湾岸タワマンスペック一覧から現在の価格を考察する

今回は、湾岸主要マンションのスペック一覧表を作成して、考察致します。

・耐震構造

・駅直結

・廊下仕様

・築年

・階数

・総戸数

・管理会社

・共用部

について一覧化しております。

※もし、誤りがあったらコメント頂けますと幸いです。また、エリアや物件の追加希望がありましたらできる限りお応えしたいと考えておりますので、こちらについてもコメントを下さい。

内廊下は1997年の建築基準法の改正により、共用廊下は容積率に不算入となってから徐々に供給され、2010年頃からタワーマンションの標準的な仕様になってきたと考えられます。

耐震構造についても2011年の東日本大震災以降に消費者の耐震に対する意識が高まったため、目安2015年以降の物件については免震構造が増えております。

また、2000年代後半にアーバンドックパークシティ豊洲や芝浦アイランドといった超大規模開発が行われ、現在の豊洲や芝浦のブランドを形成していきました。

江東区（豊洲エリア）

アーバンドックパークシティ豊洲とブランズタワー豊洲が相場をけん引しております。

アーバンドックパークシティ豊洲は坪単価が680万円程度、ブランズタワー豊洲が800万円程度となっており、他のタワーマンション（坪単価550万円前後）と比較するとかなり高額で取引されております。

これは、

・エリア内、築年数が浅い順に人気

・代替え不能な固有の価値（ららぽーと一体開発）を持つ物件は人気

という相場形成であると言えます。

今後は、

・シティタワーズ豊洲ザツインなどの価格がアーバンドックパークシティ豊洲を追いかける

アーバンドックパークシティ豊洲（680万→720万）

シティタワーズ豊洲ザツイン（550万→650万）

・スカイズタワー＆ガーデン（600万）と同等立地の東雲エリアが同水準まで追いかける

と予想されます。

港区（芝浦エリア）

ブランズタワー芝浦（芝浦二丁目）、プラウドタワー芝浦（芝浦四丁目）が相場をけん引しております。

ブランズタワー芝浦は坪単価が950万円程度、プラウドタワー芝浦が900万円程度となっており、他のタワーマンション（坪単価650万円前後）と比較するとかなり高額で取引されております。

築浅上記2物件以外は均一な相場となっており、築年数が比較的浅いグローバルフロントタワー（750万）、芝浦アイランド2棟やキャピタルマークタワー（650万）と築年数ごとに同等の価格形成となります。

芝浦二丁目にシティタワー東京田町、芝浦四丁目近くの港南三丁目にリビオタワー品川が供給されることで全体の相場上昇余地はまだ若干あると予想されます。

中央区（月島、勝どきエリア）

月島は、キャピタルゲートプレイスが坪単価900万円程度、ミッドタワーグランドは850万円程度となっており、売出しから成約までの期間はキャピタルゲートプレイスの方がかなり短い傾向にあります。

5年の築年数の違いがあるのに、駅直結の価値の方が上回っております。

勝どきにおいては、パークタワー勝どきが坪単価900万円程度と、ザトウキョウタワーズ（580万）、勝どきザタワー（620万）と比較すると圧倒的に相場が高い傾向にあります。

築浅×駅直結の価値ということでしょう。

今後は、豊海タワーマリン＆スカイやグランドシティタワー月島などの供給や築地のスタジアム開発が控えており相場上昇の要因は多いと言えます。

勝どきザタワーなどの価格がパークタワー勝どきを追いかける形で

勝どきザタワー（620万→750万）

ザトウキョウタワーズ（580万→700万）

程度まで相場上昇する可能性が高いと考えられます。