こんにちは、やまちゃんです。先日、近所のマンション情報をネットで見てる時、子供に「お父さんさ、お金ないからタワマン買えないんだ、えーん、えん」って泣いたフリしてたら、上の娘が「こないだ キッザニア行ってお金稼いできたから、タワマン買ってあげるよ!」と慰めてくれました。
なんか、ごめん。
(ちなみに、肉まんか何かだと思ってるっぽい)
差出人:恐縮してます
いつも興味深く拝見してます。
みなさまの記事を拝見すると、世帯年収がかなり高めの方々が多いなとの印象です。
マンマニさまや他のメンバーさまがリアルに関わる一時取得者の方の世帯年収も1,500万〜2,000万がボリュームゾーンなのでしょうか?
日本全国での世帯年収の中央値は当然もっと下がるはずですが、都内にて検討されてる方のボリュームゾーンは上記なのでしょうか?
金融資産や支援の有無など人によりけりだとおもいますが、肌感覚的な世帯年収のボリュームゾーン差し支えない程度で教えてもらえないでしょうか。
宜しくお願い致します。
ご質問ありがとうございます。
まず最初に、全然恐縮されなくて大丈夫です!
実は、今回いただいたような内容はわりと定期的に頂いてまして、読者の皆さまも気にはなっているようには感じます。
たまたま、質問を頂く前から集計をとって記事化しようと数字をまとめていたタイミングでメールを頂きましたので、肌感覚ではなく数字で回答いたします。
(備考:昨年9月にマン点さんが書いて下さった記事もご紹介します)
さて結論から申しますと、世間一般と比較すれば相談いただく読者様の世帯年収は高いです。
今回集計したデータは以下の条件としました。
- 2023年1月~8月までのスムログへの相談者が対象
- 相談がブログ記事に取り上げられても/取り上げられなくてもカウント
- 「世帯構成」が分かるもののみ抽出(分からないものは除外)
- 年収や金融資産は言及あるもののみ集計
- 検討エリアは言及あるもののみ集計(複数エリア記載の場合はそれぞれ1カウント)
年収などアウトプットの数字は一部丸めています。
なお、「支援の有無」というのは親からの援助かと思いますが、相談文に書いている方はおられるものの、かなり少ないため今回データの集計対象にはしませんでした。
それでは、参ります!
検討エリア
スムログは首都圏の読者様が多いこともありまして、「検討エリア」も首都圏に偏っており全体の9割を占めます。今回1人あたりの複数回答もカウントされていますが結果に大差はありません。相談いただく内容のほぼ大部分を占めるのが「資産価値」ベースでの物件選びでして、そのため自然と都市圏、というか都心エリア物件の相談が多くなります。物件のグロスも高くなりがちです。
商圏の大きさだけで言うと、大阪府や愛知県がもっとシェアがあっても良さそうですが、消費者側が何を最重要視しているかの表れなのかも知れません。また首都圏がいわゆる「超大規模物件」が多いことも大きな要因の1つだと考えています。
世帯年収
次に、恐縮してます様の気になっておられる「世帯年収」です。仰るような「一次取得者」かどうかは、今回の集計では情報として持っていませんが、世帯年収は「1,500万〜2,000万がボリュームゾーン」よりも少し低くなり、「1,000~1,500万円」が最多でほぼ半数となります。なお、中央値は1,200万円、平均値は1,540万円でした。
典型的には「夫婦共働き、ふたりとも正社員、世帯年収1,200万円」みたいなケースがやはり多いです。
2番目のボリュームゾーンが1,500万円~2,000万円、2,000~3,000万円の層ですね。合わせて30%を占めます。いやぁ、すごいですねぇ。。(細い目)
一方で、世帯年収1,000万円未満は約15%となり少数派となります。誤解しないで頂きたいのは、「世帯年収1,000万円ないとマンション買えないんじゃねーか?」などと思われる必要など全くなく、前述のように「検討エリア」が首都圏に偏っているために検討者の年収も必然的に高くなっているという関係はあるかと思います。
なお首都圏の平均世帯年収は、おととし発表の総務省 家計構造調査(2019年)の資料によりますと、東京都 629万円を筆頭に神奈川県615万円、千葉県595万円、埼玉県587万円となっています。(個人の平均年収ではなく、世帯の平均年収です。調査は5年おきのためこの資料が最新です。)
男女別年収
ついでに、年収を男女別に出してみました。ご相談では世帯年収のみ書いてあることも多く、ここでは男女別に明記されているもののみ抽出したため、データ総数は世帯年収のものより少なくなっています。
