マンション価格が高騰して買い時が分からない方が大変多くいらっしゃいます。
メディアで発信している方も来年以降暴落と言っている方もいらっしゃいますし、購入検討者様にとって人生を左右するマンション購入に二の足を踏んでしまうことは当然だと思います。
それでは2024年のマンション価格がどの様になるのかお話していきます。
マンション価格の形成
新築マンション:原価(土地値、建築費、広告費等)+利益
中古マンション:新築含む周辺取引事例によって値付け
となります。
周辺相場400万円のエリアに坪700万円の新築の供給が決定された場合、周辺相場もそれに応じて坪600万円になることが一般的です。
最近の事例で言うと、グランドシティタワー月島(徒歩5分)の価格発表後、キャピタルゲートプレイス(駅直結)とミッドタワーグランド(徒歩2分)の価格上昇が起こりました。
新築マンションも中古マンションも原価高騰により価格上昇を起こすということになります。
晴海フラッグの抽選に落ちた方は、パークタワー晴海など周辺物件の検討を始めるため新築と中古の価格に相関性が生まれます。
建築コストについて
ご存じの方も多いと思いますが、
・ロシア、ウクライナの戦争
・エネルギー価格の高騰
など世界情勢受けて建築資材単価が高騰しております。
2015年から2023年現在まで30%程度の急騰となり、新築マンション価格への影響はかなり大きいと言えます。
国土交通省によると職人単価についても2023年現在2012年対比で65.5%も上昇しておりこちらも原価上昇に大変大きな影響を与えております。
更に「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律案」の建築業界への猶予期間が終了し2024年には法定労働時間外を超える賃金増額率が25%から50%に上昇するため更なる原価の値上げ要因となります。
エリアによる違い
東京カンテイのデータが分かりやすいので引用させて頂きます。
こちらは築10年の物件の新築時の価格に対しての値上がりを表しております。
首都圏の平均値上がり率が132.5%に対して六本木一丁目駅は251.6%と驚異的な値上がりとなっている反面、皇居から離れるほど値上がり率は下がり新築時価格を下回る物件も存在することが分かります。
いかにエリアが大事かを良く表しております。
まとめ
・来年以降の新築価格が決定している
・建築原価高騰が避けられない
ことを考えると来年以降値下がりする理由はなさそうです。
・変動金利の上昇
・経済ショックや転変事変
による値下がりの可能性はあるものの、金利について日銀植田総裁は当面、変動金利の元となる政策金利を上げる意向は無いと示しております。
日米金利差が来年マイルドになるとコスト高によるインフレが少し収まり、賃金上昇と需要けん引型のインフレに転換する可能性はありそうなると変動金利が上がる可能性はあります。
ただ、国民の生活が豊かになっている段階なので変動金利の上昇はそこまで問題にならないでしょう。
あくまで私の見解になりますが、値下がりの理由が無い以上、極力早くマンションを購入されることをオススメ致します。
皆様のマンション探しがうまくいくことを心よりお祈りしております。
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