一族や友人からマンション購入にあたっての相談を受けることが最近多くて、コンサルティングフィーの請求書を出そうと思ったことが何度かある(笑)のですが、その中でも一番多いのが、「モデルルームに行って、とても気に入って購入を決断したが、後からインターネットでの評判を見たり、親族の反対を受けて、これでいいのかと不安になってきた」というものです。
親族の反対についてはまた別のところで話す機会があれば話すとして、今回はインターネットの評判で購入意欲が弱った話についてです。
「インターネットの評判」といって参照されるサイトといえば十中八九このサイトなわけです。
さて、このマンションコミュニティというサイトを見て購入意欲が揺らいでしまうという現象がなぜ起こってしまうのか。
今回はそれについて話していきたいと思います。
マンションコミュニティの物件スレッドを見ていると、「高い」「仕様がしょぼい」「周辺環境が悪い」といったネガティブな書き込みがポジティブな書き込みの体感でいうと倍以上あるというのが個人的な実感です。(大規模物件の場合、より顕著です)
家を買うことは大きな決断なわけです。しかも基本的には孤独に決めなきゃいけないわけです。一次取得(最初の購入)であればなおさら不安でしょう。本当なら「掲示板なんて見るな」とアドバイスしたいところですが(笑)それは言いません。なぜなら、このブログがマンションコミュニティ運営だから…ではもちろんなく、人っていうのは禁止されると余計にやりたくなってしまうものだからです。浦島太郎だって開けるなと言われなければ玉手箱を開けなかったかもしれません。パンドラも禁止されなければ災いの箱を開けなかったかもしれません。じゃあDJあかいはそういう相談をされたときにどういうアドバイスをするのか?
ところで話は変わりますが、新築マンションのモデルルーム来訪者のうちどれくらいが成約まで至るか、ご存知でしょうか。
一般的には来訪者の1割が成約まで至るとされています。
ここ数年の傾向では、通常の物件はモデルルーム来場者の10%程度が契約にまで至り、人気物件では20%程度に上がる。(AERA 2010/05/17号)
そうすると、マンションコミュニティの物件スレッドに来訪者が書き込んでいると仮定すると、9割は買わない人なわけです。
(実際は来場してない人もいるでしょうから、実際買わない人の割合はもっと多いかもしれません)
多数か少数かでいえば買わない人の方が多いわけですから、買わない人たちが自分の行動を正当化するためにネガティブな発言が増えていきます。
(自分がとった行動を正当化するのは自然なことです。そう考えることで心の平安を得るのですから)
購入しようと思った人が掲示板を見ると、「買おうとしているのは自分だけなのではないか?」「営業に騙されたんじゃないか?」「こんなに気づいてないネックがあったのか」とどんどん不安になっていきます。
でも、のちに「お宝物件」としてもてはやされるような物件もリアルタイムでポジティブな意見が優勢になっていたことは私の知る限りありません。
むしろ本当のお宝物件、お買い得物件であれば、ライバルを減らすために、購入検討者が積極的にネガティブ情報をばらまくことだってあるでしょう。
それはまさに次のような状況といえるでしょう。
掲示板は掲示板。匿名さんは匿名さん。あなたはあなたなわけです。
買わない(かもしれない)人の意見に心を惑わされるのではなく、自己との対話、あるいは伴侶との対話に焦点を絞って、それでOKならOKじゃないかと思います。
「ひき返せ!」「ひき返したほうが いいぞ!」の合唱に負けず、孤独に耐えて突き進んだ先でなければ、得られないものもあるでしょうから。
学びがある。
なかなか禅問答のようですね。
色々な方がいらっしゃいますね。
どういう方が何の意味があってネガティブ発言しているのか・・・意味がわかりません。
マンコミの歩き方を読んで少し憤りがおさまりました。有難うございます。
少しでもプラスになったなら、書き手としてこれほどうれしいことはありません。
たしかに。JRの駅から徒歩15分、共用施設も充実してるけど、完売までかなり月日がかかりました。私は周辺で売り出しているマンションより断然こちらのほうがいいと思ったけど、掲示板の評判の悪いこと悪いこと。
いいと思ったの自分だけかな?って思いましたがここみて成る程と思いました
ドラクエの挿絵の演出はいいですね。