すまいよみです。
1階住戸には、「階下に気を遣わなくて良い」「専用庭を使用できる」メリットや、「ハザードリスク」など、様々な特徴があります。1階を好んで選ぶ人もいるかと思いますが、住戸位置はどうやって選べば良いでしょうか。
あるマンションの1階平面図です。
例えば、角住戸のHtタイプとEtタイプの住戸位置の比較。
HtタイプとEtタイプ(Ctタイプ)は、専有面積が若干異なりますが、間取りは似ています。
部屋の明るさ、開放感
私が1番に考えたい視点は、部屋の明るさ、開放感です。1階住戸は、採光面でハンデがある住環境の場合が多いですから、角住戸は大きな魅力になります。Htタイプは、全ての部屋が共用廊下に属さず、比較的明るい部屋になります。
夫婦で1番利用する空間、LDと洋室(1)が2面採光なのも大きな魅力です。
プライバシー性
1階の共用部は人の出入りが多いため、Htタイプのように、エントランスやエレベーターホールから離れた、トラフィックが1番少ない住戸位置を選びたいです。更に、ポーチがプライバシー性を高めてくれます。洋室(2)の窓の外がポーチ内なので、窓の外を住人が歩いて気配が気になることも少ないでしょう。ポーチは共用部扱いのため、自転車を泊めたり個人的なものを置くことはできませんが、戸建てライクのように住まいの質を高めてくれる仕様にもなります。
Etタイプはマンション内で人が1番通る場所です。玄関を開けるたびに、エレベーター待ちをしている住人や上層階から階段を利用して降りてくる住人、宅配業者と顔を合わせることが苦痛です。共用廊下側の部屋で通風のため窓を開けていると、就寝時など落ち着かない環境になります。一方で、Htタイプも、側面が駐車場や駐輪場に面しているため、喧騒は少なからずあると思います。
通風
周囲の建物に遮られて、高層階より風の流れが弱い1階では、できるだけ窓が多い方が良いと思います。Htタイプは、バルコニーと洋室(1)の2面窓に加え、キッチンにも窓があり、料理をする際の通風に活かせます。また、東と北の角など向きによっては、角住戸は、室内が中住戸より寒さを感じることもあるでしょう。部屋の形
Htタイプは、他の住戸タイプより、洋室(1)の柱の浸食が大きいのがデメリットです。これくらいなら許容の範囲だと思いますが、角住戸は、まれにLD空間側にまで大きく柱が浸食し、ダイニングテーブルやソファなどの配置に支障をきたすケースもあるので、注意が必要です。防犯面
両住戸とも、バルコニー側の窓以外は、セキュリティがかかった敷地内(チェーンゲート内)。バルコニー側と共用廊下側の窓には面格子と防犯用センサーが標準装備されていますが、窓が少ない中住戸、Etタイプの方が防犯面で優れているといえます。Htタイプは、側面の窓に面格子が標準、防犯カメラも窓際に設置されていることが平面図から確認できます。共用部との関連性(ゴミ置き場の臭い)
1階は共用部が多いため、共用部が近いことで生活にどんな影響が出そうか考えておく必要があります。Htタイプを選ぶ1番のデメリットは、ゴミ置場に近い位置です。特にゴミ出しの日や清掃の日は、管理人や清掃スタッフがゴミ置き場のドアを長時間開けながら出し入れするなど作業をするので、臭いが気になりそうです。大体が朝の時間のため、ゴミ出しの日の朝の時間は窓を閉めておくことで対応するしかありません。まとめ
上記を踏まえて、納得できる価格差だったら、私ならHtタイプを選びます。角住戸は1階住戸のデメリットを少なくできる明るさと開放感が魅力です。限られた住戸数しか無い希少性がありながら、中住戸と近い価格であれば積極的に選びたいです。ただし、述べてきたように、角住戸、中住戸それぞれ特有の特徴があるので、好みや優先順位、価格との兼ね合い含めて、それぞれのケースで考えてみると良いでしょう。
簡単ですが以上になります。
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