お便り返しとなります。
差出人:2023年以降の不動産価格
誰に答えて欲しいですか?
全員
直近で政策金利の引き上げがあり住宅ローンか上がり、不動産価格が暴落するような煽りの記事をよく見かけます。
今回の金利引き上げは変動ローンには関係がなく原材料の高騰を考慮してもそんなにマンション価格の暴落はないのではないかと思うのですが知見のない浅い無責任な煽り記事が多く出てますので、プロの皆様のご意見をご教授頂きたいです。
2023年以降の不動産価格様
マンションマニアです!
お便りいただきありがとうございます!
まずは私からご回答いたしますね!
(今回政策金利の利上げはありません)
日銀の実質利上げによる住宅ローンの影響についてですがご質問者様のおっしゃる通り変動金利にすぐ影響があるものではありません。
・長期固定金利
影響があります。金利が上昇するでしょう。でもそんなこと今までも多々ありました。フラット35の金利推移を調べていただければ一目瞭然です。
旧団信か機構団信加入かで差はありますけども金利2%台、金利3%台だったのもそんなに昔の話ではありません。
・変動金利(超短期固定金利含む)
今回の件で急激に上昇することは考えにくいです。給与が上昇してきたりと景気が良くなってきたら上昇するでしょうけども今すぐ変動金利が上昇するほど景気が良いとは思えません。実際問題20年以上ほとんど動きがないですし金融機関の優遇金利争いも激しいですからね。
イメージとしては万札を振りかざしてタクシーを止めたりアッシーくん、メッシーくん、ミツグくんが復活してきたら変動金利も大幅上昇する可能性が高いと。バブルと言われるくらい好景気にならない限り変動金利が4%、6%、8%に上がることは考えにくいのです。
となれば今回の件で直接的に不動産価格に影響してくる可能性が高いのは「長期固定金利で家を買う人が多い街」ですね。(一概には言えませんがフラット35のほうがローンが通りやすい←多く借りれるという意味ではないです)
少なくとも私が記事化する首都圏では多くの方が変動金利でしょう。とくに資産性を気にする方が多いマンションとなれば余計に。今回の件を理由にマンション価格が下がるというのは考えにくいです。とはいえ「金利が上がる~」なんて噂を聞けば気持ち的に買いにくくなるわけで「あれ?変動金利上がらなくない?」と気がつくまでは様子見の人も一定数は出てくることでしょう。
それよりかは2024年問題のほうが影響大きいと思いますよ。
コロナ渦の住宅需要先食いの後で在庫が増えるであろうとなれば2022年よりかは買いやすくなるエリアも多いかな?と。だからと言って安く売りだしてくれるわけではないですから今より数割安く買うのは難しいでしょうね…近郊・郊外の天井感はありますが天井についてから横ばいの可能性だって十二分にあるわけです。さらに新築マンションの供給戸数も伸びないわけで買い手市場というほどにはならないと思いますよ。
そもそも0.数パーセント金利が上昇するくらいで支払いきつくなるような資金計画自体がダメダメですから…そんなに騒ぐほどのことではないと考えています。
予算が伸びにくい街ほどリスクが大きいですから2023年は今まで以上に予算が伸びやすいエリアで買っておくことをおすすめする一年になりそうです。
参考になれば幸いでございます。
引き続きよろしくお願いいたします。
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いつも拝読しています。
ご説明の「予算が伸びにくい街」、「予算が伸びやすいエリア」が難解でした。
前者はたとえば郊外バス便地区、後者は都心駅近地域、というイメージでよろしいでしょうか?
マンションマニアマニア様
マンションマニアです!コメントいただきありがとうございます!
同じ駅だとしてもここは安心できそうだけどここは厳しいだろうなぁ~と感じることも多いためご希望エリアを教えていただいたほうが私なりのアドバイスが可能です。(個別にご相談ください)
一概には言えないのですが買える価格に抑えるために専有面積調整をしている新築マンションがありその周りの中古がその新築よりだいぶ安いところは要注意されたほうがよろしいかと思います。
引き続きよろしくお願いいたします。
世界中の中央銀行が利上げを行う中、最後まで頑なに緩和を続けてきた日銀が政策を調整せざるを得なくなったことの意味合いは小さくないのかなと思います。ローンの支払い額自体はそこまで変わらないのでしょうが、不動産市場全体がピークアウトするきっかけのような印象を持ちました。