マンション選びに役立つ情報を、図表を用いてわかりやすく解説!
不動産ブログメディア「マンション・チラシの定点観測」に投稿した8月の記事の中からピックアップ。
新築マンション市場
首都圏新築分譲マンション市場動向(24年7月)
23区の発売戸数の割合は、1億円台が突出。※「1億円台」を10分割(1千万円刻み)にすれば山は低くなるが、その点は突っ込まないでほしい。不動産経済研究所が発表している「1億円台」の内訳がないので、やむなし。
新築分譲マンションの間取りタイプ別戸数・割合の推移
- 3LDKタイプの供給割合は、コロナ後は5割から7割に向かって増加している。
- 2LDKの供給割合は、コロナ後は低下していたが、23年に入り増加傾向が見られる。
- 単身向けタイプの供給割合は、コロナ後は低下傾向。
新築マンション購入、希望額融資を断られた経験のある人は?
「断られた経験はない」人の割合、23年度は90.7%(1割は断られた経験ありということ)。中古マンション市場
首都圏中古マンション市場動向(24年7月)
都心3区の成約単価は、200万円を突破!!中古マンションのほうが、新築よりも選択肢の幅が広い
- 中古マンションは、「1LDK」~「3LDK」の戸数が多い。
- 新築マンションは、「3LDK」タイプに偏っている。
都内中古マンション、活況を呈する価格帯を大公開!
- ~3千万円台の成約件数(鶯色ゾーン)は、減少傾向。
- 4~9千万円台の成約件数(ピンク色ゾーン)は、アベノミクスが始まった12年末頃から増加。
- 億ションの成約件数は、20年以降は増加の勢いを増している。
ほか
「長周期地震動」は超高層マンションの資産価値に影響を与える!?
設計段階で長周期地震動を勘案してこなかった超高層マンションの耐震性能の検証に手を付けられるのだろうか?どの程度までなら住宅ローンの返済が可能なのか(総返済負担率)
- 新築マンションの総返済負担率(緑色実線)は、21年度に25.6%に急上昇したあと25.7%で頭打ち。
- 中古マンションの総返済負担率(橙色実線)は、18年度22.6%まで上昇したあと一旦下降。再び上昇するが23.1%で頭打ち。
全国エリア別!通勤電車の混雑率ランキング(2023年度)
- 1位:日暮里・舎人ライナー
【赤土小学校前→西日暮里】171% - 2位:広電【東高須→広電西広島】164%
- 3位:日比谷線【三ノ輪→入谷】162%
『2030年不動産の未来と最高の選び方・買い方を全部1冊にまとめてみた』東洋経済新報社
「買ってはいけないエリア」とか「サンドイッチ売買」など、興味深い内容が多数。元新聞記者が書いた本なのでとても読みやすい。では、また来月!
ありがとうございます。
まとめていただいた大局的なデータを踏まえ、マンション選びにどのようにいかしたらよろしいでしょうか
読者各位にて、必要に応じてご活用いただければ幸いです。
たとえば、市場動向データでは、新築・中古の価格推移や供給状況などを把握し、相場感をつかむことができるのではないかと。
私もそうですが、読者はマンション選び中の方と思います。その読者の目線として、貴殿の記事は、経済新聞のようなデータを並べた事実ベースの記事であって、個別の読者を想定してアドバイスする他のスムログの記事と少し毛色が違うのかなという感想です。
貴殿の記事の冒頭では、「マンション選びに役立つ情報を、図表を用いてわかりやすく解説!」と記載があります。
しかしながら、素人読者には情報の用途が難しく、解説についても「⚫︎%で頭打ち」等の事実の記載はありますが、マン点さんの20年のご知見を踏まえた主観的な意見が無く、他の記事も読んでみようとはならないと思います。
お返事のコメントも、言い方は悪いですが、データを読者に投げていて、解釈は読者が判断しろ、でも読者の必要に応じてやってね、と聞こえています。
マクロなデータを可視化するだけではなく、定性的な面で何が変わっていて、よりミクロな目線ではどうなっていて、読者はどう行動したらいいのかまで踏み込んだ記事を期待しています。
厳しいご指摘ありがとうございます。
ご期待にそえるよう精進いたしたく存じます。
記事からわかる相場感は、実際にマンションを選ぶ際にどのように役に立つのでしょうか。
マンション選び中の読者は、例えば特定の住みたい街(東京都心3区、レベルではないですね。例えば豊洲とかまで絞ると思います)の駅徒歩10分以内、築10年以内、70平米の中古マンションを選ぶ際に、役に立つ情報があるのかな、と考えています。