男性は600~800万がトップボリュームで、1,000万円以上は全体の約1/3を占めます。中央値は850万円、平均値は920万円でした。
女性は600万円未満が約半数、1000万円以上は全体の約15%でした。中央値は560万円、平均値は620万円でした。
中には、20代の若さで年収1400~1500万あるような強者もいらっしゃいます。いったい何食ったらそんなに稼げるのかこっそり教えて欲しいところです。
金融資産
次に金融資産に参ります。1,000万円未満で25%、1,000~2,000万円で25%で、占めて半数ですね。
残り半数はそれ以上の資産をお持ちで、億超えの方もいらっしゃいます。いやぁ、すごいですねぇ。。(遠い目)
中央値は2,000万円、平均値は2,690万円でした。
中央値ベースで世帯年収1,200万円、金融資産が2,000万というのは、だいたい相談を見てもそんなところです。これだけの資産を作るのは大変なことだと思いますが、皆さま住宅購入を検討されているからか資産作りにも堅実な印象を受けています。
世帯年収1,200万円に対して年収倍率6~7倍のローンとしますと、自己資金入れてグロス8,000~9,000万くらいの予算感でしょうか。手元に2,000万あっても手付金+諸費用で半分は飛びますね。まぁ~でも実際その金額を買うとなると普通はビビるでしょうし、ほどほどにですね。。
なお、首都圏の金融資産の世帯平均については、先の総務省資料によりますと、神奈川県1,607万円、千葉県1,433万円、東京都1,420万円、埼玉県1,370万円となっています。年収にせよ資産額にせよ、平均値というのはどうしても上の人が吊り上げてしまいますので、あまり当てにはならんですが、一応参考ということで。
年代
こちらも男女別に出しました。男性の方がデータ数が多いのは、独身で購入しようとしている方は男性の方が多いということですね。トップボリュームが30代で過半数を占めるのは想定通りでしたが、個人的に驚いたのは、20代が男女とも20%を超えており、40代にざっくりダブルスコアを付けていることです。
これはTwitterを使い慣れた方、スムログブロガーをフォローしている読者が多い、つまりは必然的にSNSネイティブである20代が多くなった、ということだと解釈しています。
実際、外部からスムログへの流入経路は、検索エンジン、ブラウザのお気に入り登録に次いで、SNS流入が第3位となっています。マンマニ師匠のツイートから来ました!みたいな感じですね。
世帯構成
どういう分け方が良いか悩んだのですが、シンプルにしました。「親+子供」は、全体の約半数を占めます。これはシングル親も含んだ数字となります。次に夫婦のみ世帯が40%、夫婦でバリバリ稼ぐパワーカップルがやはり多いですね。
夫婦のみ世帯が多いのは、20代が多いことも1つの要因としてありそうです。
子供の数
上のグラフで「親+子供」の世帯のみを対象に子供が何人いるかを集計しました。子供1人の世帯が全体の3/4を占めます。「将来、◯人欲しい」といった記述も多く、子供を予定している、または子供に弟/妹を作ってあげたいという方は多いようです。
お子さんを希望される方には、万事うまくいくことを願っております。
今回調査のアウトプットは以上となります。
相談は気軽にお寄せください
さて、恐縮してます様は「自分は年収そんなに無いから気が引けるわ~」みたいなお気持ちがあるから、このハンドルネームを選ばれたのだと推測しています。運営側からスムログ全読者にお伝えしたいのは、ぜんぜん、まったく、100パーセント気にしなくて大丈夫です。属性関わらず、お気軽にご相談ください。
予算を抑えたマンション選びをしたい読者の方にも参考になって良いかなと思います。むしろ取り上げられやすいかも知れません。そもそも匿名ですし遠慮する必要ないですよ。
スムログでも定期的に以下のような記事が上がってきます。記事タイトルを読んで、誰が書いたかぱっと分かる方は、立派なスムログマニアです(笑)
- 業界歴19年不動産屋が教える!!東京予算6000万円マンション探しの考え方
- お便り返し その817「29歳単身 手取り20万円 購入できる物件はあるのでしょうか?」
- 予算5000万円 東京でマンションが購入できるのか!?
- ミルキー並木の夢にむかって頑張る日記シリーズ
- 2500万円前後のおすすめ中古マンション 2023年7月編
家を買いたい人は常にいるわけで、その手助けになる情報を多く流通させたいと思っています。今後とも、できる限り読者の皆さまに楽しんで頂ける情報プラットフォームを目指して参りますので、皆さまもぜひ相談を通じて「コンテンツの種」を撒いてやってください!
おしまい。