こんにちは。DSアキです。
今月21日、不動産経済研究所から発表された2022年の新築分譲マンション市場動向によると、首都圏の新築マンション平均価格は、前年比0.4%超えの1戸あたり6,288 万円でした。
新築マンション価格は下がることはなく、未だマンション価格の高止まりが続く状況となっています。
ですが、昨年末あたりから、「今が頂点」「そろそろ下がるかも」といった声を耳にする機会が増えてきたと感じています。
混沌としてきた状況下で、マンション選びに迷う方も増えているのではないでしょうか…?
そこで今回は、過去から現在までのマンション価格推移データをお見せするとともに、「無理のない・損をしない」という視点からマンション購入を考えてみました。
マンションを探し始めたものの、高すぎると感じている方に読んでいただけますと幸いでございますm(__)m
まず、東京23区のマンションを対象に、分譲年別に新築マンション㎡単価をまとめたグラフが下記です。
2008年のリーマンショック、2011年の東日本大震災といった情勢の変化による上下はあるものの、全体でみるとマンション価格は右肩上がりで上昇し続けています。
そのため、将来においても東京23区内のマンションが何割も値下がる・暴落するといった可能性は低いといえるでしょう。
ですが、過去20年の間で今が一番過熱感のある状態であることは見て取れます。
つづいて、東京23区のマンションを対象に、分譲年別に現在の値上がり率をまとめたグラフになります。
グラフを見ると、2007~2008年が谷底のようになっています。
2007~2008年に企画販売されたマンションは、リーマンショック前の不動産バブルにより価格が高騰していました。
購入価格が高かった時期のマンションは、当然ながら値上がり率が低くなります。
このように、購入時期によって値上がり率には大きな差がつき、売却時には数千万円もの差が生まれる場合もあります。
そして、購入価格が高ければ高いほどに、その差は大きくなります。
下記のグラフは、東京23区で2010年以降に分譲されたマンションを価格帯別に集計、中古値上がり率をまとめたものです。
購入時期・価格帯別に、新築で買ったマンションを今売却した場合に、どの程度儲かるかを示しています。
例えば、5,000万円で購入したマンションが30%値上がりした場合、売却額は6,500万円で1,500万円の利益となります。
価格帯別の推移を見ると、同じ分譲年に買ったマンションであっても、高価格帯のマンションほど値上がり率が高くなっていることが分かります。
価格が高いほどに利益が大きくなるのはデータを見ても明らかです。
しかし、一点注意しておきたいのが、購入タイミングや立地選定がうまくいった場合のみ大きな利益を得られるという点です。
長期的に見て、東京23区のマンション価格が上がり続けるとしても、購入と売却のタイミングによっては損をしてしまう可能性もあります。
続いてはさらに詳しいデータとして、東京23区別の新築マンション販売価格推移(70㎡換算)を一覧化しました。(データ元:住まいサーフィン)
全てのエリアで販売価格は上昇していますが、価格が上がった時期や上昇幅はエリアによって様々であることが分かります。
23区別の一覧で見ても、購入時期や立地選定により大きな価格差が生まれることを感じていただけると思います。
最後に、東京23区・分譲年別に、現在の中古マンション価格相場(70㎡換算)を並べてみました。(データ元:住まいサーフィン)
ほとんどのエリアで、築20年以上の物件であっても購入時より値上がりしています。
ですが、中古マンションであれば今も5,000万円前後で購入することができるエリアが残っています。
主に東京23区の東側が中心となりますが、葛飾区や江戸川区では大規模な再開発が進行中で生活利便性向上が期待できる地区もあります。
マンション価格が高騰している現在、思い切って予算を伸ばす方も多いです。
しかし、「マンションが高いから、予算を伸ばすしかない」と覚悟を決めてしまうのは、少々危険ではないかと感じています。
もちろん、年収の高い方や、資産のある方は、予算をめいっぱいまで引っ張って購入しても問題ないかと思います!
ですが、無理をして購入した場合には、思うように貯蓄もできず、いざというときに売却できないといった状態に陥ってしまう可能性もあります。
住宅ローン金利が上がる可能性はないとも言い切れない状況ですので、返済シミュレーションを行い、無理のない予算で購入するのも一つの選択肢といえるのではないでしょうか。
それでは、今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
次回もよろしくお願いいたしますm(__)m
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