すまいよみです。
以下のイシューについて考えてみました。
「同じフロアの中住戸と角住戸、リセールが良いのはどちらか」
私の結論としては、
「専有面積を加味した上で、グロスの価格が許容されるのであれば、坪単価が割安な住戸」
としました。
主な視点は以下です。
・条件と坪単価は相応か
・グロス価格での検討しやすさ、広さ
まず、条件と坪単価の違いが相応でしょうか。
一般的には中住戸よりも角住戸の方が条件は良いはずですが、角住戸でも、窓が少ないなど中住戸と条件が変わらない場合や、間取り(居住性)が極端に悪かったり、北側の大通りに面していて住環境が悪い場合もあります。
普通に条件が良く、同程度の専有面積であれば、角住戸の方が坪単価は高くなります。売出しによってまちまちですが、例えば「南向き中住戸」と「南東角住戸」では、5%~10%程度の差と捉えておけば良いと思います。
ケースによって、その差が少なければ角住戸、逆に大きいと判断すれば中住戸を選ぶべきなのですが、よく確認すべきは、グロス価格と専有面積です。
専有面積で角住戸と中住戸で坪単価が変わらない、また逆転するケースがあります。新築と中古で異なりますが、専有面積によるコスト構造や、エリアや物件によってグロス価格での検討具合に差が生じてしまうからです。
例えば
南東角、78㎡、6,140万円(坪単価260万円)
南、70㎡、5,510万円(坪単価260万円)
価格は角住戸の方が高いですが、坪単価は同じです。
周辺エリアや検討している物件の状況と比較してどうでしょうか。
過去1年の周辺マンションのおよその成約平均が以下とします。
平均76.5㎡、6,073万円(坪単価262万円)
エリア特性上、広めの住戸が購入されていることがわかります。それと、6千万円を超えて検討されやすいこともわかります(似せてはいますが実際とは異なります)。
このケースで言えば、6千万円前半ならグロス価格の大小をそれほど気にすることが無く、それよりも、将来、売却する際、角住戸のメリット、広さと坪単価が見られやすいと思うので、私なら角住戸の妥当な坪単価が270万円前後と判断して角住戸を選びます。
買う側からすれば誰もが良い条件の住戸を選びたいはず。でも高いのはわかっています。あとは実際に買えるか、何で判断するかでしょう。
近隣の状況は、購入する際、売主や仲介業者に確認してみましょう。また、「成約価格を基にした不動産取引情報提供サイト REINS Market Information」で検索して調べれば、一般の人でもある程度の傾向はつかめます。
問題点を少し外れますが、リセールを抜きにして永住前提で選ぶ際は、納得性が高い「購入予算」と「安物買いの銭失い」にならないことが大事です。
私なら、迷ったら条件が良く高い方を選びます。数百万円程度の差(ローンを組めば月々になおして数千円~1、2万円程度)なら、暮らし始めれば何とかなってしまいますが、1度諦めた住環境の良さ、条件の良さは取り返しが付かないので、大きな後悔が残りがちです(参考記事:すまいよみブログへ、マンション購入を公開しないために予算を明確にしておく!。
簡単ですが、以上になります。ケースによって事情は異なりますが、参考になれば幸いです。
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角住戸って、中住戸と比べると廊下の長さが長くなりがちなんですよね。
二面が窓になる角部屋は基本的にリビングになります。一方、玄関はリビングから一番遠い側の角にあることが多いです。そのため、玄関からリビングに至るまでの通路を占有部分の真ん中に貫通させなければならず、曲がりくねった長い廊下が必要になって、その分だけ各部屋に割り当てられる面積が減ります。
一方、中住戸は廊下が短くシンプルな作りにできます。
そのため、住みやすさは単純に坪単価では測りきれないのではないでしょうか?
コメントありがとうございます。
おっしゃる通りですね!
ですので、この記事のイシューを
「同じフロアの中住戸と角住戸、リセールが良いのはどちらか」
にして書いてみました。