれのイメージは次のとおりである(国交省「混雑度の目安」より)。- 100%:定員乗車(座席につくか、吊革につかまるか、ドア付近の柱につかまることができる)
- 150%:広げて楽に新聞を読める
- 180%:折りたたむなど無理をすれば新聞を読める
- 200%:体がふれあい相当圧迫感があるが、週刊誌程度なら何とか読める
- 250%:電車がゆれるたびに体が斜めになって身動きができず、手も動かせない
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