うちのマンションは通常年に2回総会があるのですが、今年は1回にまとめたら凄い議案数になってしまっていて、この週末に通常総会をやるまでずっとブログ書いている暇がなく..(言い訳スタート)
まずは溜まっている質問から。お便り返しにはもう通し番号は省略で。
質問は…
差出人: ガオガオ
メッセージ本文:
はるぶーさんに教えて頂きたくご質問します。デベロッパー及びゼネコンとの戦い方です。
4月に新築マンションに入居しました。
入居して二週間後に浴槽の内側に傷(欠けています)を発見し
下見をさせてゼネコンからの対応方法についての回答待ちの状況です。浴槽という事でコーキングなどその場しのぎ回答の場合は浴槽の取り替えを要求したいのですが、その様な要求は通るものでしょうか?
内覧会では気付かなく後悔していますが、何とか浴槽交換の回答を貰いたいです。
(お風呂が使用出来ない間の銭湯の費用、銭湯までの交通費も勝ちとりたい)
ぜひアドバイスを頂ければと思います。
まずは売主へ連絡
今は新築マンションに入る浴槽はFRP(炭素強化プラスチック)製であることが普通ですが、結構欠けた壊れたという案件は多いんですよね。軽い割に一定の強度はあるのですが、もろいので固いものを落としたりすると割れることは特に珍しくはないです。荒っぽい入り方するとひびが入ったり、単に経年劣化でひびが入ったりとか案外もろいものです。入居すぐ気が付いたということで最初からあった故障である可能性は高いのですが、書かれている通りに、内覧会での指摘はしていないとなると、売主が認めてくれるかどうかは実際に交渉してみなければ分かりません。通常竣工時内覧会前にガスなどが通じたらお湯はりまでの検査を売主もしているのが普通で、その時にはどこも悪くありませんでしたよ、ガオガオさんも確認印を押されていますよね・・・と言われるとちょっと弱い。まぁ1-2週で壊すってのはありがちではないので、今回のは下手に、でも引かない感じで交渉したら先方負担で受けてくれる可能性は高いと思います。
デべロッパーあるいはゼネコンと書かれていますが、アフターサービス保証の相手は売主になります。実際には入居すぐだと、ある程度大きなマンションだとゼネコンの人が常駐していて、ひっきりなしにくる不具合指摘に対応していたりしてなかなか売主の人に会えなかったりしますが、実際に”責任がある”のは売主さんなので、交渉でこちらが思う結果にならなかったら、直接売主さんとできるだけ早くに交渉されることをお奨めします。
こはれ管理組合なんかやっている人でもわかっていない人が多くて、2年アフターなんかでゼネコンの人と延々とやりあっていたり、中には管理会社に文句いっている誤爆な人まで見ることがありますが、全部遠回りになります。アフターや、瑕疵担保保証の交渉相手は売主。専有部・共用部に関わらず割と基本です。交渉で一番大事なことは”交渉相手を間違えないこと” 実は売主は、なるべく逃げて正面にでてこないようにする傾向が組合相手でもありますので。
どこまで修理?
浴槽は、ユニットバスを壊さなくてもまるごと交換可能なことが多いですから、売主さんが認めてくれるなら、4月新築入居でまだ4月ですから交換してくれというほうが相手がもし受けてくれるならもちろん有利です。なんにしても、専有部のアフターサービス補修の期限は2年ですから、これを売主に報告して、売主がそれを認識したという”報告受領”の証拠をまずは残すところからスタートしてください。いろいろ補修道具は売っていますが、素人補修はしないほうがよろしいです。補修の場合でもプロに直してもらいましょう。昔賃貸で住んでいた古いマンションで、劣化でヒビが入ってきたというのをかなり綺麗に(すぐには気が付かないくらい)大家さんが直してくれたことがあります。
”休業保証”的な追及は無理筋では?
ガオガオさんは、ホテルを経営しているわけでもないですし、お風呂屋さんをやっているわけでもない。多分シャワーは使えていますよね。銭湯代だ、そこまでの交通費だは交渉には絡めないほうが、売主さんのよい回答を引き出せる確率は高くなると思います。実はうちで8期目に地下の水タンクの水位情報を送っている信号線が緩んだとかで、高層階に2日連続で夜に断水を起こしたのですが、ホテル代を出せ!とか管理組合にどなりこんできた人には故障したのはあなたも1/500もっているマンションの共用部機器なんですけど??で撃退。ぷんぷん怒ってましたけど、管理組合にも管理会社にも支払義務とかないし。
実はあんまり頭ごなしに怒ってくる人よりも、せっかく新築のマンションを買ったのに壊れてるお風呂を押し付けられたと困惑して来る日も来る日もなんとかしてくれとかやってくる。。。。ってタイプを”演じた”ほうが実際には有利だったりするからです。
私別に強面の売主苛め系キャラじゃないし
管理組合ネタの私が指名されていますが、私はtwitter などではごりごりいろいろ売主相手に通させているとかのイメージが強いのか、”血塗られた打診棒”とか”黒塗りの打診棒をもったはるぶーに疲れからか思わず部屋を売ってしまった売主”とか一部の心無い不動産ブローカー系の人たちにあらぬ風説を流布されていますが、実際にはごくごくおとなしくて、無茶はいわないほうです。(大体打診棒は武器じゃありません)理事会でも、売主さんに対しておそるおそる、これアフター基準書だと10年までは直してくれるって書いてありますよね・・・とかおとなしくお願いすると売主さんがしぶしぶ払ってくれるとかで、世の中的なゴリ押し系の印象とは程遠い筈です。
内覧会では100箇所を超える指摘をして全部直してもらいましたが、きちんと直すべき根拠のある部分しか指摘していません。
打診棒で逆梁の内側が全面ぶかぶかに浮いていて、これ剥がれてこないで一生すめるとは思えないから全部やり直しでいいですよね?とか聞けば相手もYESと言うはずで、実は1年・2年アフターとも1箇所もうちは専有部の不具合の指摘はしていません。
(内覧会は竣工受け取り検査ですから直るまでは受け取らないほうが結局は楽)
ということで各デベロッパー様におかれましては、はるぶーがMRに来たぞ!とかで塩を撒いて追い返したりはなさらないように、強くお願いしておきます。
GWはMR訪問シーズンですしね。
<光輝く打診棒をもったはるぶーさんのイメージ>
はるぶーが手に右もっているのは・・・ (ブログ参照のこと)
— はるぶーは㍇ヲタクで会うと案外いい人です (@haruboo0) April 25, 2017
ちなみにこんな感じでSNS上では著しく誤解されているようです。
次回、かなり時間が経ってしまいましたが、お便り返し編は、モデルルームを撮影禁止と言われたら? にマンションマニアさんと一緒にご指名がかかっていたので、そちらでも。 マンションマニアさんはとっくに回答すみですね。
マンションマニアさんの回答
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本ブログの内容は、著者の個人的見解であり、著者の所属するマンション管理組合、勤務先、RJC48も含めその他所属する一切の団体の意見、方針を示すものではありません。
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