こんにちは! 住井はなです。
年末に公開した子ども部屋についての記事をたくさんの方に読んでいただき、うれしい限りです。
その記事を読んだという方から子育てファミリーの部屋割りについてお便りいただきました。
おそらくのらえもんさんからの回答は無いでしょうから私の方で回答していきます!
こうたろうさんからのお便り↓
=====================
誰に答えて欲しいですか?
全員、のらえもん、住井はな
本文
住井はなさん、のらえもんさんの3LDKの割り振り問題の記事、興味深く読ませていただきました。
まさに両記事で取り上げられていた田の字・LDK隣接洋室はウォールドアの間取りの3LDK住居を購入したものです(新築のため未入居)。
今は子どもが一人(男の子、0歳)で、2年後くらいに第2子がほしい、運が良ければ第3子…と考えているところです。
子どもが小さいうちはLDKを広く使えるウォールドアのメリットを活かせると思うのですが、徐々にLDK隣接の洋室の活用法が悩みのタネになる気がしています。
幸い、共用施設が比較的充実している(ラウンジが複数存在し、有料のワークスタディースペースの席数もやや多い)物件を購入したため、子どもや親が気詰まりになればそれらの共用施設で勉強・作業をすればよいか(寝室は寝るだけと割り切る)、というように楽観的に考えていたのですが、これは甘い考えでしょうか?有識者のご意見をお聞きしたいです。
=====================
こうたろうさん、お便りありがとうございます。
新居の購入、おめでとうございます。入居が楽しみですね!
私の「狭小化する専有部。子ども部屋について間取図を見ながら考えてみた!」と
のらえもんさんの「リビング横の引き戸3LDK洋室は、個室として使えるか?」を読まれたとのこと。ありがとうございます。
田の字、3LDKで、リビング横がウォールドアの間取りの子ども部屋の割振り問題に関しては、以前のお便り返しでも書きました。
【お便り返し】子ども部屋の割り振りはどう考える?
合わないと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、私自身の子ども部屋の部屋割に対するスタンスは以下です!
◆子どもの性格や特性、性別と年齢差によっても必要な部屋数やタイミングは変わってくる。未定のことに振り回され過ぎず、漠然と選択肢だけ検討しておいて、詳細が決まってから真剣に考える。
◆部屋の割り振り問題は数年で解消するものなので、その数年間だけどうにかする!
◆いざとなったら、住み替え(買い替え)・買い増し・リフォームを含めて検討する。
一般的に子どもはある程度の年齢になれば独立していきます。勉強に集中させたいタイミングから独立までの一時期だけ、夫婦がリビング横の洋室を使う選択肢も含めて柔軟に考えればいいかなと思っています。
それでも解決しなければ、“今の家よりも郊外に買い替える”“同じエリアで駅遠+築年数に引っ越す”“(資金に余裕があるなら)同じマンション内で部屋数の多い部屋に引っ越すorコンパクトな住戸を追加で購入する”“リビング横の洋室のウォールドアを壁にリフォームする”と選択肢はたくさんあります。
早くから心配する必要性はないかなと思いつつ、お便りにいただいた「部屋数不足を共用施設で補うのは現実的か」という点についてお便り返ししていきます。
私の意見は「完璧に共用施設だけで補うのは難しいだろうけど、結局どうにかなるのでは?」です(なんじゃそりゃ!?笑)。
そもそも専有部の部屋数を補う共用施設には、
仕事・勉強のスペースを補うワークスディスペース、ミーティングスペース(会議室)以外に、
来客時のスペースを補う → パーティールーム、ゲストルーム、ラウンジなど
趣味を楽しむスペースを補う → ジム(ゴルフやプールは…部屋数を補ってるわけではないかな?)、シアター/防音ルーム、DIYルームなど
くつろぎ、気分転換をするサードプレイス → カフェ、バー、ライブラリーなど
目的の異なる共用施設がいろいろあります。基本的に、空いていて使えるならば部屋数不足を補うのに効果的だと思いますが、こうたろうさんが最も期待されているワークスタディルームは、「空いているか」以外にも「住民がルールを守って、集中できるスペースになっているか」という点も考慮した方がいいです。
