物件を探しているとやたら『パーク〇〇』が多くて混乱する方が多いと思います。
知名度が一番高いシリーズは『プラウド』というのは結構有名ですが野村不動産がディベロッパーと分かる方は少ないと思います。
皆さんの疑問を解消するため今回はマンションブランドについてのお話させて頂きます。
マンション購入における資産性を決める要素としてマンションブランドは重要です。
つまり、マンションを購入する際の考え方としてエリアが若干劣っていてもマンションブランドでトータルの資産性をある程度補完することができるということです。
読者の皆さんは是非マンション購入の際にご参考にしてみて下さい。
三井不動産
最初にご紹介するのは不動産デベロッパーの王者、三井不動産です。最高級ブランドであるパークマンションをはじめ、規模やコンセプトに応じた多数のブランドを展開しており、ラインナップがとても充実しているのが特徴です。
アースカラーを基調とした物件が多く上品で街並みに馴染んだマンションが多く、住む方の所有感を満たします。
最近はホシノアーキテクツがデザインを手掛けるケースが多く、国際競争力の高い物件が多いのも特徴と言えます。
・パークマンション(例:パークマンション三田綱町ザフォレスト)
こちらのブランドは立地が超一等である事はマストでそこから共用部は最高級の仕様、お部屋自体もゆとりのある間取りが備わっている、つまり日本最高峰のマンションです。
過去には最高価格55億円の住戸があるパークマンション六本木檜町は三井不動産の会員サイトのみにしか出品されていないのにも関わらず完売致しました。
我々のような一般人には手が出せない雲の上のマンションと言えます。
・パークコート(例:パークコート麻布十番ザタワー)
こちらは一等地に立地した邸宅をコンセプトとした高級マンションです。
依然高価ではありますが一応、一般人が購入を検討できる中では最高級ブランドとなります。
パークコート青山ザタワーの曲線を用いた外観設計は非常に美しく、通りかかった際は思わず足を止めて眺めてしまうほどです。
・パークホームズ(例:パークホームズ豊洲ザレジデンス)
三井不動産の標準ブランドです。
標準と言いましたがあくまでも三井不動産ブランドの中で標準であってブランドマンション全体としては抜群のクオリティを誇ります。
過去の事例ですがパークホームズ南麻布ザレジデンスは土地が定期借地権だったこともあり新築時坪単価が350万円程度で思わず「安っ」と言ってしまったのを今でもよく覚えています。
東日本大震災直後でしかありえなかった奇跡の値段ですね。
・パークシティ(例:パークシティ大崎ザタワー)
大規模開発により建設された場合に名付けられるマンションブランドです。
アーバンドックパークシティ豊洲が有名で、パークシティはこの物件のためのブランドと言っても過言ではない程のマンションです。
ららぽーと豊洲が直結いるのが特徴で、棟によっては地下駐車場から直接物件に入る事が出来ます。
・パークリュクス(例:パークリュクス白金高輪)
都市型の小規模マンションブランドです。
基本的に単身者やDINKS世帯向けのマンションとなります。
お部屋自体も小さめの間取りが中心で1人暮らしや2人暮らしの方であまり広い部屋が必要ない方に最適とも言えます。
・パークタワー(例:パークタワーグランスカイ)
タワーマンションの三井不動産における一般グレードがこちらになります。
パークコートでタワーの場合はパークコート〇〇タワーとなり、パークタワーより上のグレードという扱いになります。
代表的なマンションとして青山パークタワーは渋谷と表参道の間に建っており、これからはヴィンテージマンションとして高い人気を維持すると思います。
住友不動産
続きましては住友不動産のマンションブランドです。こちらも説明不要の最大手デベロッパーの一つです。
最高級低層ブランドはグランドヒルズというブランド名で、他にはシティシリーズをラインナップしております。
独自の販売形式を取っており、ペントハウス等は相場が安い時期には市場に出さず、相場が高くなってから販売するという独自の販売方法を取っております。
余談ですが、ハイ・グレードマンションを主としたデベロッパーの一つであるゴールドクレストも同様の手法だったりします。
また、住宅部であるラ・トゥールとオフィスのグランドタワーを同じ建物内に作り低層階をオフィス、高層階を住戸とする開発が特徴的でこちらも一棟すべて住友不動産が所有し、貸主となるスタイルです。
