NHKあさイチが週間文集に突撃取材、その質問が僕の中で結構響きました。
あさイチ はに丸くんが週刊文春に突撃で大暴れ「センテンススプリングはここですか?」 #あさイチ
一個人的には、健全なジャーナリズム精神というのをあまり信じていません。
私はジャーナリストではなく単なる湾岸の妖精ですけど、住宅をブログの題材にすると決めて書き続けた結果、住宅業界との距離感と、書けることの範囲についてここ数年、相当悩んできました。
今回のお話を単純にするために、消費者と業界をスライドの端っこに置いてみます。 消費者と業界は利害対立の関係にあります。
もちろん事は単純ではなく、利害対立だけの関係だけではありません。マンション化することによって地域のバリューアップや防災向上、利便施設誘致などで周辺の人達巻き込んで良くなることもあることは承知しております。まぁすべて差っ引いて、「業界は高く売りたい・消費者は安く売りたい」、この1点において完全に対立関係にあるのです。
さて、私を含め大多数の人は消費者側であります。しかし、外から眺めていても結局は通り一遍等のことしか書けず、情報の価値はそこまでありません。インサイドに入っていかないと、物事を捉えて精度と価値の高い情報を作り出すことはできないのです。
住宅と車の2つの業界は、消費者が直接購入する最大の買い物ですが、商品が高額な故に、情報量は業界に近づけば近づくほど多くなります。ただし、それに比例して書けないことも増えていくのです。
先ほどの図に、2つの線を引いてみました。
一つ目の線が、「情報量/質」でして、先程述べたように業界側が完全に握っています。業界が保持し、また発信する情報量は莫大なものがある一方で、消費者がそのままで持ち得る情報は少なく、希少性に欠けるものがほとんどです。業界にある程度近づかないと、質が高い大量の情報に触れる事はできません。
もう一つの線が「仕事/儲け」でして、単純に提灯/御用ナンチャラになれば、儲かるということです。当たり前ですが、消費者はお金を出す事に渋く、業界はお金を出してそれ以上のリターン、宣伝効果が得られるなら喜んで出すわけでして、誰もが理解できる理屈かと思います。
この関係は住宅業界だけでなく、先ほど挙げた自動車業界も顕著です。モータージャーナリズムというのは長らく、、、例えば、故徳◯寺先生の著作は、特定の会社に贔屓と厳しい目が混在していたのは有名な話です。
私も、こうしたブログを長くやっていれば、新築・中古問わずいろいろな繋がりができて、得られる情報の幅は広がるのですが、書ける範囲も狭まってきている気がします。最終的には、業界の中に入ってしまうというのも選択肢としてアリだとは思うのですが、できれば私の立ち位置は消費者側のままで、より情報を取得できて書ける範囲もこれ以上狭めないようにするためにはどうすれば・・・と考えている今日この頃です。すいません、こちらが2016年のらえもんスムログ最後のエントリになりますけど、まとまってなくて。
マンションマニア先生は精力的な活動の結果、プロ化され絶賛ご活躍中でありますし、立ち位置も絶妙なところを見つけられました。まさにネット新時代の評論家として、今後評価は高まる一方でしょう。
私もまた上図を頭の中に常に持ちつつも来年はいままでと少し変わった活動ができるかな、そう考えております。もう少し具体的なお話ができるようになれば告知させていただきます。
それでは良いお年を、来年もよろしくお願いいたします。
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