賃貸物件の半分が「おとり物件」であることを報じた日経ビジネス2016年12月12日号の記事は衝撃的であった(「おとり広告」と共生する不動産業界)。
同記事の根拠となった数字は、日経ビジネスが不動産テック会社のイタンジ社に調査依頼したもの。イタンジ(港区麻布、資本金4.2億円)は、消費者の代わりに最新の物件空き状況を仲介会社に直接確認するサービスを「ノマド」サイトで提供している。
この「ノマド 」サイトのトップページにある「おとり物件チェッカー」機能を利用することで、おとり物件を回避できる。
ただし、対象エリアは、東京都全域・神奈川東部。
以下に、具体的な手順を紹介しよう。
【もくじ】
◇【STEP1】「ノマド」にアクセス
◇ 【STEP2】気になる賃貸物件のURLを入力
◇【STEP3】判定結果が送られてくる
【STEP1】「ノマド」にアクセス
まず、ノマドにアクセスする。
【STEP2】気になる賃貸物件のURLを入力
下にスクロールしていくと、「ノマドでお部屋の空室チェック!」が出てくるので、スーモやホームズで気になる賃貸物件のURLを入力し、「チェック」を押す。今回は、ホームズに掲載されていた、新宿区内で駅徒歩5分以内、築20年以内のワンルームを5件照会してみた。
次図が開くので、メルアドとパスワードを入力し、「無料会員登録&お問い合わせ」を押す。
「送信完了」画面が表示されるので(次図)、調査結果を待つ。
【STEP3】判定結果が送られてくる
5分ほどで結果が判るとされているが、時間がかかる場合があるようだ。今回は、5件続けて照会したところ、2時間ほどで次図の判定結果が得られた(次図)。
5件のうち、2件が「紹介〇」、2件が「紹介×:お部屋が見つかりません」、1件が「募集中」。
つまり、「紹介×」となった2件がおとり物件の可能性が高いということだ。
ちなみに「募集中」の1件について、あらためてホームズのサイトで確認すると「当該物件の掲載は終了しました」と表示されていた(次図)。
タッチの差で、応募者が決まったということなのだろうか。
今回の調査では、5件のうち2件がおとり物件の可能性が高いことが分かった。
ここまでは、利用回数の制限もなく、利用料もかからない。
会員登録なども必要なく、個人情報はメルアドの提供だけで済む。
具体的に部屋の見学や入居の申し込みをする次の段階では、以下のように料金が発生する仕組みとなっている。
- お部屋見学x1回:3,240円
- お部屋見学x1回:3,240円
- 仲介手数料:32,400円
- 契約時に仲介手数料を支払う際に、お部屋見学1回分(3,240円)と入居の申し込み1回分(3,240円)はキャッシュバックされる。
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