以上の事から住友不動産は日本最大の地主であるとも言えますね。
2023年には月島、東池袋にグランドシティタワーというグランドヒルズのタワー版が発表され更に細分化することになりました。
それではブランドラインナップを細かく見て行きましょう。
・グランドヒルズ(例:グランドヒルズ元麻布)
三井不動産のパークマンションと同格に当たる超一等地に立地した低層住宅シリーズです。
・シティハウス(例:シティハウス広尾南)
こちらは一等立地の低層シリーズとなります。
・シティテラス(例:シティテラス東陽町)
準都市型立地の低層シリーズ。
・シティタワー(例:シティタワーズ豊洲ザツイン)
都市部にあるタワーマンションのシリーズです。
シティタワーズには各住戸にトランクルームが付いていてとても便利です。
また、多くのシティタワーの共用部にカラオケルームがあるのも特徴です。
ワールドシティタワーズはシリーズの集大成として船着き場やバーベキュー場、プールと都内最高峰に充実した共用部を誇ります。
ガラスカーテンウォールの黒っぽい外観は一目で住友の物件と分かるような設計でブランドイメージもまさに強烈の一言です。
以上をまとめますと、住宅の最高峰はラ・トゥールであり住友不動産が所有者で「販売は致しません」というスタンスです。これも分かりやすくて素敵なフィロソフィーと言えます。
三菱地所
三菱グループの中核企業の一つであり、不動産デベロッパーとしては先程紹介した三井不動産、住友不動産と並ぶ大企業です。藤和不動産を吸収合併した際に藤和不動産が持つベリスタブランドとブランド統合し、ザ・パークハウスとしての展開が始まりました。
ブランドのラインナップの最上位にザ・パークハウスグラン、一般ブランドは長谷工コーポレーションと協業でザ・パークハウスオイコスを展開しております。
・ザ・パークハウスグラン(例:ザ・パークハウスグラン千鳥ヶ淵)
こちらは超一等立地の低層シリーズです。
ザ・パークハウスグラン南青山高樹町が工事不良により販売中止になった経緯がある事は今でも記憶に新しいです。
車寄せから風除室、コリドーを通してロビーと中庭を見ながら安らぎを得られる様に設計されており最高という文字に相応しいマンションです。
・ザ・パークハウス(例:ザ・パークハウス本郷)
三菱地所の一等立地の低層シリーズです。
・ザ・パークハウスタワー(例:ザ・パークハウス白金二丁目タワー)
タワーマンションの場合はこちらのシリーズとなります。
野村不動産
野村不動産と言えばプラウドです。プラウドはブランド認知度のランキングでは映えあるトップに輝いており、不動産に興味のない方でも名前だけは知っている程です。
代表的な物件としてプラウド六本木があり、同じような好立地の物件が同様のラインナップでブランド展開されております。
タワーマンションの場合はプラウドタワーとなり、非常に覚えやすいと言えます。
東急不動産
東急不動産の代表的なブランドとしてブランズがあります。こちらも超一等立地の最高峰マンションシリーズです。
ブランズ六本木ザ・レジデンスがブランド最上位の物件となります。
余談ですが、ブランズは
B:Bloom(ブルーム)感性を花開くデザイン
R:Revolute(レボリュート)革新を志す品質
A:Achieve(アチーブ)個性と共生を輝かせるサポート
N:Neologize(ネオロジャイズ)比類なき住まいへの挑戦
Z:Z究極への証
が由来となっております。
東京建物
ブリリアマーレ有明等で知られるブリリアシリーズは有明にたくさんあるイメージを持っている方が多いかも知れません。ブリリア代官山プレステージはグッドデザイン賞をとっておりブランド全体として洗練されたデザインが特徴です。
まとめ
最後に一発でわかりやすくブランド一覧が見たい方向けにこちらの表も用意致しましたのでご参照になればと思います。また、念のため賃貸のシリーズも添付しておきますので興味のある方は確認してみて下さい。
※解釈によりシリーズのカテゴリーは異なる可能性があるため参考程度とお考え下さい。
↓賃貸
以上簡単にはなりますが各不動産デベロッパーとそのマンションブランドについて解説となります。
マンションブランドは資産性に大きな影響を及ぼします。
上記大京を除くメジャー7のブランドマンションを把握することが物件選びの重要指標となると思います。
この記事が皆様のマンション探しに少しでもお役に立てましたら幸いです。
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