真夏のピークが去った~。では普通のお便りのコーナーです。
差出人: こはく
誰に答えて欲しいですか?
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40代 シングル男性、最近自分の終の住処となるマンションを探す決意をしました。
年収は850万、自己資金は1600万程度です。
現在は東京都内に住んでいます。
ある程度自分なりに条件を決めて探しているのですが、
府中駅周辺の普通借地権マンションが自分に合う条件なのか、選択肢に入れていいものかが判断できずご意見を伺いたいです。
毎月の地代支払いや、借地権の更新が何十年後かにはかかることなどは確認しました。
上記のことから、比較的物件の値段が抑えられていることも理解しているつもりです。
一方で、ネットなどでは借地権マンションは忌避される傾向があるのは何故なのかいまいちピンときていません。定期借地権との違いが混合されやすいからでしょうか?もしかしたら、自分はまだデメリットがわかっていないかもしれないと思っています。
今後の参考に教えていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
定期借地権のデメリットは知ってる、最後追い出されることやろ?じゃあ普通借地権のデメリットってなんやねんと。お答えいたしましょう。
1.融資の難しさ
銀行としては所有権と比べると借地権は担保価値として劣るという評価になります。値段のお得感の裏返しですね。
なので中古で売るときに融資付けに苦労してなかなか売れない、あるいは価格を下げないと売れない可能性があります。
また、借地契約の残存期間が短くなってくると残り期間しか融資が組めないケースもあります。その点ご注意ください。(契約更新に金融機関はリスクを見るわけですね)
2.地代の値上げ
まず地主が誰かを確認しましょう。神社や寺の場合は地代を上げすぎると営利行為とされてしまい税金がガンガン取られてしまうので地代値上げには否定的ですが、地主が一般企業だったりすると割とカジュアルに値上げを求めてきたりします。こんなに地代が上がるなら所有権にすればよかったとならないよう気を付けてください。(まあ企業なら定期借地権にしがちなので普通借地権は宗教法人が多いのも事実ですが)
3.希少な立地か
せっかく借地権の物件を買うんですから、どうせなら借地でしかありえないような希少な立地の物件を買いましょう。値段が安いからと選ぶと先述の理由でメリットが打ち消されることもありますが、立地の強さは残ります。たとえばパークコート神楽坂やプラウド南麻布など、立地も企画も素晴らしい物件もあるので、って言ってて思ったけど両方とも定期借地権物件だったわ。ごめん!
でもお金あるんだから安易に借地権に逃げずに所有権マンション買えよ!終の棲家として住むなら地主の気まぐれにドキドキしながら過ごすのは嫌でしょ?と個人的には思いますが、健闘を祈ります。
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