スムログが開設されたのは2016年の5月10日。まもなく8周年を迎える。
8年間に投稿された記事の合計は3,444件(5月6日現在)。その多くは時が経つにつれて陳腐化していく。
筆者がこの8年間に投稿した全276件(次図)のうち「マンションの市場動向」に分類された記事もドンドン陳腐化していく。
そんななか、建築計画原論(光、熱、音、空気といった室内環境の問題を取り扱う建築学の一領域)に即した記事や、汎用性の高い意思決定手法を活用した記事は陳腐化しにくい。
目次
建築計画原論に即した記事
夏の西日はどのくらい暑いのか
天空放射は、日没後の直達日射がなくなった時刻でもかなり残っている。西壁面のコンクリート蓄熱による夜間輻射(壁面からの室内への放熱)はさらに続く。壁面への日射の影響は、ひさしの長さ(≒上階のバルコニーの奥行)に左右される。
※東京以外の地域(札幌、仙台、福岡、那覇)の状況については、「リビングへの日差しは、緯度によってどのくらい違うのか? 」参照。
リビングの日当り具合を知る方法
奥行2mバルコニー付き南向きリビングの日照環境は優れている。冬は長時間日差しが得られる一方で、夏は日差しが入ってこない。逆梁アウトフレーム、日当たりは確保できるか
逆梁アウトフレーム構造を採用したマンションだからといって、通常の順梁構造マンションと比べて、日当たりが大きく劣後しているわけではない。冬至(12月)であっても、太陽の移動とともに、リビングの奥深くまで日が差し込んでくる。
↓ 冬至(12月)の日当たりアニメーション(08~16時)
騒音源住戸を特定する方法
たとえ1階の住戸で発生した騒音であっても、コンクリートの柱や壁、床を伝搬した「固体音」が二次音源となって、隣や上階の住戸に騒音として伝わる可能性はゼロではない。騒音源住戸を特定する方法として、理事会に要望して管理会社からアンケートを出してもらう手がある。アンケートを実施することによって、騒音発生住戸が特定できるだけでなく、騒音源となっている住人への抑止効果も期待できる(一石二鳥効果)。
意思決定手法を活用した記事
物件AとB、どちらを選べばいいのか
何を優先したらいいのか、あなたの深層心理を定量化し、物件Aと物件Bの優劣を数値化する「物件選択支援システム」(無料)を開発した。あわせて読みたい(選外)
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