①空いていて使えるか
購入されたマンションは有料のワークスタディースペースも多めとのことなので大丈夫かもしれませんが、一般的に、ワークスペースの利用率は高いことが多いです。特に子育てファミリーが多いマンションの場合、分譲後10年くらい経ってくると、未就学で入居したお子さん達が、受験を控えて勉強したくなり、仕事で使う人と勉強するお子さんとで個別ブースや、有料スペースの取り合いが起こっていることも。キッズスペースには誰もいないのに、ワークスペースだけ混んでいるのを見ると、経年を考慮した共用施設のプランニングの重要性を感じます。お便りを読んで、お子さんがまさに勉強に集中したいタイミングで、ワークスペースの利用率が多くなるかもと思いました。
②集中できるスペースになっているか
私自身、家で作業しても集中できないので、共用スペースで仕事をすることがあります。たまに心配になるくらい咳をしながら仕事している人がいたり、食事禁止のスペースでコンビニのご飯を食べたりする人がいて、気になってしまい集中できないことも。
そういうときはラウンジに移動したりしますが、ラウンジにはゲームをしている小学生グループがいたり、なぞの会議をしている集団がいたり。ワークスペース以上に色々気になることがあります。以前、夜遅い時間にライブラリーで仕事していたら、奥の方に住民じゃない大学生が寝ていてびっくり。住民のお子さん(大学生)が泊まるところがない友人をこっそり泊まらせていたようでした。基本、警備員さんは、ちょっとしたマナー違反は注意してくれません。
ブースや有料スペースで、前の時間に使っていた人が荷物を置いたままどこかに行ってしまっていて、荷物を動かしたいが、持ち主がいないのにPCを触ってあらぬ疑いかけられたくない。みたいなめんどくさいみたいなことはよく起こります。些細な事ですが、同じマンション住民だからこそ、あんまりトラブル起こしたくないと思うと、ちょっとしたストレスにもなります。私は、咳しまくっている人がいるワークスペースで受験生を勉強させるのはいやだなぁ…。
③作業スペースとしての機能を果たしているか
(理事会に入ってルールを変えれば解決するかもしれませんが)なかにはワーススペースが24時間利用できないマンションもあります。また、個室ブースがあっても、オンラインミーティングができるほどの防音個室を備えているマンションは少ないです。周りに聞こえていいやというお仕事の場合も、他の利用者がどう感じるかは別問題なので注意が必要です。
高校受験や大学受験になれば子どもだけで勉強するかもしれませんが、中学受験は、親が勉強を見てやらないといけないことも多く、ワークスペースでの勉強はあまり現実的ではないかもしれません。
ちょっと脱線しますが、新型コロナ禍以降、なんかしらのワークスペースを設けるマンションが増えました。その一環で、ゲストルームを宿泊単位ではなく、時間借りできるマンションも増えてきている印象です。ゲストルームを借りれば、別の部屋を借りているのと同じだし、他の人のマナーの心配や音漏れの心配もしなくて良くなります。利用料はマンションによってまちまちですが、オンラインミーティングもできるし、親子で勉強することもできる、快適なワークスペースになりそうです。(脱線終わり)
ちょっとした懸念点ばかり挙げましたが、どのケースも大人であればどうにかしますよね。近くのカフェに行く、あきらめて家に戻る、集中できなくてもやらなきゃいけないところまではやってしまう、会社に出社して作業するなどなど。
一方、子どもに関しても、中学受験を控えている小学生は塾の自習室を使ったりします。通っている塾とは別に家の近くに自習室を使うために塾をもう一つ契約しているご家庭もあります。中学生、高校生になれば、図書館やカフェで勉強したりもするでしょう。
結論、共用施設で完全に補うことは難しくても、快適に利用できる範囲で利用すればいい。カフェや図書館、自習室など外部のサービスも含めて上手くやる。こうたろうさんのおっしゃるように楽観的に考えていて良いのでは?と思います!
以上、簡単ではありますが、こうたろうさんへのお便り返しとさせていただきます。
————————-
姉妹サイト、スムラボでも記事を書いています!
コメントを残す